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スクリーンをタップするだけで簡単に音楽演奏できるiPadの有名アプリ、AudanicaのSoundPrismが、リニューアルバージョンとなるSoundPrism Link Editionをリリースしました。

SoundPrismは、スクリーン左端のアルファベットのスイッチでベースを押さえ、スクリーン右の鮮やかなキーボードでコードやメロディーを演奏します。音楽知識が全くなくても、オシャレなコードを使って簡単にアンサンブル演奏できてしまうのがこのアプリの凄いところです。

SoundPrism Link Editionはその名の通り、Abletonの同期テクノロジーLinkに対応したバージョンで、特にその力を発揮するのが新機能のリボンコントローラです。リボンコントローラを上に上げると、ビブラートやオートフィルターのような効果をつける事ができ、しかもその効果は常にBPMと同期します。ドラムマシンのようなアプリとLinkセッションすれば、楽しいこと請け合いです。

もう一つ面白い新機能は、AudioBus Remoteにも対応したことです。例えば、ドラムマシンアプリ(Elastic Drum)とSoundPrism link Editionを、Audio Bus Remoteを使って立ち上げると、インターフェイスには両方のアプリのスイッチが表示され(画像下)、二つのアプリを同時に操作できるのです。フルコントロールというわけではありませんが、右手でハーモニーを演奏して、左手でドラムマシンを演奏するのも、今までのiOSアプリではできなかったことなので、とっても新鮮です。

新設計のサウンドエンジン、23種類の新しいプリセットはどちらかというとエレクトロニック寄りのサウンドです。Linkセッションをさらに盛り上げましょう!

 

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ドイツ・ベルリンで開催中のCTMフェスティバル。2月1日にはNative Instrumentsベルリン本社において「HackLab/Proto-electronic Music, Post-digital Sound」と題し、アーティストgamut.incによるプレゼンテーションが行われた。

gamut. incのプロジェクトは、Ableton+Max for Liveで開発したアルゴリズムを使い、ドラム、パーカッション、バンジョー、オルガン、カリヨンといった伝統的な楽器を自動演奏させるものだ。例えば、オルガン(フィスハルモニカ)は掃除機のような装置によって空気が送られ、電気の配線盤のような装置によってピッチが操作される。バンジョーには3本のボトルネックが付けられ、スライドのような演奏からリズミカルな演奏までを行う。カリヨンは、日本人の私にはほとんど馴染みのない楽器だが、長細いトライアングルのようなメタルが10本ほど吊るされ、振動によって繊細な音を作る。

 

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Ableton Live のバージョン9.6がリリースになりました。登録ユーザーはいつものように公式HPよりアップデートバージョンを無償でダウンロードできます。

今回のアップデートの目玉はなんといっても。新しい同期テクノロジーLinkに正式対応したことです。Linkを使えば、ワイヤレスで、複数のコンピューターで起動する複数のAbleton Live を常に同じテンポで演奏を行えるようになります。

設定が簡単なこともLinkの長所の一つです。まずはLiveの環境設定で、Link/MIDIタブを選択し、Play in time with Linkにチェックを入れましょう。すると、メインスクリーンの左上のLinkが黄色に点灯します。(使用するコンピューターは同じネットワーク内にいることが条件です。)

また、Ableton LiveはLink対応のiOS アプリとも同期演奏ができるようになります。AbletonLiveの設定は上記と同じ。あとは、対応しているアプリ側でLinkのスイッチを入れるだけです。Link対応アプリはこちら

下のビデオは、今日リリースされたAbleton Linkの新しいビデオです。ビデオ後半ではコルグのSyncKontrolアプリを使って、Volca Beatsを同期させています。Volcaユーザーは参考にどうぞ。

 

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現在ドイツ・ベルリンで開催中のCTMフェスティバル2016の中で、開催前からもっとも注目されていたインスタレーション「Deep Web」を見に行ってきた。「Deep Web」は光アーティストChristopher Bauderと、ミュージシャンRobert Henke(Ableton Liveの発案者としても有名)による、オーディオとビジュアルのインスタレーションだ。会場は元発電所を改築したという巨大インダストリアル・ベニューKraftwerk Berlin

「Deep Web」のステージは幅25メートル高さ10メートル、コンクリートむき出しで、建築最中のビルの中としか思えないような暗闇の中だ。天井の照明システムには、175個のモーター付き球体が等間隔で吊る下げられ、それぞれが上下に動く。会場の壁四方には12台のレーザーシステムが備え付けられ、球体に向けて様々な色のレーザービームが当てられる。ビームが球体から逸れることは決してない。Robert Henkeのマルチチャンネルによる音楽は、静寂と轟音を繰り返すダブテクノ。光と音は完璧なまでに同期し、Kraftwerkの暗闇に3次元の光の彫刻が描かれるのだ。時には星座のような、時には化学反応を起こした粒子のような、未だ見たことのないサイエンスフィクションに酔いしれるのであった。

 

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現在、ドイツベルリンにて、音楽とビジュアルアートに焦点を当てたCTMフェスティバルが開催中だ。17回目を迎える今イベントのテーマはNew Geographic。グローバル化と文化的アイデンティティの摩擦、地域コミュニティーに代わるネット社会、性別や民族性など伝統的な概念の崩壊など、急速に変わりつつある世界状況が問題提起される。CTMフェスティバルは10日間に渡り、ライブコンサート、クラブイベント、ワークショプ、インスタレーション、パネルディスカッション、プレゼンテーション等盛りだくさんのプログラムが組まれている。2月5日にはMari matsutoyaとLaurel Haloによる初音ミクをフィーチャーするインスタレーション「Still be here」や、2月1日からは元発電所を改装した巨大ベニューKraftwerk Berlinにて、Robert Henke(Monolake)とChristopher Bauderよるオーディオビジュアル・インスタレーション「Deep Web」も開催される。

私がまず訪れたのはSeismographic Soundというエキシビジョンなのだが、その中の一部である、メキシコ人アーティストPedro ReyesによるDisarm (Mechanized)というインスタレーションは最も印象深いものだった。

Disarm (Mechanized)では、様々な銃器(回転式連発拳銃、散弾銃、マシンガン・・)が6つの楽器に改造され展示されている。材料となった銃器は、メキシコの犯罪防止委員会が犯罪組織から押収したもので、Pedro Reyesにはすでに解体された部品が贈与されたという。鉄琴、ベースギター、ドラム、黒いメタル製の楽器はコンピューターの制御によって自動演奏を行うのだが、時折鳴り響く尖った音(巨大ホッチキスを打つかのような音)によって恐怖感を覚えたりもする。

 

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