ローランドのドラムマシンAira Tr-8 に80年代の伝説のドラムマシンTR-707とTR-727の音色を追加する拡張サウンド7X7-TR8がリリースされました。この拡張サウンドキットにはTR-707の全15音色、TR-727の全15音色、そしてTr-808/909からの新たな7音色が収録されています。
アクティベートが完了すると、Kit またはInst から新たに追加された音色を呼び出すことができます。DRUM SELECT[Kit] ボタンを押しながらTEMPOダイアルをまわすとディスプレイには707/727/808/909の表示がされ、任意のKitを選択することができます。
例えば808のKitを使っている最中に、スネアの音色だけを707の音色に変えたい場合には、INSTセレクトボタンでスネア(SD)を選択した後でDRUM SELECT[INST]ボタンを押します。するとパッドの色がピンク色(TR-808) 黄色(TR-909 )オレンジ色(TR-707) 青色(TR- 727) で表示され、任意の音色(ここでは707の青色のパッド)を選択します。何色がどのTRなのか覚えてしまえば、簡単に識別を行うことができます。
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2年以上前のことですが、iPadで48トラックのオーディオレコーディングシステムが実現するということで業界の大きな注目を浴びたWavemachine Labs のAuria。このAuriaがついにMIDI 機能を装備し、Auria Pro としてこの春にリリースとなる事がアナウンスされました。
Auria ProはMIDI機能のフル装備だけでなく、リアルタイムオーディオワーピング(Elastique Pro v3) やオーディオクオンタイズ、柔軟なオーディオのバスルーティングなどオーディオ機能の強化も図られています。オーディオファイルをMIDIに変換する機能、二つのシンセサイザー(FabFilter製)も内臓するとのことで、かなり本確定なDAWアプリとして進化した様子です。Steinberg Cubasis との比較が面白いことになりそうです。
発売は2015年春、価格は$49.99、これまでのAuria オーナーはアップグレード可能となるそうです。NAMM 2015 でも披露されるとのことです。
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AKAI Professional は3種類のUSB MIDIキーボードコントローラ、Advance 25・Advance 49・Advance 61 のリリースをアナウンスしました。鍵盤のサイズは25鍵・49鍵・61鍵で、いずれもベロシティ+アフタータッチに対応しています。
Virtual Instrument Player (VIP) というソフトウェアを使うことによって、VSTiプラグインシンセサイザーをスタンドアローンシンセサイザーのようにコントロールすることができるようになるもので、面倒なMIDIマッピングをすることなしに音色管理やパラメーターのコントロールをすることができるようになるそうです。本体左上に装備されている4.3インチのフルカラーディスプレイからパラメーターの動きも目で見ながら把握することができ、プラグインインセサイザーのポテンシャルを十分に引き出せることのできるキーボードコントローラといえそうです。
付属するソフトウェアはVacuum Pro, Loom,・Hybrid 3・Xpand!2,・Velvet・ Transfuser (AIR Music Tech)・Eighty Eight Ensemble( SONiVOX)・TOOLROOM RECORDSによるアーティストサウンドパック。ニュマークコーポレーション傘下のメーカーによるソフトウェアが揃えられています。
Advance Keyboard にはMPCスタイルのパッドも装備され、ベロシティ+プレッシャーセンシティブに対応、パッドはカラフルに光るようです。また、アルペジエーター・タイムディヴィジョン・ノートリピート・タップテンポ機能も装備しています。このあたりはNI Maschine の影響といった感じです。
Native Instruments のKONTROL Keyboard と同じく、バーチャルインストゥルメントとの一体化を目的としているものなので両者を比較してみるのも楽しいかもしれません。AKAI Advance の有利な点はカラーディスプレイとMPCパッド。キーボードを演奏する者としてはこちらの方がいろいろな演奏を楽しめそうです。そしてVSTi プラグインとの統合がうまく行われているようなので、DAWソフトウェアとの連携もかなり円滑になるはずです。
まずはNAMM 2015 でのレポートを楽しみに待ってみたいと思います。キーボードやディスプレイのクオリティも気になるところです。
発売は2015年初旬、価格はおよそ¥$399.99(Advance 25) $499.99(Advance 49) $599.99(Advance 61) となっています。いや−MIDIキーボードもかなりハイクオリティ、ハイプライスになってきましたね。
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画像ファイルをロードすると、ピクセルデータ(色、サチュレーション、明るさ等)を基に自動的に音楽を作ってくれるプログラムMusic in image 。画面左上にあるUpload Image ボタンを押し、コンピューターの中に入っている適当な画像を選んでみてください。あとはプレイボタンを押すだけ。
実験室から聞こえてくるようなスプーキーな音楽を予想していたのですが、結果は大間違い。下手なドラマの音楽よりも、だんぜん素敵な作曲演奏をしてくれます。メロディー、コード、テンポ、スケールは画像に応じて変化しますが、幾何学的な模様の方がミニマルでかっこいいです。MIDIエクスポート機能が付いていればよかったのに。
試してみたい人はこちらよりどうぞ。
エレクトロ・ヒップホッパー、ピアニスト、プロデューサー、ソングライターと、多様な才能を発揮して活躍をするチリー・ゴンザレスが人気ポップ音楽の秘密を解き明かす「音楽マスタークラス」。ドイツのラジオ局「1 Live」による制作。日曜日の夜に観るには最高のチルアウトビデオでもあります。今回のビデオではダフトパンクの「Get Lucky」の秘密を探ります。(ちょっと古くなってしまいましたが)
「Get Lucky」の大本となっているのが4つのコード(Bm>DM>F♯m>EM)なのですが、このコード進行はダフトパンクが昔から得意とするコード進行で、「Around the World」という以前のヒット曲にも使われていたものだったそうですが、Get Lucky でもおよそ6分間このコード進行が使われています。ちょっと怠慢なのでは?とも思われる部分でもありますが、クラシック音楽ではオスティナートと呼ばれている技法でもあり、この循環するコードにシンコペーションを加えることによってリズムに高揚感を与えています。
ブリッジの部分(Bメロ)では、循環するベースラインにボーカルラインが全く同じパターンでハーモニーを作っていきます。かつてエルビスプレスリーによる「Can’t Help Falling In Love 好きにならずにいられない」でも使われていた同じ技法です。
とはいえポップ音楽ではやはりサビが肝心。この曲のサビでは「Get Lucky♪Get Lucky♪」と歌詞の部分でも同じ旋律が繰り返されることと、リズムにもさらに盛り上がりも加えられることによって、聞いている私たちに楽しくキャッチーでラッキーな感覚を与えてくれるのです。
「音楽マスタークラス」ではこのほかにもTaylor Swift のShake it off やIggy Azalea のFancyについてのビデオもあります。https://www.youtube.com/playlist?list=PLL4iOQ3Gw7L9eyCJ8EnkZgO0p1AzdrRqN