Native InstrumentsはDJソフトウェアTraktorのアップデートバージョン2.6.2をリリースしました。今回のバージョンアップでは「Remix DeckのMIDIマッピング」に対応。つまり、これまでTraktorのRemix DeckはNI Kontrol F1のみでしかすべての機能をコントロールをすることができなかったのですが、これからはサードパーティ製のMIDIコントローラを使ってもRemix Deckをコントロールすることができるようになります。
その他、今回のバージョンでは間もなくリリースされるNI Kontrol Z1 への対応、Windowsバージョンでの日本語入力の改善などがされています。登録ユーザーはNI Cervice Centerよりダウンロード可能。
KEY FEATURES:
– Integration of TRAKTOR KONTROL Z1
– Overall performance and stability improvementsBROWSER:
– Fixed text input for Japanese characters (Windows)CONTROLLER MANAGER:
– Added controls for direct mapping of Remix Deck cells
– Added controls for advanced Remix Deck features: Reverse,
Quantize, Cell Load, Cell Delete and Cell Capture
– “Invert” option now properly available for all control typesDECKS:
– Timecode and deck related warning messages are now prominently
displayed in the Deck Header
– Added Flux Mode button to the Transport SectionMIXER:
– Removed Mixer Headroom setting for External Mixer mode
– Headroom setting of TRAKTOR KONTROL Z2 no longer affects other
devicesTIMECODE:
– Improved timecode reliability when using Hot Cues (all media)
– Improved resistance against record damage (Vinyl MK2)
– Improved tracking alert warning (Vinyl MK2)
– High Input warning (CD all)
– Scroll-Zone unresponsiveness fixed (CD MK2)
「対面的なコミュニケーション」というテーマ掲げ、新しい楽器の発明と音楽パフォーマンスのあり方を探求するJohn Richards主催のDirty Electronicsという集団。そんなDirty Electronicsの新しいシンセサイザーWhite Labelはデジタルとアナログのハイブリッド方式で、白色のサーキットにタッチコントローラ、プログラム可能なPCIチップ、ヘッドフォン・ラインアウトプットが取り付けられている。水銀電池が丸出しになっているあたりもいい意味でグロテスク。限定25ユニットの販売で価格は£49,95 残念ながらデモ音源はまだ見当たらない。
- Analogue digital hybrid
- Programmable PIC chip
- White printed circuit board
- Silver touch controls
- Oscillator
- Noise
- Sequenced patterns
- Battery powered – coin cell included (CR2032)
- Line/headphone output (mini-jack)
また、Dirty Electronicsは先日までスペイン・バルセロナで開催されていたSonar音楽フェスティバルにおいてSonar 20周年を記念した限定製品の発表とワークショップを開催。こちらの方は20周年に合わせた20ステップのシーケンサーを内蔵、Sonarの文字がタッチコントローラになっていたよう。ダーティー!
Chroma and Gris-Gris はシーケンサー(Chroma)とモノシンセサイザー(Gris-Gris)が合体したNI Reaktor専用のソフトウェア。カラフルなシーケンサーをいじっているだけでアシッド系のフレーズをすぐに作れてしまうのはもちろんなのですが、iPadコントローラLemurやKonkreet Performerを使ってこのソフトウェアMIDI/OSCコントロールすれば、シーケンサーだけではなくモノシンセのパラメーターも動かすことができ楽しさは倍増。マウスを使ってコントロールするだけではなかなか作ることのできない動きのあるフレーズを作れてしまいます。とてもシンプルなドラム音源も内蔵してあるので、すぐにパフォーマンスすることも可能。コルグのMonotribeもそうなんですが、シンセ+シーケンサー+リズムのコンビネーションはさわっているだけでテンションが上がるんです。Reaktor 5.8 フルバージョンで動作。
現在セール中$19,99 通常価格$24,99、Touch OSCとLemurのテンプレート付き
いつも楽しみにしているHiss and Roarのサンプルライブラリー。一つの題材を使いあらゆる種類のサウンドが録音・収録されているマニアックなライブラリーです。過去のタイトルはシンバル、メタルレゾナンス、エントロピー、スプリング、チャイム、プレッシャーなど。次回作の題材となるのは「チェーン」。大小さまざまなチェーンのサウンドが24ビット・192khzで録音された高音質なライブラリー。聞いているだけでヒンヤリとしてくる鉄のサウンド。
Native InstrumentsのReaktorが6月20日までの大セール。ReaktorはKompleteにもバンドルされている製品なのですでに手にしている人は多数いると思われますが、これまで無償版であるReaktor Playerを使っていた人にとってはステップアップする大チャンス、通常価格¥39,800が今なら¥9,800。
ReaktorフルバージョンとReaktor Playerの違い
- インストゥルメントを自作することのできるストラクチャーへのアクセスが可能
- 付属するアンサンブルの数が70 (Reaktor Playerは3つ)
- ユーザーライブラリー(現在3000以上の無償インストゥルメントがアップされている)の利用が可能
- インストゥルメントのカスタマイズが可能
Max for Liveと同様に、Reaktorフルバージョンユーザーは独自のインストゥルメントを1からデザインすることができるソフトウェアなので、それなりの知識や時間も労力も必要とするかなりハードコアなソフトウェアであることは確かなのですが、本当の意味でオリジナリティのある音楽を作ることのできるソフトウェアと思っています。とはいっても、すぐに音を出したいという人も大勢いるわけで、そんな人は付属するインストゥルメントを試してみるのも楽しいです。シンセサイザー・エフェクター・サンプラー・シーケンサー・ドラムマシンなど、伝統的なスタイルの楽器とは違うユニークな発想のインストゥルメントが70。ユーザーライブラリーには世界中のアクティブユーザーが制作した3000以上ものインストゥルメントがアップしてあり、中には斬新すぎるアイデアのものも。
その他、Reaktorフルバージョンでしか作動しないサードパーティ製の素晴らしいアンサンブルを購入することもでき、Twisted toolsはその代表格。
Reaktor TipsはReaktor専門のチュートリアル・サイト(英語)
Reaktor 5.8
Reaktor 5.8 (フルバージョン+Reaktor Player共)の大きな特徴の一つはOSCに完全対応しているというところで、これによってiOSコントローラアプリ(Touch OSC、Lemur、Konkreet Performer)を使ってReaktorアンサンブルをコントロールすることができます。OSCはMIDIよりももっと細かなメッセージを通信することのできるプロトコルで、ReaktorとiOS対応アプリを利用すれば次世代のMIDIと呼ばれる新しいテクノロジーを体験できる大きなチャンスになるでしょう。Wifiの設定さえ覚えてしまえば、MIDIを使うよりももっと快適にReaktorをコントロールすることができます。プラグインモードとして立ち上げたReaktorからでも操作できます。
ReaktorとiOSの接続方法はNI のサポートページを参照してください。
Reaktor +Touch OSC / Reaktor +Lemur
下のビデオはReaktor付属のグルーブマシンNewscoolをiPadコントローラKonkreet Performerを使ってコントロールしている様子。Konkreet PerformerはSFなビジュアルを操る未来型アブストラクトコントローラ。2,200円。
その他、Reaktor インストゥルメントRazor、Skanner XT、Prism、Spark、The Mouth、The Fingerも半額セール中。こちらはReaktor Playerでも動作可能。
フィンランドのAudio Arteryというメーカーによる新しいタイプのDJソフトウェアONE DJがリリースになりました。NAMM 2013にも展示されていた期待のソフトウェア。
One DJは、例えばデッキの数を3つにしたり、エフェクターはディレイだけ利用、ミキサーはスクリーンの左側に設置したり、ミキサーだけ大きく表示させたりするなど、レイアウトやオーディオルーティングを自由にカスタマイズすることができ、今までのDJソフトウェアに比べると遥かに自由度の高い設計になっています。設定できるデッキの数は理屈上では無限大で、極端に言うならば10トラック、20トラック同時プレ−なんてことも可能になるわけです。
MIDIコントローラへのマッピングも柔軟に対応できるようです。先日発表になったNI Kontrol Z1やBehringerのCMDシリーズのコントローラがモジュール化していることを考えると、ユーザーが所有するコントローラのタイプに合わせて様々なセットアップを作ることができるのはなかなかいいアイデアかもしれません。
もう一つ大きな特徴はタイムラインベースでのトラックエディットで、波形のスライス・コピー&ペースト・ループの設定・グリッド設定、まるでDAWソフトウェアを扱うかのような操作が可能になっています。
現在、Windows版のみのリリースで価格は49ドル。Windowsタブレットやマルチタッチ式ディスプレイで操作することを考えたらこのONE DJのカスタマイズ機能はかなりアドバンテージが高いのかもしれません。Lenovoの27インチWindowsタブレットを使ってプレーしたらどんなことになるんでしょうか?
Mac版は開発中とのこと。まずは下のビデオでこの新しいDJソフトウェアの動きを確認してみて。
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