thunderbolt 、USB、Firewire、様々な形のケーブルがスタジオに散乱する今日この頃。一番厄介なのは様々な形のタイプが存在するUSBだろうか?ライブのリハーサルに間違ったケーブルを持ってきて大騒ぎになることもある。
昨日IntelはThunderbolt の次世代規格となるThunderbolt 3 を発表した。驚くのは転送速度が40Gbpsとなり、これまでのThunderbolt 2 のおよそ2倍の速度となる。4Kモニターディスプレイ2台を同時に扱えることになる。
また、コネクタにはUSB-C が採用されている。つまり一本のケーブルでUSB 3.1、Dispalyport 1.2、Thunderbolt 3のデータ転送、そして100Wまでの電源供給も行うことができるようになるそうだ。なんだかすごい。
あと数年も経てばオーディオインターフェイスやコントローラもこの新しいテクノロジーを採用し、私たちの音楽スタジオも大きく様変わりするのだろう。
アメリカのDoppler Labsという会社が立ち上げたクラウドファンディングKickstarterプロジェクト「Active Listening System」。見た感じではただのワイヤレス・イヤフォンだが、これを使って音楽を聴いたり携帯電話でひととしゃべるというわけではない。耳に入ってくるすべての音の周波数にフィルターをかけるイヤフォンなのだ。
右左のイヤフォンにはそれぞれDSP(デジタルオーディオプロセッサー)が仕込まれており、これをスマートフォンのアプリからリモートコントロールすることができる。例えば、ボリュームを操作する。イコライザーをかけてみるなど。そうなれば高音、低音の調節が可能になる。
付属するアプリには様々な状況に応じたプリセットが用意されている。例えば、飛行機のなかで聞こえるジェット音を抑制するセッティング、オフィスの中で聞こえるうるさい無駄話を抑制するセッティング。逆に、クラブのような環境でもっと低音を強調してみたり、リバーブエフェクトを加えるようなこともできるそうなのだ。そうなれば自分の鼻歌にはいつもエコーをかけることができるのか?嫌いなひとの声はシャットアウトできるのか?
果たして効果の方はどのようなものなのだろうか?とてもきになる。
ACTIVE LISTENING SYSTEMは現在プロトタイプの段階で、今回のクラウドファンディングによってオーディオフィルタリングの強化を図りたいとのこと。出荷は今年12月が予定されており、$179の出資でこの未来型イヤフォンを手にすることができるかも!興味あるひとは下のビデオをどうぞ。
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ここ数年デスクトップ型のシンセサイザーに夢中になっていたものだからすっかり机の上がごった返してきたのですが、奥の方に置いてあるシンセサイザーをちょっとでも見やすくするために本を積んで寄りかからせてみたりすることがあります。機材紹介のビデオなんかを作ろうとするとなると角度によって見え方が大きく違ってくるので、さらに頭を悩ますのです。
イタリアのデザインメーカーCremacaffeによるアイデア商品KOSMOはベニア製の板で作られたシンセサイザースタンドです。頑丈でありながら軽量、組み立て式なので持ち運びにも便利です。幅が18センチ以上、奥行きが34センチ以下マシンならばフィットするとのことです。DIY的なルックスもなかなか良いですね。
価格は6月末までのスペシャルオファーで49ユーロ!
WebブラウザーGoogle Chromeの最新バージョン43.0.2357.65が公開された。この新しいバージョンではWeb MIDI APIがサポートされており、コンピューターに接続してあるMIDIキーボードやコントローラを使い、Webサイトをバーチャルインストゥルメントとして操作することができるようになる。
例えば、下のビデオはMoog Prodigyのオンライン・バーチャル・インストゥルメントを操作している様子だが、これを見る限りでは可能性は十分であるように感じないだろうか。
まさに始まったばかりのクラウドWebベースの音楽制作環境。もしかしたら将来、音楽ソフトウェアはすべてクラウドWebブラウザー上に置かれたりするなんてこともありうるのだろう。
StereopingMIDI コントローラキットがFMシンセサイザーの可能性をアンロックする?!
この上なく使いずらい1980年代のラック式音源モジュール。使いずらいがゆえにまだまだ私たちが知らない多くの可能性も秘めているわけです。そんな使いずらい当時の音源を、今の感覚で、ノブを使って動かすことができたなら、、、と思っている人は多いはずです。
ドイツのシンセメーカーStereopingのMIDIコントローラはおよそ40個のパーツを自分で組み立てていくキットとして販売されています。組み立てにはある程度ハンダ付けも必要となるそうです。tzzzzzzz 怠惰な人はこの時点で脱落ですね。でも下のデモビデオ(ヤマハの1986年のFM音源モジュール TX-81Z をコントロール)を見てみると、もしかしたら頑張ってみようかな、、と思ってしまうのです。というのも、TX-81Zのサウンドが彫り起こされているような、そんな音がするのです。
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Native Instruments MASCHINEのバージョン2.3がリリースされた。いつものように登録ユーザーはNI Service Centerより無償でダウンロードすることができる。
今回のバージョンアップのハイライトとなるのは、すべてのMASCHINE 2 ソフトウェア登録ユーザーに「KOMPLETE SELECT」が配布されることだ。この「KOMPLETE SELECT」はNI KOMPLETEから選りすぐりの10種類のソフト(総額およそ10万円相当!)がバンドルされている。KOMPLETE 10やKOMPLETE 10 ULTIMATE のユーザーでない人にとっては、棚から牡丹餅が降ってきたような嬉しいプレゼントだ。登録ユーザーは数日内にダウンロード案内がemailで送られてくるとのことだ。
MASCHINEとKOMPLETEソフトウェアの親和性はとても素晴らしい。MASCHINEハードウェアのツマミをグリグリと動かしながら、パッドをたたきながらトラック制作することをぜひお勧めしたい。
KOMPLETE SELECTに含まれるソフトウェア
いくつかのソフトウェアは以前のバージョンでもすでに付属していたものだが、真新しいところではミニモーグ系アナログエミュレートMONARK、最新のグランドピアノサンプルプレイヤーThe Gentle Man、面白いところではサンプルプレイヤーWest Africaあたりがお勧め。
- MASSIVE
- MONARK
- THE GENTLEMAN
- DRUMLAB
- REAKTOR PRISM
- SCARBEE MARK I
- RETRO MACHINES
- VINTAGE ORGANS
- WEST AFRICA
- SOLID BUS COMP
今回のバージョンアップでは新しいDrum Synth インストゥルメントとエフェクターも追加されている。リバーブはこれまでのMASCHINEとは違うなかなか素晴らしいクオリティに感じる。
- Drum Synthの新しいシンセエンジン「Cymbal」搭載。モードは「Crash」と「Ride」の二つ。
- Drum Synth「HiHat」に新しいモード「Hybrid」搭載
- Drum Synth「Snare」に新しいモード「Breaker」搭載
- Drum Synth「Tom」に新しいモード「high」搭載
- 新しいエフェクター「Reverb」搭載、「Plate」「Room」「Hall」3つのモード、これまでのReverbは「Reverb(Legacy)」に変名
- エフェクター「Distortion」に新しいモード「Analog」搭載、これまでのDistortionは「Mullholland」モードに変名
- エフェクター「Limiter」に新しいモード「Transparent」搭載、これまでのLimiterは「Legacy」に変名
- エフェクター「Cabinet」のパラメーター変更
ソフトウェア・ユーザビリティの改善
- DAWソフトウェアからScene Change の実行が可能に
- MIDIパターンをエクスポートする際に、空のMIDIチャンネルも空の状態でエクスポートされる。(つまり、サウンド1はいつもチャンネル1、サウンド2はいつもチャンネル2、特にDAWソフトにMIDIパターンをいくつもエクスポートする際に便利)
- パターンエリア内でのクオンタイズ・50%クオンタイズの実行可能(右クリック)
- マクロ・パラメーターのコピー&ペースト&カットが可能
- その他、KOMPLETE KONTROL S-シリーズキーボードとのコンビネーションが大きく改善(KOMPLETE KONTROLソフトウェアの1.1 もリリースしたばかり。)例えば、アルペジオ演奏をした時に演奏をホールドする機能がついたので、アルペジオを演奏した状態で、両手でパラメーターをいじくることができるようになる、など。
かなりボリュームのあるバージョンアップだが、無償。たくさんのサウンドの追加、しかも堅実な機能も多く追加されており、十分納得できるバージョン2.3となっている。