アップルはGarageBand for Mac OS のアップデートバージョンリリースのアナウンスをしました。iOSアプリ通ならば、上の画像をみただけでピンと来るかもしれませんが、Camel AudioのAlchemy シンセがGarage Bandの新機能として搭載されるようです。今年の初めに、Camel AudioはAppleによって買収されたというニュースがありました。
Garage Band 公式ホームページによると、この新しいシンセエンジンは『EDMやHip Hopにインスパイアされた100のシンセサウンド』を搭載し、Transform Pad で演奏することができるとのこと。つまりこのPadはLogic ProのDrummerコントロールと同じように起動し、SculptureのようにXY操作することができるもののようです。公式HPにはデモ演奏のビデオが掲載されており、メロディ演奏をしたり、フィルター操作をしたりしていますが、どれもとても良いサウンドに聞こえます。
GarageBandの新バージョンのリリースは6月30日。この日はAppleは定額音楽サービス「アップル・ミュージック」がアメリカ国内で開始となる日で、もしかしたらGarageBandで作ったコンテンツを「アップル・ミュージック」にアップロードできる機能も付いているのではないかと?いう噂もされています。そうなると、Logic Pro X にも何か新しい流れが起こることが容易に予想できますが、まずは今月末のリリースを待ってみることにしましょう。
先週アップルWWDC2015基調講演でiOS 9 が発表された。この新しいOS にはiOSミュージシャンにとって大きなジャンプアップとなるエキサイティングな機能が追加されている。
まず一つ目はマルチタスク機能だ。これは二つのアプリを同時にディスプレイ表示し、同時に操作することができるようになるもので、例えばシンセアプリとエフェクターアプリを同時に操作することができるようになったり、DAWアプリにシンセアプリを録音することができるようになる。
下のビデオはiOS9マルチタスキング機能のハンズ・オン・ビデオ。
マルチタスク対応デバイスはiPad mini2 /mini3/Air/Air2 とのこと。
つまり、GarageBandのようなiOS DAWアプリ、もしくはオーディオエディター系アプリはin-AppメニューからAUプラグインを選択してエフェクターやシンセを立ち上げることができるようになる。
Mac OS XバージョンのLogic Pro やGarage Bandに付属しているApple製のAUプラグインは無償で提供されるほか、ディベロッパーはAUプラグインの販売をApp-ストアで行うこともできるようになる。
NI KONTAKTやOMNISPHERE のような巨大サンプルプレイヤーは無理だとしても、NI REAKTORやU-he、Softtube、WAVES、iZOTOPE など、、AUプラグインの名作をiOSでも利用できる日もそう遠くはなさそうだ。問題はこれまでのアプリをどのようにタッチスクリーンにフィットさせるかのようだ。
これまでのiOSはIAA(inter app audio) もしくはAUDIO BUSを利用することによってアプリ同士の内部接続を可能にしてきた。iOSの歴史を考えてみればそれは革命的な解決方法であったわけだが、一つのアプリを操作するごとにアプリのスワップを行わなければならず、それは決して扱いやすいものとは言い難かった。
iOS9 のマルチタスキング+AU対応によって、IAAはもう忘れられてしまうのか?どちらにしてもiOS音楽制作環境は大きく進化し、これまで以上にエキサイティングになっていることは確かなようだ。
via 9to5Mac
ドイツ・ベルリンのミュージシャンRobin Sukrosoが開発した世界初、ワイヤレスMIDI・アコースティックギターACPADは、一台でエレクトロニックとアコースティックな演奏を同時に行うことができる楽器だ。ギターの弦を演奏するだけでなく、フィンガードラムパッドやルーパーなど演奏することもできるので、ワークステーション型のアコースティックギターとも言って良いのかもしれない。
ACPADは厚さおよそ2mmの薄型デバイスで、通常のアコスティックギターにピックガードのように装着することができる。コンピューターとの接続はUSBもしくはワイヤレスでおこない、MIDIデータの転送が可能になる。バッテリー駆動またはUSBパワードで動作する。
下のビデオでSukrosoはギター・ドラム・ベースの演奏を同時に行っている。
ACPADは間もなくクラウドファンディングKickStarterでプロジェクトが立ち上げられる。アコースティックギターにもエレクトロニックの旋風が巻き起こるか?!
1991年、旧ソビエトのヒップホップDJ、Mr.Tape。これぞ神業。これが神業。
thunderbolt 、USB、Firewire、様々な形のケーブルがスタジオに散乱する今日この頃。一番厄介なのは様々な形のタイプが存在するUSBだろうか?ライブのリハーサルに間違ったケーブルを持ってきて大騒ぎになることもある。
昨日IntelはThunderbolt の次世代規格となるThunderbolt 3 を発表した。驚くのは転送速度が40Gbpsとなり、これまでのThunderbolt 2 のおよそ2倍の速度となる。4Kモニターディスプレイ2台を同時に扱えることになる。
また、コネクタにはUSB-C が採用されている。つまり一本のケーブルでUSB 3.1、Dispalyport 1.2、Thunderbolt 3のデータ転送、そして100Wまでの電源供給も行うことができるようになるそうだ。なんだかすごい。
あと数年も経てばオーディオインターフェイスやコントローラもこの新しいテクノロジーを採用し、私たちの音楽スタジオも大きく様変わりするのだろう。
アメリカのDoppler Labsという会社が立ち上げたクラウドファンディングKickstarterプロジェクト「Active Listening System」。見た感じではただのワイヤレス・イヤフォンだが、これを使って音楽を聴いたり携帯電話でひととしゃべるというわけではない。耳に入ってくるすべての音の周波数にフィルターをかけるイヤフォンなのだ。
右左のイヤフォンにはそれぞれDSP(デジタルオーディオプロセッサー)が仕込まれており、これをスマートフォンのアプリからリモートコントロールすることができる。例えば、ボリュームを操作する。イコライザーをかけてみるなど。そうなれば高音、低音の調節が可能になる。
付属するアプリには様々な状況に応じたプリセットが用意されている。例えば、飛行機のなかで聞こえるジェット音を抑制するセッティング、オフィスの中で聞こえるうるさい無駄話を抑制するセッティング。逆に、クラブのような環境でもっと低音を強調してみたり、リバーブエフェクトを加えるようなこともできるそうなのだ。そうなれば自分の鼻歌にはいつもエコーをかけることができるのか?嫌いなひとの声はシャットアウトできるのか?
果たして効果の方はどのようなものなのだろうか?とてもきになる。
ACTIVE LISTENING SYSTEMは現在プロトタイプの段階で、今回のクラウドファンディングによってオーディオフィルタリングの強化を図りたいとのこと。出荷は今年12月が予定されており、$179の出資でこの未来型イヤフォンを手にすることができるかも!興味あるひとは下のビデオをどうぞ。
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