live916

 

Ableton Live バージョン9.1.6がリリースされました。個人的に一番嬉しい新機能は、オーディオ/ビデオをエクスポートする際に「選択されているトラックのみ」をエクスポートできるようになったところです。これまでのバージョン(9.1.4)ではこれができなかったが故にソロボタンやミュートボタンを使ったりしなければいけなかったのですが、これで一つ手間が省けたわけです。(他のDAWでは随分前からできることではあるのですが!!)

これまでのように「個別のトラック」をすべて一斉にエクスポートを行なうことも可能ですが、「個別のトラックすべて」という表記に変更されています。

その他には、Retinaディスプレイに対応(Mac with OS X 10.7.4)したことや、ネイティブ・フルスクリーンモード(Mac with OS X10.9以降 ) に対応しています。フルスクリーンモードに入るには、ショートカットキー「CTRL+CMD+F」(OSのデフォルト)を押してください。

多くのバグ修正もされたAbleton Live 9.1.6 はいつものようにAbleton 公式サイトよりダウンロード可能です。

Live リリースノート

 

 

 

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コルグがARP Odyssey の再開発をしているというニュースがあったのは今年の2月。来るべきリリースに向けて財布のひもを固くしている人も多いようですが、どうやら年内のリリースはないようです。そんなこともあり、ソフトウェアメーカーGFrorce がOdyssey のエミュレートソフトウェアOddity 2 のリリースを12月から開始するのは絶好のタイミングといえるかもしれません。

上のビデオでも紹介されているように、Oddity 2 ではOddity1 の機能をさらに強化、オリジナルマシンにはなかった機能も多く装備されています。モノフォニックレガートモード、ポリフォニックモード、3つのフィルターモード、アッディッショナルオシレーターを搭載、さらにメインスクリーンのほとんどすべてのスライダーをLFOやADSRにアサインすることも可能。力強いリード・ベースサウンドからテクスチャーサウンド・パッドまで幅広い音作りが可能になっているようです。

詳しい情報はGForce 公式サイトよりどうぞ。Oddity 2 は12月1日よりリリース(デモバージョンも同日リリース)現在プリオーダー特別プライス£99/$135、Oddity 1からのバージョンアップは£49/$69という価格になっています。

 

 

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sidver2

 

80年代のパソコン「コモドール」に搭載されていたSID音源(ローファイ8ビット)をベースにしたウェブブラウザーシンセサイザー「Web Sid」がバージョンアップ、Chrome Experiment で公開され始めました。このバージョンでは Chrome(ウェブブラウザー)のWebMIDI API テクノロジーが使われており、外部MIDIキーボードを使った演奏が可能になっています。その場合、まずは (chrome://flags/#enable-web-midi  ) でWebMIDI API をアクティベートする必要があります。コンピューターのキーボードで演奏することも可能です。

「Web Sid」はChrome もしくはSafari での使用が推奨されています。またはChrome Web Store で無償ダウンロード可能。

 

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世の中には素敵なドラムマシンは数あれど、操作方法はどれも決して易しいものではありません。ましてや初心者が初めてドラムマシンをさわった時には絶対と言っていい程に操作方法に迷い、仕方なくマニュアルを読み始めたり、最悪の場合はそれ以来スイッチすら入れなくなってしまったりするものです。

誰でも使える簡単なドラムマシン。そんなコンセプトがもとに作られた「Keezy Drummer」は、動画共有サイトViemo の開発者の一人として知られるJake Lodwick が手がけたiOSドラムマシンです。

 

 

初めてKeezy Drummerを開いたときスクリーンには2つの丸いスイッチが表示されるのですが、これがすでに用意されている2つのトラックです。スクリーン下にあるプレイボタンを押すと演奏が始まります。

丸いスイッチを押してみると今度は4×4の丸いスイッチが表示され、このスイッチをタップするとその箇所が演奏されることが分かるでしょう。

プレイボタンの上に表示されているリストから音色を選ぶことができ、わずか14種類ではあるのですが、これがこのアプリのコンセプトです。

音色を選んだら、チェックスイッチを押して元のスクリーンに戻ります。トラックを追加したい場合には+スイッチを押します。スピードを変えたい場合はプレイボタンの左にあるダイヤ型スイッチを押します。

タップ→聞く→タップ→聞く

これならば初心者でも、子供でも、悩むことなくドラムパターンを作れるようになるわけです。ドラムマシンをさわったことのない彼氏/彼女と一緒に遊ぶこともできますね。初心者でなくても、アプリを起動してすぐに取りかかれる、この即効性もこのアプリの持つコンセプトです。

次のバージョンでは作ったパターンを共有することができるようになるようです。

しかもフリー!

 

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チェコのインディペンデント・シンセメーカーBASTL がリリースする小型サンプラーマシンmicrGranny 2.1 の黒バージョンBlackpigionがリリースされました。赤いノブとフェークゴールドのパッドも可愛いです。

microGranny 2.1はマイクロSDカードに保存したサンプルを読み出し、パラメーターをいじりながらサウンドエディットしていくことができるマシン。サンプルのスタートポイントやエンドポイントの設定はもちろん、サンプルレートを変えることや、ビットクラッシャー、エンベロープの設定などもおこなうことができます。グラニュラーサンプラーなので、切り刻んだ各グレインのピッチを変えて演奏するなんてこともできるそうです。MIDIも付いているので外部コントローラからコントロールするのもアリです。

このサイズ、この価格を考えると、今週発売されたばかりのコルグのVolca Sampler と比べてみるのも楽しいかもしれません。microGranny の方はマイクロSDが使えるという点と、マイク内蔵/ライン入力端子付きなので、どこにでもこのマシンを持ち出してサンプリングを行なえるのが大きなメリットでしょう。マイク/ライン録音した場合は 8-bit 22050Hz wavフォーマットになるようです。価格は€160

 

 

詳しくはBASTL公式サイトよりどうぞ

 

 


auxy1

 

iPadビートメイキングアプリ「Auxy」は、4つのパート(ドラム・ベース・シンセ1・シンセ2) を使い、それぞれにノートを打ち込んでいくとてもとてもとてもシンプルな作曲ツールです。

4つのパートというシンプルさはPropellerHead Figure と似ている部分ではあるのですが、「Auxy」にはパッドを押さえれば自動的にフレーズを演奏してくれるような機能は付いていません。

ではこのアプリの何が凄いのか?

答えはピアノロールエディターにあるのです。

最近のiOSアプリ(Apple GarageBand、Steinberg Cubasis、Korg Gadget、AKAI iMPC Proなど)にもピアノロールエディターは搭載されていて、コンピューターDAWソフトウェアと同じようなMIDIノートの打ち込みが出きるわけですが、問題は、たくさんの機能が詰め込まれすぎていたり、サイズがやたらに小さかったりするなど、操作方法はどんどんと複雑になって行く傾向があるところです。例えばMIDIノートを消去したい場合では、DAWソフトウェアならば消しゴムツールを使うなり、ノートをダブルクリックするればどうにかなると分かっていることでも、iOSアプリの場合はノートをロングタップしなければならなかったり、シングルタップしなければならなかったり、操作方法は各アプリによって異なり、打ち込み初心者にとってはかなり苦痛となるところでしょう。ベテランであってもイライラするところに違いないでしょう。

Auxy の場合、これがかなりスムーズ。

まず、各パート名の部分(青、緑、紫、ピンク)をタップすると音色を 選ぶことができます。パート名のすぐ下をタップすると「+」と表示され、これをタップすることでピアノロールエディタが表示されます。

ここにシーケンスパターンを1小節から4小節書き込んでいきます。ピアノロールエディタには実際のところピアノ鍵盤らしきものはどこにも表示されてはいないので試しに音をならしてみるようなこともできないのですが、凄いのは、書きやすさ、消去のしやすさ、見えやすさ。これまでのどのiOSアプリにはなかった快適な操作です。インターフェイスデザインの美しさは、さすがスウェーデン産。

書き込みが終わったらDONEボタンを押します。

 

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