ドイツベルリンの新しいエフェクターメーカーであるKOMA Elektronik。今日はFT201 (アナログフィルター+10ステップシーケンサー)とBD101(アナログゲート+ディレイ)を試してみた報告をしようと思います。

FT201BD101、共にペダル式のエフェクターということで、本体左下には金属製のフットスイッチがついています。白のアルミケースに包まれた本体に、木製のサイドパネルが施してあるデザインはとてもクール。サイズ的にはMoogのMoogerfoogerシリーズを思い起こさせますが、こちらのエフェクターは共にフロントパネルに10個のパッチベイがあるので、ケーブルの接続を面倒に思うことなく行うことができるのが良いところです。そしてフロントパネル右下にあるのが、KOMAのチャームポイントとなりつつある赤外線コントローラ。コントローラの上に手をかざすと、その距離に応じてエフェクトの効果をコントロールすることができるもので、軽く遊んでみるとマジシャンにでもなったかのような気分、真面目に遊んでみると予測できないサウンドが飛び出して来るのに驚かされます。どちらもMIDIは装備されていないので、外部音源と同期を取る際にはCVを使った接続が必要になってきます。

Continue reading »


ドイツの首都ベルリン。多くのアーティスト、レコードレーベル、クラブシーンを抱える音楽にもっとも寛大な街。東西が融合され、人の流れが大きく変わりつつある中で、ベルリンの人々の音楽への愛情はコンピューターサイエンスと融合し、Ableton Live、Native Instrument、SoundCloudなど、この十数年の間にドイツベルリンに拠点を置く音楽ソフトウェアメーカーの成長は著しく、人々の音楽制作のあり方そのものを大きく変え、それに伴いエレクトロニックミュージックそのものが成長変化することに大きく貢献している。今日紹介するSugarBytesは次の時代のベルリンミュージックソフトウェアメーカー。

Robert Fehse氏(下の写真右)とRico Baade氏(写真左)の二人によって創立されたSugarBytesは旧東ベルリン、現在では閑静な住宅街で知られるプレンツラウアーベルク地区にオフィスを構えている。気さくにオフィス訪問に応じてくれたRobert氏、思った以上にリラックスした雰囲気のオフィスに派手派手しさはなく、これもまた好印象。二人の出会いは10数年前、ともにNative InstrumentのReaktorのプログラマーとして活躍、当時はNI創立者Stephan Schmittの傍らで「どのようにしてうまくDSPを動かすのかを見て学んでいた」というRico氏。その後二人は独立しSugarBytesの創立に至っている。「とにかく僕らの出会いはラッキーだったよ」


SugarBytesのプラグインはオーソドックスなプラグインとは違い、どれもユニークなアイデアが詰まったものだ。複雑化しがちなコンピューターソフトウェアをシンプルで面白く操作できるインターフェイスに、そして新しいサウンドを生み出すサウンドエンジンの開発に情熱が注がれている。エレクトロニックミュージックやダンスミュージッククリエーターの視点を見据えた彼らのマーケティングは特に冴えており、昨年はTurnadoという8種類のエフェクターを複合利用するマルチエフェクターがヒット。そのパワフルでいてクリエイティブなプラグインはスタジオ内だけではなく、ライブパフォーマンスでの表現の仕方も変えつつある。Kid606、Mouse on Mars、Herbert、Modeselektor、SiriusMo、Teddy Riley、UNKLEなどの新旧ときめくエレクトロニックミュージックアーティストに支持されているのも頷ける話だ。

Continue reading »

Tagged with:
 

ベルリンフィルハーモニー管弦楽団、室内楽団のプリント広告。ヴァイオリン、チェロ、フルート、パイプオルガンの内部がマクロ撮影によってとらえられています。まるで建築物の中のようです。リンク先で他の写真も見ることができます。


1993年結成、ドイツベルリンを拠点にするエレクトロニカデュオ、マウスオンマーズの新譜「Parastrophics」がレーベルMonkeytownより発売。テクノ、ガバ、ダブステップ、ロック、ソウル、ディスコ、もしかしたらジャパニーズエレクトロ、そんな様々な要素がエレクトロニックという手段によって一体化された密度がとても濃いアルバム全13曲。時には腹立たしく感じさせられたり、妙に親しみのあるポップフレーズに親近感を湧かせられたり、次から次に起こるハーモニーやフレーズの展開(ハプニング)はアクションゲームのような世界にも感じられる。それでもそこには一体感があり、アルバムとしての大きなコンセプトが見えてくる。

特に日本のエレクトロポップクリエーターにはぜひとも参考にしてもらいたいアルバムだ。高域の音処理に関しては学ぶべき点が非常に多い気がする。

Continue reading »

 

テクノバイキングのフィギュアが登場!あたらしいアニメキャラのような、プロレスラーのフィギュアのような?

ところでいったいテクノバイキングって何なのよ?

正体は下のYouTubeの中に。

Continue reading »

Tagged with:
 


告知です。ドイツベルリンのV-Recordsから発売になったこのブログの筆者のソロプロジェクト第1弾「The dream of fisherman’s wife EP」です。普段ほとんど使わないCubaseで遊んでいるうちに偶然できた曲なのですが、各方面で前向きなフィードバックをもらっていて嬉しいかぎりです。気持ち的にはJ-pop〜ファンク〜ジャズ〜テクノの融合といったところです。ぜひお試しください。
Ikuo: The dream of the fisherman’ s wife by V-Records

 

V-records

Amazon

iTunes

Beatport 

Juno Download 近日発売