rodgerlinn80
 

世界初のドラムマシンとなるリンドラムの開発、AKAIとの共同開発によるMPC60、 デイブスミス氏との共同開発にるアナログドラムマシンTempest、最近ではLinnstrumentというパフォーマンスコントローラをリリースしたばかりのロジャーリン氏。現在のシンセサイザー開発においてもっとも重要な人物の一人と言っても過言ではないでしょう。

1988年にリリースとなったMPC60 は、99トラック・99シーケンス、60,000音という膨大な(当時の広告では)データ容量を誇るシーケンサー部、サン プリングレイト40kHzのサンプリング・ドラムマシンが一体に、操作は320文字の大型LCDでスムーズに行え、ステップ編集も簡単。ドラムマシン部は 32音色プリセット、16音ポリ。メモリーは20ソング、MIDI OUTを4つ装備というモンスターぶり。価格は48万円だったそうです。

このMPC60 のトレーニングビデオが当時VHSビデオで流通していたらしいのですが、そこでロジャーリン氏自らがMPC60の機能を解説をしています。ちょっとNHK教育テレビ番組のようでもあるのですが、エピックなイントロダクションに続きロジャー氏が登場。MPC60がいかに斬新だったか、今見ても新鮮な驚きがあります。

 

 

ちなみにこちらは最近リリースしたばかりのLinnstrument を演奏するロジャー氏です。もしかしたらもの凄いユーモアのある方なのかと思ったりも。

 

 

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aphex-twin-11

 

ニューアルバム「Syro」を発表して間もないAphex Twin が、未発表スタジオデモトラックおよそ30曲をSoundCloud にて公開しています。このデモトラックアルバムには、モジュラーシンセBuchlaやSerge Modular を使った「Syro」の初期バージョンとなるトラックも含まれています。

この他にも、ローランドSystem-700やヤマハQx/Txなどのビンテージ機材を使ったデモトラックも多数公開中。機材画像も同時にアップロードされています。

ブログ「noyzelab」には「Syro」制作にまつわるAphex Twin の貴重なインタビューが掲載されています。読み応えたっぷり。

 

 

 

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microscope-vinyl

 

レコード盤とレコード針を1000倍に拡大して見る画像。レコード盤の溝には、右のチャンネルと左のチャンネルの波形がそれぞれおよそ45度の角度で刻まれている。そしてそこに突き刺さるかのようなレコード針。古代人が残した遺跡か何かのようにも見える。

下のビデオは再生中のレコードをミクロスコープから見た様子。

 

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axoloti1

http://adamjohnwilliams.co.uk

 

先週、ドイツベルリンで開催されたMusic Tech Fest、音楽テクノロジーに焦点を当てたアカデミックなリサーチや実験的なデバイスの発表を行なう定期イベントなのですが、そのイベントでの今回の優勝者が見せてくれたものは「デジタルアルゴリズムとスタンドアローンハードウェアを合体させるプラットフォームAxoloti」 というものでした。

AxolotiAxoloti Patcher というMax /MSPのようなソフトウェアを使ってシンセパラメーターパッチを作り、これをAxoloti Core というマイクロコントロールボードに転送することによってパッチが動作。さらにAxoloti Control というコントロールボードを使うことによってパッチを手で操作することが可能になり、コンピューターなしで、スタンドアローンのハードウェアとして使うことができるようになるものです。

ちなみにAxoloti Core というサーキットボードはステレオインプット、アウトプット、ヘッドフォン、 MIDI IN/OUT 、microSDカード、mini-USBポートのような端子を備えたデジタルオーディオプロセッサー。Axoloti Control というボードはLCDスクリーン、ナビゲーションボタン、4×エンドレスエンコーダー、4×4プッシュボタンを取り付けることが可能なコントロールプロセッサーです。

簡単に言ってしまえば、自分でデザインしたソフトウェアシンセサイザーをスタンドアローンのハードウェアシンセサイザーとして使うことができるもので、ソフトウェアをハードウェアに読み込ますというアイデアはローランドのAira Ststem-1 の持つPlug-Out 機能と同じようなことと考えて良いでしょう。上の画像で見えるように、簡単な段ボールのなかに二つのボードを詰め込み、ノブなどのコントローラを取り付けることだけで立派なシンセサイザーになってしまうのはとても驚きです。ソフトウェアからハードへの転送時間も、Airaと同様で1分もかからないものです。

私がイベントで見たシンセサイザーはまだ開発段階のもので、音的にはモジュラーシンセサイザーを鳴らしたかのような実験的なものでしたが、十分に楽しめるクオリティであるということは理解できました。ソフトウェアでのデザイン次第ではバーチャルアナログポリシンセ、エフェクター(コーラス、ボコーダー、ワウ、トレモロ、エコー)、サンプルルーパー、ドラムシンセ、16ステップシーケンサーのようなものを作ることも可能のようです。

私のようにプログラマーでない人にとってはまずはこの複雑そうなソフトウェア(画像下)を操作しなければいけないという難関があるわけですが、自分だけのハードウェアシンセサイザーを作ることができるかもしれないという夢は着実に近いところまでやって来ているということは確かです。価格的なことを考えてみてもこれらのサーキットボードは今の時代なら格安で手に入る物に違いなく、そう考えると今から少しでもプログラミングの学習を始めておくのは、この先、経済的においても、もっとシンセをもっと楽しむ点においても得策なのかもしれません。

 

 

Axolotiは現在プロトタイプ段階で、価格販売時期は未定です。

詳しくは公式ページよりどうぞ。

 

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take1

Take バージョン1.2

 

今年の夏にリリースされたPropellerHead のボーカルレコーディングアプリTake。内蔵のドラムループにあわせてiOSデバイスのマイクロフォンから3トラック分のレコーディングをすることができるアプリです。インターフェイスグラフィックが洒落ていて操作方法が簡単というのが一番の魅力。私は電車に乗っていて何かレコーディングをしたくなったときにはすかさずこのアプリをオンにします。3トラックのレコーディングができるので、ハモりパートを試行錯誤してみたり、ビートボクシングしてみたり、クリエイティブなことも試すことができるアプリです。価格が無料というのも魅力的です。

昨日リリースされたTake のバージョン1.2 では、動作の細かな改善が行われている他に、同じくPropellerHeadの音楽制作アプリFigure で作ったトラックのインポートを行なえることができるようになりました。これまでのTakeでは内蔵されている簡単なリズムループしか使うことができなかったのですが、今回のバージョンからはFigureでトラックを作って、Take でボーカルレコーディングをするようなことが可能になります。にちろん本格的レコーディングシステムというわけではありませんが、曲のアイデアをスケッチすることができたり、よりクリエイティブなアプリに進化したことが伺えます。

 

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shot2

 

iOS音楽アプリの必需品AudioBus 、このAudioBusのミキサーとなるアプリMiMiXが間もなくリリースされます。MiMix には AudioBus のインプットにインサートしたアプリが表示され、各アプリのボリューム・パン・ミュート・ソロを操作できるようになります。操作することができるアプリは最大で8つまで。 VUメーターとオシロスコープで各トラックのモニターをすることも可能。MIDIコントロールにも対応しているのでコントローラからバランス操作することも可能。MiMixをAudioBus のインプットスロットにインサートして、DAWアプリにレコーディングすることも可能です。AudioBus対応のアプリがもっともっと楽しくなるミキサーアプリ。価格、リリース日は未定。

 

 

MiMix

 

 

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