ベルリンフィルハーモニーがリミックスコンテストを開催している。対象楽曲はグスタフマーラーによる交響曲第1番の第1楽章。リミックス用の素材はSoundCloudよりダウンロードが可能となっている。締め切りは2011年9月30日。
マーラーは1860年にオーストリアで生まれ、偉大な功績を残した作曲家、指揮者。この交響曲1番は1884年から1888年にかけて作曲されたといわれており、自然と、動乱の時代の中の人生や愛を表現しようと試みた楽曲。
ベルリン市中心部にあるかの有名なベルリンフィルハーモニーコンサートホールに隣接する楽器博物館。ハープシコード、中世の時代のトランペット、バグパイプからスタインウェイのピアノやハモンドオルガンなど16世紀から現代までの数百点に及ぶ西洋の楽器のコレクションが展示されています。
1594年ベルギーのアントワープで作られたチェンバロ。本体上部には弦が張ってあり、鍵盤が二手に分かれています。
詳細不明なのですが、旅行用チェンバロだそうです。正面には鏡が張ってあり、化粧鏡のような作りに見えます。
時代はいきなり飛びますが1900年Carl Heinke氏によって作られたというPianino(ドイツベルリン)。いわゆる普通のピアノスケールとは違う配列をしています。
アメリカニューヨークのAeorian Companyというメーカーにより1910年に作られたというPianola。いわゆるピアノ自動演奏装置。中心部に巻き紙がありこれが回ることでピアノが自動演奏、オルゴールや今で言うシーケンサーのような役割をしていたのでしょう。横から見るとこのようなことになっています。
この博物館の一番人気。日本ではきっとエレクトリックピアノで有名なWuritzerによる1929年のThe mighty wuritzer。シアターオルガンというものらしいです。見た目からして圧巻なのですが、さらに本体だけでなく写真上部に映っている茶色の小部屋の中にパーカッションなどが設置されているのです。
これがそのある一つの部屋の中です。この博物館では土曜日の午後にデモンストレーションを行っているようです。
時代は電子へ。1933年ドイツベルリンにてTelefunkenによって作られたTrautonium。電子抵抗器を使って作られたという楽器です。つまみを回すことで音を奏でることができるそう。
1940年代ドイツのHohner社によって製造されたMultimonica。下鍵盤がオルガンの機能をし、上鍵盤がシンセサイザー的なものらしいです。
写真は旧東ベルリンのミッテ地区にある、なんだかとてつもなく大きな建物。実は1960年代にセントラルヒーティング用の熱を作るために建てられたという発電所で2007年よりその一部がテクノクラブで有名なトレゾアとしてリニューアルされ週末はクラバー達でにぎわっている場所なのですが、2010年末よりさらにTrafoというアート系イベントスペースがオープン。昨日Ryoji Ikeda氏のDatamatics(ver,2.0)の公演があり見に行ってきました。
エントランスを抜けると何やら怪しい階段が、ここを昇ると、、、向かって正面。ベルリンの巨大なインダストリアルな空間でのIkeda氏のデジタル轟音とシンクロする映像はまさに圧巻。
まだまだ何が隠されているのか分からない、興味深いベルリンです。
pics from FaceBook Trafo