クラウドベースのオンライン・コラボレーションを可能にするOhm Force社によるDAWソフトウェア「Ohm Studio 1.0」がリリースになりました。2012年の6月にベータ版が配布され始めてから1年以上経ち、いよいよ本格始動となりました。

 

オンライン・コラボレーション だけでなく、プロジェクトファイルはすべてクラウドに保存することができるのも他のDAWソフトウェアにはない大きな特徴となっています。作業中にコンピューターがクラッシュしても安心。

ソーシャルネットワーキング的な要素も含められており、作業中は常に世界の誰かがログインしている様子が見受けられ、チャットをすることも可能。話がうまく合えば一緒に音楽を作ることに至るわけです。

また、公開されているプロジェクトに参加することも可能で、リアルタイムでなくとも、まずはプロジェクトを開き、ゆっくりと作業を進めた後に作業データをトランスファーすることも可能です。

 

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Dave Smith Instrumentsはアナログ・モノ・シンセサイザー「Mopho」の44鍵盤付きバージョンである「Mopho SE」のリリースを発表。

「Mopho」は2008年頃から発売されている黄色い小型デスクトップ型シンセモジュールで、その後タッチセンシティブ対応の32鍵盤付きの「 Mopho  Keyboard Synthesizer」と、4ボイス・ポリフォニックの「Mopho  x4 Synthesizer」も発売され、このMopho SEは4番目のMophoファミリーとなるわけです。

同じ鍵盤付きのモノシンセ「Mopho Keyboard」との違いは、鍵盤数が32から44になっていることと、黄色のボディから一変してProphet 12 譲りのグレーのメタルボディが採用となっているところです。詳細を見てみましたが、中身はほぼ同じのようです。

僕も「Mopho」モジュール・バージョンを所有しているんですが、これがアメリカ産なんだ、、と実感することのできる音の太さです。しかし、一見、ツマミが8つあって使いやすそうには見えるのですが、大量のパラメーターをこれらのツマミに呼び出して操作するのは苦痛にちかいものがあり、全体像がなかなか把握しにくいという欠点があります。コンピューターで操作することのできるエディターもあるのですが、これもやや時代に遅れた感がするもので、できるならば、鍵盤付き+多くのツマミ付きのMophoに乗り換えたい気持ちが多々あるわけです。それも44鍵盤あったなら、鍵盤を弾く人であるならば相当楽しいのではないでしょうか。

ちなみにMopho SEの価格は$949だそうです。

Dave Smith Instruments

 


 

 

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オンライン・コラボレーション。インターネットを介して世界中のミュージシャンとコミュニケーションをとりながら共同作業で音楽を作ることができるツール。例えば、バンドメンバーが同じスタジオにいなくても、別のスタジオで録音することができたり、ネット上で息が会った人と一緒に曲を作っていくことができる夢のセッション・ツール。

これまでにもいくつもの試みがなされてきているオンライン・コラボレーションですが、ミュージシャン同士のソーシャルネットワーキングであったり、ファイルの受け渡しに焦点があてられていたこと、また、ミュージシャンがそれぞれ違うソフトウェアやMIDI機材を使っていたり、大きなサイズのオーディオファイルのやり取りが厄介であったりなど、快適なコラボレーション環境とはいい難いものだったわけです。

しかし、ネットスピードが向上し、クラウド技術が向上し、オンライン・コラボレーションもかなり現実的になってきているような動きがあるようです。

たとえば、間もなく正式にローンチされるOhm Force社による「Ohm Studio」は、オンラインコラボレーションを目的として作られたDAWソフトウェアで、ユーザー同士が同じDAWソフトウェアを持つことによってオンラインコラボレーションを可能にするものです。

今日紹介する「Splice」も数年前から提供されているツールですが、間もなく大きくリニューアルされ、Ableton Liveを使うクラウド型のオンライン・コラボレーション・ツールと生まれ変わるようです。Ohm Studioとは違い、これまで使ってきたソフトウェア(Ableton Live )をそのままセッションに利用することができるのはひとつのアドバンテージのように感じます。

 

 

この「Splice」を利用するには、サイズの小さなアプリケーションをバックグラウンドで立ち上げて行くことが必要となるようですが、Ableton Liveで作られたプロジェクトのサンプルやセッションファイルは自動的にアップロードされ、「Splice Time Line」に公開されることになるようです。

コラボレーターは「Load in Ableton」ボタンをおすことによって必要なファイルをダウンロードすることができ、Ableton Liveを使いセッションに手を加えることができるようになります。作業が終了したら改訂版プロジェクトを同様にアップロード。

コラボレーターによって手が加えられたすべてのセッション内容は「Splice Time Line」に表示され、再びコラボレーターは必要なファイルをダウンロードすることによってセッションを進めて行くことができるようになるようです。MacのバックアップソフトウェアTime Machineのように、セッションのどの段階にでも後戻りすることができるのもSpliceの大きな特徴といえるでしょう。

気になるのは、もしもサードパーティ製VSTプラグインソフトウェアを使った場合はどうなるのか?たとえば一人のコラボレーターがMassiveを使ったけれども、他のコラボレーターはMassiveを持っていないような場合ですが、Spliceのマネージングシステムはプラグインソフトウェアの種類を識別し、コラボレーターのコンピューター内からその変わりとなるプラグインソフトウェアやフリーソフトウェアの案内までしてくれるそうなのです。

これまでのワークフローを維持しつつオンライン・コラボレションを可能にするSplice。まだ不透明な部分はありますが、とても期待できそうなツールとなりそうです。現在プライベート・ベータテスト受付中。詳しくはSplice Blogよりどうぞ。

 

Splice

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


この夏に発売されたばかりのコルグVolca Keysはループシーケンサー付きのアナログシンセ、それも3オシレーター+アナログフィルター付きののポリシンセです。使用してから数週間、まずは結論から言ってしまえばかなりナイスです。

ランチボックス程のサイズは可愛らしく、あれこれと並ぶ机の上でも邪魔にならない。そして何と言ってもアナログポリフォニックにしてこの値段(およそ¥14,000~)はやはり魅力的で、気分的にもプレッシャーになりません。それでいて面白いサウンド、面白いパターンが作れる、操作も簡単となれば、愛さずにはいられないのです。

 

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モジュラーシンセ専門のサイトModular Gridが発表したTrue Gridは、HTML5言語で作られているウェブブラウザー・ベースのモジュラーシンセ。ハードウェア・モジュラーシンセをモデルとしており、音も見た目もなかなかのリアリティを感じさせてくれます。緑色のソケットはアウトプット、水色のソケットはインプット、ケーブルをドラッグすることでパッチングすることができます。現在のところGoogle Chromeのみで動作可能。こちらからどうぞ。

 

 

 

 



 

Arturiaがリリースした「iSEM」は、1974年のオーバーハイム・シンセサイザーモジュール「SEM」をリクリエイトしたiPadシンセ。SEMの大きな特徴であった12dB/Oct のマルチモードフィルターも忠実に再現されており、MoogやArpとはひと味違うまろやかなシンセサウンドを楽しむことが出来る。

本家SEMの基本設計の再現に加え、Arturia ならではの新しい機能も追加。エフェクターはオーバードライブ・ディレイ・コーラスの3種類。Mod Matrixでは8種類のモジュレーションソースを26種類の設定先にアサインすることができ、動きのあるサウンドを作ることができる。Voice Programmerはオーバーハイムの1977年のポリフォニックシンセ「8 -Voice」のアイデアが踏襲されたもので、各ボイスが異なるサウンドを奏でることの出来るマルチティンバー機能。

 


 

SEMは、数年前に設計者トムオーバーハイム氏によって復刻版(ハードウェアシンセ)がリリースされたので、それに伴う資料はかなり多く用意されています。トムオーバーハイム氏が直々に語る解説ビデオ(日本語字幕付き)はファン必見。http://www.youtube.com/playlist?list=PLEBFCD7EAED343B04

Arturiaによるソフトウェアシンセ「Oberheim SEM V」も数年前にリリースされているので、このiSEMは初のSEMエミュレートシンセというわけではありません。しかし復刻版SEMがおよそ10万円、SEM Vがおよそ1万円することを考えると、850円のiPadアプリiSEMを試さない理由はないでしょう。「SEM V」と「iSEM」を比べてみると多少の機能の違いはありますが、サウンドクオリティの方はほぼ同じように聞こえるんですよね。

 

  • iPad app recreating the classic Obeheim SEM synthesizer.
  • Hundreds of sounds created by some of the best sound designers around.
  • Audiobus support (to interact with other apps).
  • Core MIDI (to control your synth from a Hardware MIDI keyboard).
  • Apple’s Inter-app audio (to work in conjunction with GarageBand and other audio apps).
  • Preset transfer and sharing via email & iTunes file transfer.
  • Preset compatibility with the Arturia SEM V Mac/PC software.
  • WIST clock sync support (to synchronize two iPads).
  • Real analog sound based on our TAE® analog modeling.
  • Voice Programmer allows for recreating the rare and classic Oberheim Eight Voice.
  • requires at least an iPad 2 and OS 6.0

 

iTunes Store

Arturia

 

 

 

 

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