現在アメリカ・ラスベガスで開催されている家電見本市CES2015にて、ION AUDIOはBluetoothテクノロジーを使ったターンテーブルAir LP を発表しています。Air LPはケーブルの類を一切使うことなしに、レコード針から直接、Bluetoothスピーカーへのオーディオ・ストリームを可能にするものです。また、Air LPはオーディオインターフェイスを内蔵し、アナログレコードをデジタルファイルに変換し、USBポートを通じコンピューターにデータの転送を可能にします。Air LPにはAUXインプット端子も装備されており、CDプレイヤーやカセットデッキなども接続することによってデジタルファイルへの変換が可能にもなっているそうです。Air LPは価格$149、$179.99(Bluetoothスピーカー付属)、2015年3月の発売が予定されています。
Bluetoothスピーカーの人気上昇、そしてアナログレコードへの回帰、この二つのポイントを合体させたプラクティカルな製品といえそうです。ワイヤレスでレコードをプレイできるのは絶対便利ですよ。
via 9to5Mac
宙に浮かぶクワッドコプターをドラムマシンにしてしまおうというプロジェクトFlying Drum Machine。クワッドコプターをタッチすることによってROS–the Robot Operating Systemというプログラムが動作するLinuxコンピューターが情報を感知、その情報はMIDI信号に置き換えられAbleton Live9 Drum Rackの音が鳴る仕組みになっているようです。パフォーマンスの様子はWaveDNA Liquid Rhythmによってビジュアル化されています。
汗ほとばしる重力感あるドラム演奏とは対極にあるものですが、この浮遊感が未来的。
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現在アメリカ・ラスベガスで開催中の家電見本市CES にて、カシオはTrackFormer というシリーズで2種類の音楽機材(DJコントローラXW-DJ1 そしてサンプルドラムマシンXW-PD1 )を発表しています。DJコントローラXW-DJ1は、7インチのターンテーブルが中央に備えられ、iOSアプリAlgoriddimのjay2との連携によりスクラッチを主体としたDJコントロールを楽しめるもののようです。一方、XW-PD1 は中央にMPCスタイルの4×4のパッドが備えられ、内蔵するサンプラーとシンセサイザーを使いながらグルーブパターンを作っていくもののようです。両マシンともにスピーカーを内蔵、そして電池駆動が可能になっているほか、コンピューターやiOSデバイスとの接続ポートが装備されているようです。XW-DJ1 の価格は$299、今月末からの発売。XW-PD1 は価格$399、3月の発売となっています。カシオのホームページにはまだ公式な情報が掲載されていません。
それにしてもこの形かなり大胆ですね。StarWarsのミレニアムファルコンか?という話もありますが、個人的には先日おとずれたスペインのあちらこちらで見かけた生ハムに見えてしまいます。
地球儀のような形をしたUSB MIDIコントローラAlphaSphere。2012年のMusikMesseでさわらせてもらったことがあるのですが、あのクッションのような柔らかなパッドの感覚を今でも忘れることができません(!)。その後AlphaSphereはミュージシャン・DJ・VJのみならず、子供の教育現場や音楽セラピーなどにも利用され、皆に愛される楽器として着々と進化している様子をYouTubeでよく見かけます。
そんなAlphaSphereのエントリーバージョンとなるAlphaSphere me がいよいよリリースされることとなり、これまで一番大きなネックだった価格問題がクリアーされています。価格は£149.99(日本円でおよそ¥27.000)。これまでのバージョンとの大きな違いはパッドの数が32個(AlphaSphere Nexusシリーズは48個)となり、本体のサイズがやや小さくなったところでしょう。プリオーダーはすでに開始されており、発送開始は2015年春となっています。
以前にも紹介したことのあるデジタルオーディオ・プラットフォームAXOLOTIが製品化に向けクラウドファンディングIndie GOGOでのプロジェクトを開始しています。
AXOLOTIは、Axoloti Patcherというコンピュータソフトウェア(MaxやReaktorのようなモジュラー式ソフトウェアなのですが)を使ってシンセサイザーやエフェクターをデザインし、コンピュータとUSB接続したAxoloti Core ハードウェアにパッチをアップロードすることができ、アップロードした後にはコンピュータなしでもハードウェアを動作させることができるようになるというユニットです。ローランドのAIRA System-1 のプラグアウトシンセサイザーと同じような発想だは思うのですが、簡単に言ってみれば、ユーザー自身がデザインしたソフトウェアインストゥルメントをハードウェアインストゥルメントとして使うことができるようになるということです。どのようなインストゥルメントを作るのかはユーザーの発想次第、プログラム能力次第となるわけですが、忍耐次第では(!)私のようなプログラム音痴人間でもオリジナルのハードウェアシンセサイザーをデザインすることができるようになるわけです。また、ユーザー同士がコミュニティを通してパッチをシェアすることも可能になり、まさに「開かれたシンセサイザー」と言えるのではないでしょうか。
Axoloti Core ハードウェアのスペック
- ステレオオーディオIN/OUT 24bitサンプリング
- DIN MIDI IN/OUT
- Micro-SDカードスロット (パッチやサンプリングデータの保存)
- Micro-USB デバイススロット(コンピュータとの接続)
- 180Mhz ARM Cortex M4 マイクロコントローラ + 256kB SRAM+ 1MB Flash (STM32F427)
- USB ホストプラグ (USB-MIDIコントローラとの接続)(USB MIDI class compliance)
このようなオープンソースのハードウェアシンセサイザーというものはこれまでにも幾つかリリースされてきてはいるのですが、シンセ・アーキテクチャーに関しては固定されてしまっていることが多かったり、ファームウェアコードをいじることができる人であってもその複雑さが故に大概は手を出しにくい部分でした。その点、このAxoloti では簡素化されたソフトウェアを使うことによってユーザーが簡単にアルゴリズムを作ることができる点が大きなメリットとなっています。また、ArduinoやRaspberry Pi との違いは、ユーザーがコーディングやコマンドラインプロンプトを扱うことなしに、作りたいものだけに集中することができるところにあります。
クラウドファンディングIndieGOGOでの目標金額は$25.000$60からの出資でAxoloti コアボードを手に入れることができるチャンスです!
詳しい内容はこちらよりどうぞ。