これまでローランドのJX-3やAlpha Juno のハードウェアプログラマーをリリースしてきたDTRONICSが、今度はヤマハのDXシリーズ全モデルに対応するハードウェアプログラマーDT-7をリリースします。
ヤマハDx-7はシンセサイザーの歴史の中で最も成功を収めたシンセサイザーですが、それと同時に最も操作が面倒なシンセサイザーでもあります。リリースからおよそ30年の時を経て、今、すべてのパラメーターをシフトキーなしでノブ操作できるようになります。
価格1249ユーロ、販売時期は間もなく。コルグのVolca-FM じゃ小さすぎるのよという人はDTRONICSのホームページをチェックしてみてください。
昨日行われたアップルの新製品発表会にて、iPad Pro の9.7インチスクリーンバージョンが発表されました。技術的には12.9インチバージョンのiPad Pro とほぼ同じで、アップルペンシルもキーボードも使うことができます。同じサイズのiPad Air 2 と比べた時の大きな違いは256GBのストレージを持つバージョンがエントリーしたことです。DJアプリでたくさんの楽曲を持ち歩きたい人や、サンプル音源をたくさん持ち歩きたい人にとっては魅力的に違いありません。またiPad 9.7 ProはA9Xチップを搭載し、現段階では最強のipadシンセサイザーとなります。しかも最近の音楽アプリは64ビット対応のものが増えてきているので、iPad 3、iPad 4のユーザーにとっては今が乗り換え時と言っていいかもしれません。iPad Proには本体の4隅にスピーカーを装備しているのですが、これもProバージョンの魅力の一つです。
昨日の発表会である意味一番感激したニュースは、iPad Proシリーズに新しいアクセサリーUSB カメラアダプタが加わったことです。
USB端子を装備しないiPadにとってこのUSBカメラアダプタはとても利用価値のあるもので、これによってMIDIコントローラーやAUDIO周辺機器を接続できるようになります。しかも電源入力端子が付いているので、周辺機器を接続している最中でもバッテリーが無くなる心配がありません。すべてのMIDI・AUDIO周辺機器が使えるというわけではありませんが、iPad音楽制作環境の前進となることでしょう。
Lightning USB 3カメラアダプタ 価格¥4,500
いつもならこの時期はMusikMesseについてあれこれと話題が昇る頃なのですが、今年は少しばかり様子が違います。というのも今年はドイツ・ベルリンでは3月31日から4月2日までSuperbooth16というシンセサイザーのエキシビションが開催されるのです。展示参加メーカーは100以上、その他メーカーによるプレゼンテーションやDIYワークショップ、コンサート、ライブイベントも催され、最大級のシンセサイザーイベントとなる模様です。
Superbooth16はモジュラーシンセファンならばきっとご存知のベルリンのシンセショップ/ディストリビューターSchneidersLadenが主催するイベントです。例年ならフランクフルトのMusikMesseで、この一団がヨーロッパ産のモジュラーやアナログ系シンセなど大小様々なユニークな製品を展示するのですが、今年はMusikmesseから独立。そして記念すべき第一回目のイベントがベルリンで開催されます。
Superbooth16が開催されるFunkhausは旧東ドイツ国営放送局の跡地で、現在は音楽教育機関やレコーディングスタジオ等で使われるなど、ベルリン新しい音楽文化の拠点となりつつ場所です。特に大きく目を引くのが50年代、60年代のレトロ感溢れる敷地内の建物なのですが、それだけではなく、元国営放送局というだけにスタジオやコンサートホールの音の響きが桁外れに素晴らしいのです。イベント当日は夜通しパーティー/コンサートも行われ、ベルリンらしい長い夜を堪能できるに違いありません。
SchneidersLadenというとアナログ、モジュラーシンセの代名詞とも言える/ショップディストリビューターなのですが、Superbooth16はデジタル・ソフトウェア系メーカーも多く参加します。特にMusikMesseにはしばらく参加していなかったNative InstrumentsやAbleton、その他ローランド、ヤマハ、コルグ、moog、DaveSmithといった大手メーカー、またはモジュラーシンセのブティックメーカーも多数参加。シンセサイザーの祭典と言えるイベントとなりそうです。
コントローラアプリLemurの開発で知られるLiineが、エレクトロニック音楽を簡単に作ることができるアプリSkramをリリースしました。Skramは4つの音源(3×シンセ、1×ドラムマシン)と、Widgetと呼ばれる3種類のシンプルなジェネレーター/シーケンサーを使って音楽を作ることができます。
様々な種類の音源を使うというアイデア自体はコルグのGadgetと似ていますが、 Skramはタイムラインのシーケンサーを使わず、4つの音源それぞれでパターンを作り、ライブパフォーマンスの感覚で音楽演奏/制作を行えます。
オーストリアのRebeat Digitalというメーカーが、レコード盤の製造に大きな革命を起こすHD Vinylという技術の開発に成功したとのこと。欧州特許庁の特許情報から明らかになりました。
このHD vinylによってレコード盤の収録時間や周波数帯域が向上、つまり、これまでのレコードよりも高い音質でもっとたくさんの曲を収録できることになります。またHD vinylは3Dトポグラフィーマップとレーザーインスクリプションを合体した技術で、レコード製造に必要な時間を大幅に縮小できることも大きな特徴です。
レコード盤自体の見た目はこれまでのレコードと同じ、しかももっと素晴らしいことは、これまのターンテーブルで再生することも可能なことです。
Rebeat Digitalは現在、この新しい技術を始動するための投資を募っており、3年以内の市場参入を目指しています。
ここ数年のアナログレコードの人気復活や新技術を導入したターンテーブル発売のニュースをよく目にしますが、レコード盤自体の製造方法に関しては1960年代の頃とほとんど変わっていなかったんですね。HD Vinylによって、アナログレコード業界はさらに活性化することとなりそうです。
Googleが公開したChrome Music Labは、webブラウザーChromeから利用できる音楽アプリのコレクションです。Chrome Music Labには全12種類のアプリが用意されており、シーケンサーやアルペジオ、ハーモニクス、コードなどの基本を楽しみながら学ぶことができます。
テクノロジーを使う音楽教育を目的としたアプリがほとんどですが、中にはGoogle Chromeの新しい技術Web Audio APIが使われているアプリもあります。コンピューター内臓のマイクロフォンを使ってレコーディングを行えるVoice Spinnerやオーディオデータをスペクトログラム解析するSpectgramは、スマートフォンのアプリストアではよく見かける類のものですが、普段使っているWebブラウザーの上で機能しているのかと思うとかなり驚かされます。
Chromeはどこまで進化していくのでしょうか。
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