先日行われたKorgの新作発表会。今回はMonotron関連の新作発表はなし、ということで、世界のテクノマニアはやや落胆気味の様子。それよりももっと彼らの心がときめいたのは、あるハッカーによって投稿されたYouTubeビデオ KORG MS-20 ControllerとRaspberry-Piシンセサイザーだったようです。

Raspberry-Piは先日もお伝えした通り、わずか3000円で手に入る小型コンピュータボード。そしてMS-20 Controllerは数年前にプラグインシンセ Korg Legacy CollectionのUSBコントローラとして発売されていたもの。ビデオではこのコントローラを使いRaspberrz-Piをコントロールしています。MS-20のクローンシンセとして作られているわけではありませんが、サーキットベンディング的な手作り感とアナログフィルターのノブ操作が、テクノマニアが今もっと好きなものであることは間違いないようです。

個人的にはすっかり見落としていたこのMS-20コントローラなのですが、今ではiPadアプリiMS-20のコントローラとしても使用することができ、使い道は他にもまだいろいろ考えられるような気がします。なんといってもUSBコントローラにしてこのノブの大きさはかなり魅力的。残念ながらこのコントローラはすでに販売終了になっています。すでに持っている人はラッキー、今からオークションサイトで探してみるのも全くアリなのかもしれません。

via CDM

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Elektron ホームページによるとOctatrack、Maschinedrum UW、Monomachineが10月いっぱいまでの20%ディスカウントセールを実施中とのこと。Elektronマシンを3台並べた、憧れのトリニティセットアップが少しばかり手の届くところまでやってきました。

 

それはさておき、Elektronが新しい製品を近日発表するという噂がネット上で飛び交っています。これはフランスのとあるシンセショップModularSquareがFacebookでほのめかした話なのですが、それによると新製品はElektronの新しいラインとなるもので、現在販売中のどの製品ともかぶることのないものだそうです。ドラムマシン(Machinedrum)>シンセ(Monomachine)>サンプラー(Octatrack) の後に来るものとは果たして何なのでしょう。どんな場合にしてもElektronだったら何か新しいサウンドを提供してくれる製品であることは間違いないでしょう。期待が高まります。

Elektron

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1980年代の伝説のシンセPPG WAVE、そのディベロッパーであるWolfgang Palmによる最新プロジェクトiPadアプリPPG Wavegeneratorがついにリリース。先ほどダウンロードをしてさっそくプリセットを試しているのですが、アナログシンセのイミュレーションとは全く違う、今まで聞いたことのないような新しいサイエンティフィックなサウンドを多く聞くことができ、かなり幸せな気持ちになっているところです。iPadの本格派シンセアプリ。詳しいことはまたあとで報告します。

App Storeにて¥1700

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スタジオでミックスの作業をしたり音楽専門雑誌を読んだりしていると、「63hzあたりをブーストして、、」なんて周波数の話がよくでてきますが、かなり経験しているか、ちゃんと勉強している人でないと「63hz」と言われてもあまりピンとこない話ですよね。でもある程度自分でミックス作業をしなければいけない人だったら知っておいて損する話ではまったくないはず。

Audiofile EngineeringがリリースしているQuiztonesはクイズ形式で周波数耳をトレーニングできるアプリです。たとえばクイズジャンル「サイン波」ではプレーボタンを押すと、ピーーーッとある周波数の音がなるのですが、その音は何hzの音か4つの選択肢から選んでいくクイズ。

クイズジャンル「EQ」ではギター、ドラム、ボーカルなど様々なタイプのオーディオファイルが用意されているのですが、その音は周波数のどの帯域がブーストされているのかを選択肢から選んでいくクイズ。

音圧レベルクイズも用意されており、2種類の音を聞いてこれらは何デシベル(dB)の違いがあるのかを答えていくクイズ。

ここ数日このアプリで遊んでいるのですが、かなりエキサイトしますよ。低い方の音は比較的分かりやすいですが、高い音はちと難しいです。やっぱ年をとると高周波が聞こえづらくなるっていいますからね。コンピューターの小さいスピーカーではちょっと分かりにくいので、大きなスピーカーを使って高得点目指してください。

 

Quiztones iOSバージョン ¥450

Quiztones Mac OSXバージョン $19.99  デモバージョンはホームページ右側  Download for Macからどうぞ

 

 

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ThumbJamでおなじみのディベロッパーSonosaurus LLCによるニューアプリDrumJamは、エスニック風なリズム演奏を楽しむことができるアプリ。サウンドはパーカッショニストPete Lockettによる演奏が録音されており、楽器はアゴゴ、ボンゴ、カホン、クラップ、コンガ、カーベル、クラッシャー、シェイカー、ドイラ、ファンク+ロックドラムキット、ハット、スネア、ガタム、カンジーラ、Konnakol(インドの歌唱法)、レク(インドのタンバリン)、シーズ、スルド、タブラ、タンバリン、The Dube、トライアングル、ウッドブロックなど、ふだんあまり聞き慣れないパーカッションのサウンドも収録されているので、パーカッションについての知識を得ることもできるのが嬉しいです。

 

二つに分けられたコントロールエリア、画面上のメインエリアにパーカッションアイコンをドラッグすると自動的にプリセットパターンが再生され、アイコンの置き方によってボリューム、ステレオパンの設定ができるようになっています。またPartsページに入ると、それぞれの楽器に対して20種類のパターンが用意されてあり、ここでリズムパターンのバリエーションを選択することができます。Mute/Soloページではそれぞれの楽器のミュート/ソロを選択、Filterページでも同じくそれぞれの楽器のフィルター操作をすることができます。

画面下にあるソロパッドは、ループに合わせパーカッションのソロ演奏を楽しむことができるエリアで、パーカッションアイコンをパッドにドラッグすると演奏を始めることができます。クオンタイズ、エフェクター、ピッチの設定を変えながら演奏するとより気持ちは高まります。

録音機能、iTunesを使った録音ファイルのシェアリング、AudioCopy、CoreMIDIにも対応。外部MIDI機器との同期やソロパッドを使って外部MIDI機器のサウンドをトリガーすることも可能。ユーザーがループパターンを独自に作れないのは残念ですが、実用的な機能が満載で、iOSパーカッショニストとして飽きることのない演奏を楽しむことができます。こんなハードウェアドラムマシンがあっても面白いでしょうね。

DrumJam

App Storeにて現在¥350

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Raspberry Pi(ラズベリーパイ)はLinuxで動作する名刺サイズの超小型PC。700 MHzのCPUプロセッサ、256MBのメモリを搭載し、わずか¥3.000という驚きの価格。

様々な使用法が考えられるこの小型PCですが、そこにさっそく登場したのがこの小型PCを使ったソフトウェアシンセサイザー。それもポリフォニックシンセサイザー。ビデオを見る限り、レイテンシーもほとんどなく、サウンドの方も¥3.000のコンピューターからなっているとは思えないクオリティ。数年後には、もう何十万円もするコンピューターの必要がなくなってくるのかもしれません。

Raspberry Pi Synthesizer