CDの音とレコードの音はどちらがよいのか?という話題は今でも音楽愛好者の間ではよくもちあがるトピックス。レコードの音はより暖かみのある音で、CDの音はもっとクリアーで、、云々。さて、上に紹介しているビデオはRed Hot Chilli Peppersの’I’m with You’というトラックのCDバージョンとレコードバージョンの聞き比べ。どちらも同一のエンジニアによってマスタリングされたもの。

まずレコードバージョンの方は音の波形が大きく波打っているのがわかると思います。特にサビのメロディーの部分で波形が大きくなっています。それに対しCDバージョンの方の波形はほとんど平な状態。そして右側に表示されているメーターではレコードだと大きくメーターが上下する(9dbの幅)のに対してCDバージョンではほとんどメーターが動かない状態(4dbの幅)。音を聞き比べてみると特にドラムの音とギターの音が違いますよね。レコードの方がクリアーに聞こえるけれど、CDの方がなんだか人工的。明らかにCDバージョンには派手にコンプレッサーがかけられているようですが、皆さんはどちらの音が好みでしょうか?

もちろんCDとレコードの音は違うもの。でもここでわかる事はマスタリングの作業の段階で故意にこのような音のクオリティの違いが作られているということ。なのでCDがいいかレコードがいいかというよりも、このマスタリングがいいか悪いかという話になってくるわけです。

しかしどうしてRed Hot Chilli Peppersはこのようなクオリティの違うバージョンを作ったのでしょうか。レコードバージョンは一部のオーディオレコードマニアの為なのか、それとも昨今のコンプレスしすぎた産業音楽へのアンチテーゼなのか。

quelle

 

上のビデオはドイツのエンジニアによるEvo Keyboard。たとえばピアノだったら鍵盤を叩く強さによって音の強弱をコントロールできるわけですが、電子鍵盤には弦が張ってあるわけではないのでそのような強弱をつける表現が不可能。それゆえ、これまでに様々なセンサー技術が鍵盤楽器に施され、開発されてきました。たとえばアフタータッチ(鍵盤上で指を垂直に動かす:指の圧力でセンサーを操作)やホリゾンタルタッチ(鍵盤上で指を水平に動かす)やイニシャルタッチ(鍵盤がどのくらいのスピードで押されたか)などがあります。

このEvo Keyboardはキーボードの上で指を上下に動かす事で音色をコントロールできるというも。つまり鍵盤を押さえる位置や、キーボードを撫でることによって音色をコントロールでき、ピッチベンドのような奏法やフィルターを動かすようなコントロールが可能になります。

このアイデア自体はすでにiPadアプリAnimoogなどで取り入れられているものですが、本来の「キーボード」に搭載されるとなると果たしてどのような演奏が可能になるの早く試してみたいものです。

 

via Create Digital Music


iZotope Ozoneがバージョン5をリリース、マキシマイザー、EQ、マルチバンドダイナミクス、ステレオイメージング、ハーモニックエキサイター、リバーブ、ディザリングの8つのマスタリングツールからなるエフェクトプラグイン。解析された音が3D、2Dのスペクトログラフやラウドネスメーターなどにより表示されるだけでなく、いじった内容がどの程度効いているのかが瞬時にわかるビジュアルフィードバックが得られるというスゴさ。音的に何がおこっているのかを理解する助けとなります。そしてそのビジュアルのすごさは超マトリックスな世界。

特に筆者が気に入ってるものはEQ、ハーモニックエキサイター、ダイナミクス、リバーブのモジュールに搭載されているMID/SIDE Prosessingという機能。ステレオイメージの中域とサイドを別々にコントロールできるもので、例えば左右に広がった音だけにリバーブかけ、センターに置かれているキックやボーカルにはそのリバーブはかけない、、などといったことが可能になる。

iZotope トライアルバージョンあり

Tacsystem 日本代理


SunVoxやPixelWaveでおなじみAlexander Zolotovによる最新アプリPixiTracker。おもちゃ感覚で操作できるシーケンサーにサンプルベースのユニークな音源が入ったサンプルパックは全5種類。フルスクリーンモードにするとサウンドアイコンが踊りだします。インベーダーゲームのような80年代っぽいレトロな雰囲気もまたよし。

  • 16 sounds per song;
  • unlimited number of patterns;
  • five packs with unique sounds;
  • MIDI keyboard support;
  • export to WAV;
  • audio copy/paste;
  • iTunes File Sharing;
  • true ‘warm pixel interface’

App Storeにて¥85

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iPad専用AbletonLiveコントローラーTouchableが1.3にバージョンアップ。AbletonLiveのためのコントローラーはほかにもいくつか楽器屋にならんでいるのでご存知だと思いますが、操作の上ではつまみやフェーダーが付いているハードウェアのものの方が大胆に使いやすいのですが、AbletonLiveの持つ機能をもっと細かくコントロールしたいとなると今のところこのTouchableに勝るものはないでしょう。

特に気に入っているのは、フィードバック機能。たとえばAbletonLiveで動かしたフェーダーの動きがTouchableのフェーダー画面にも反映されたり、トラックの名前を変更したとすると、その変更した名前がTouchableにも表示されたり、操作した内容が視覚的にどちらからでもすべて把握できるという点が、いままでのような一方通行だったハードウェアコントローラではできなかったことです。

そんなTouchableのバージョン1.3の新機能はさらにAbletonLiveの機能をワイヤレスコントロールできるようになっています。http://touch-able.com/Site/Features.html

メインミキサー:各トラックのボリューム、パン、センドがフェーダーとして表示される

クロスフェーダー:各トラックをAかBに振り分ける事でDJミキサーのようなクロスフェーダー操作ができる

AutoFilter:中央の黄色い円を動かす事でフィルター操作ができる。ほかにPingPongDelayとImpulseをコントロールできるようになった

ビートジャンプとループジャンプ:クリップ内のループの長さや再生範囲を素早く操作することができる

セッティング:一新されたセッティング画面ではより細かいセッティンッグができるようになっただけではなく、Wifi接続が以前よりも楽に行えるようになっています

ドラムパッドがベロシティに対応するなど、かつてのようなクリップを操作していくだけのコントローラーではなく、’演奏する’という側面をよりフォーカスし始めているように感じられるバージョン1.3。さらに4台のiPadを同時に使用できるという大胆な発想が現実化。下のビデオは先日ベルリンで行われたTouchableのワークショップでのデモンストレーション。まるでコックピットを操るかのような豪華なセッティングですね。

TouchAble

App Storeにて¥2,200

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むかし椅子取りゲームという遊びがありましたよね。(今の子供たちも遊んでいるのだろうか?)音楽が鳴っている間は椅子の周りを回り、音楽が止まると同時に椅子の取り合いが開始される、もしかしたらあれが元祖音楽ゲームだったりするのだろうか。

それはさておき、今日紹介するノルウェーからのJohann Sebastian Joustはそんな子供の遊びにインスパイアされて作られたという音楽を使った試合形式の遊び。ルールは至って簡単。相手の持つコントローラーの明かりを消して、自分のコントローラーの明かりを最後まで点灯させておくことで勝敗が決まるというもの。コントローラー(プレーステーションモーションコントローラー)にはアクセロメーターが内蔵されており、音楽の早さによって感度が変わる。音楽のテンポがスローにるとアクセロメーターが反応しやすくなり、音楽のテンポが早くなるとアクセロメーターが反応しにくくなる。つまり音楽のテンポが速い時が絶好の攻撃のタイミングとなる。

このコントローラー自体はプレーステーションのモーションコントローラーにそっくり。この遊び自体はジェスチャーと音楽のみで遊ぶことができる非常に健康的なもの。それだけでなく2人から6人までの参加が可能なのもより健康的。バックグラウンドに流れる音楽が重要となってくればかなり熱くなれることは必至。iPhoneとAndroidバージョンの開発も進められていることなので非常に楽しみだ。

Copenhagen Game Collective

via Create Digital Music

 

 

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