SonicChargeが新しいプラグインEchobodeをリリースしました。Echobodeはフリークエンシー・シフターとディレイが合わさったエフェクターで、もともとは2012年にReasonのRack Extensionとして始めてリリースされ、その後Teenage enginnringのシンセサイザーOP-1にCWOという名前で搭載されているエフェクターでもあります。今回、はじめてVST/AUバージョンとしてリリースとなったことでより多くのユーザーがこの刺激的なエフェクターを愛用できることになります。
さらに、この新しいVST/AUバージョンではSMEARというセクションが機能追加されており、スペーシーなリバーブや新しいモジュレーションの可能性が広げられています。特にメタリックなサウンドを作ることを得意としているようですが、様々なタイプのループに使い、つまみをひねってみるだけで乗り物酔いしそうな?脳内覚醒しそうな?耳に刺激的な様々な効果を作れることがわかります。気に入った人は3週間使えるトライアルバージョンを試してみましょう。プリセットをためしているだけでもかなり楽しいです。
Echobode 価格$44
世はモジュラーブーム。でもモジュラーはシンセサイザーだけのものではない。デンマークのヘッドフォンメーカーAIAIAIが発表したヘッドフォンTMA-2 は、ユーザーがヘッドバンド(3種)・スピーカーユニット(5種)・イヤーパッド(6種)・ケーブル(4種)からパーツを選択し、音楽の好みやデザインの好みに合わせたヘッドフォンをカスタマイズできるシステムだ。特にイヤーパッドとスピーカーユニットのコンビネーションによって音の傾向は大きく変わってくるとのことだ。
DJをするとき、家でリラックスするとき、スタジオでミックスダウンをするとき、用途に合わてヘッドフォンのパーツだけを取り替えることができることも新しいヘッドフォン・スタイルのような気がする。
モジュラー式が好みでない人のためにはプリセット型(組み立て済み)のヘッドフォンが用意されており、音楽のジャンル(テクノ・ハウス・ベースミュージック・ヒップホップ・・・・・)の好みや用途(スタジオ・ DJ・外出中・・・)によって選択することができる。
さすが北欧のデザイン。見た目はめちゃクールなのである。でもやはりヘッドフォンは自分の耳で聞いて確かめてみなければ購入するには勇気がいるだろう。しかしこのモジュラー式アイデアは素晴らしい。
価格は$150から$280位といったところだろうか。詳しくは公式HPよりどうぞ。
Musikmesse2015 で実際に見て、さわってみて、良い意味でびっくりしたのがNovationの LaunchPad Pro だった。これまで画像でみていたイメージよりもはるかにカッコよく、LaunchPadが「Pro」になったんだという印象を強く受けた。
デザイン的にはAbleton PUSHをかなり意識しているようにも見受けられるのだが、サイズはPUSHよりも小さく軽いので持ち運びにも苦労しないだろう。これまでのLaunchPadと比べると断然たくましくなった印象で、スイッチ数が増えた分だけサイズはやや大きくなっている。そして高級感も増している。感激したのはパッドのたたき心地が素晴らしく良くなっていることだ。パッドはベロシティ/プレッシャーにも対応するようになった。これによって表現力は格別に上がるだろう。そしてRGBカラー対応のパッドは128色までの表示が可能で、MIDI/USB を通してコントロールすることも可能にもなるそうだ。
今回MusikMesseでさわっていて改めて気が付いたことは、これまでLaunchPadはAbleton Live専用のコントローラだったわけだが、このLaunchPad Pro ではスタンダードMIDIコントローラとしてどのソフトウェアとも接続できるようになることだ。そして本体の裏パネルにはMIDI INとOUT ポートも装備しているので、ハードウェアシンセサイザーと接続することも可能になる。これはAbleton PUSH にはない大きなチャームポイントなのではないだろうか。
LaunchPadが初めて世に出てからおよそ6年。グリッド・インストゥルメントの成長ぶりを大きく実感した。早くスタジオで試してみたい!
価格$299 もうすぐリリース
ハードウェアシンセサイザーをVSTプラグインのように扱える?
スウェーデンの人気ハードウェアシンセメーカーElektron が発表したOverbridgeは、ElektronのAnalog Four/Analog Keys/Analog Rytmをコンピューターと接続しプラグイン・シンセ(VST・AU)として扱うことができるようになるものだ。それもUSBケーブル一本で、ElektronのアナログサウンドをDAWソフトウェアに入力することができる。また、DAWソフトウェアのプロジェクトをロードした時にはElektronハードウェアのセッティングも同時にリコールされるなど、便利な機能が山盛りだ。
アナログシンセシザーがコンピューターと融合?というと一瞬混乱をしてしまうところでもあるのだが、そこがElektronの技術のすごいところなのだ。Musikmesse 2015ではAnalog FourとAbleton Liveを使ったデモンストレーションが行われていたが、全くストレスを感じさせない操作の様子に驚かされた。
さらにエディターの開発も進められており、これによってDAWソフトウェアからオートメーションの操作も楽に行えるようになる。
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AKAI Proが発表したMidimixは$99.99のシンプルなMIDIコントローラだ。8つのフェーダーと1つのマスターフェーダー。各チャンネルには3つのノブ(イコライザー)と2つのボタン(ミュートまたはソロ、録音アームボタン)が付いている。基本的なミキサーのレイアウトなので迷うことなく操作することができることと、複雑なマッピングを必要としないところが良いところだ。ライブ最中には頼りになりそうだ。
このMidimix賢い部分は『SEND ALL』という機能だ。このボタンをひとつ押すだけで、Midimixののフェーダーの位置やノブの位置を一括してDAWソフトウェアに送信することができるのだ。
AKAI APC Miniと並べればベストマッチ。主要DAWソフトウェアにも対応しているので、Ableton Live以外でライブをしている人にもアピールするだろう。なんといってもポータブル(軽い!)、AKAIクオリティ(安心!)、そして価格が$99.99(行ける!)。発売は6月より開始される。
- Midi mixer to control virtually any DAW
- 8 individual line faders, 1 master fader
- 24 knobs, arranged 3 per channel
- 16 buttons arranged in 2 banks provide mute, solo and record arm functionality per channel
- Sends all mixer settings to the DAW with a single button press
- 1 to 1 mapping with Ableton Live (Ableton Live Lite included)
昨年の夏にNative Instrumentsがリリースしたキーボード・コントローラKONTROL S-シリーズは、それまでのMIDIキーボードの常識を超える先進的な機能とデザインによって大きな注目を浴びた。私自身もユーザーの一人ではあるのだが、NIのソフトウェアバンドルKOMPLETE 10 を演奏する上では切っても切れないキーボードコントローラと感じている。KOMPLETEの数え切れない位のプリセットを、KONTROL-Sのエンコーダノブを使いながら選択する感触は素晴らしいものがある。これがソフトウェアシンセサイザーの進化系なのかと思う反面、KONTROL Sキーボードを使っていると、「あれ?」と思ってしまうようなギャップを感じてしまうことも事実なのだ。たとえば、、
- KONTROL-S はNIソフトウェアだけのものなのか? KONTROL-S はNATIVE MAPというテクノロジーによってNI ソフトウェアのパラメーターをスクリーンに表示する。しかしNI以外のプラグインを読み込んだ時にはこれは動作しない。つまりKOMPLETEソフトウェアを持っていなければ面白みは半減?一般的MIDIコントローラとして見た時にはかなりユースレスといえる?
- 「アルペジエーター」や「スケールモード」はKONTROL-Sの一番キャッチーな機能ではあるのだが、DAWソフトウェアへのレコーディング(MIDI OUT)を行うことができない。
- KONTROL Sで音色のエディットを行っても、それをすぐにセーブすることができない。
- コンピューターとのUSB接続を絶ってしまうとKONTROL Sは何もできなくなる。
しかしこのようなギャップを感じるのも5月まで。先々日、Native Instrumentsはドイツ・フランクフルトでPRODUCT SHOWCASEを開催し、KONTROL S-シリーズ・キーボードの大きなバージョンアップを発表した。
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