90年代に登場し、音楽制作の方法を劇的に変えたDAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)ソフトウェア。Logic、Cubase、ProTools、Ableton Live、 StudioOne、 Bitwig、、今となっては数多くのDAWソフトウェアが存在しますが、将来、これらのようなDAW ソフトウェアはWeb化され、ユーザーはインターネットでサイトにアクセスするだけで音楽制作を行なうことができるようになるなんていう予想図を描いている人たちがいるようなのです。

ささやかにデビューしたばかりのWAVEPOTもそのうちの一つで、JavaScript を使ったシンプルなソフトウェアです。

まず、このサイトにアクセスしてみると何やら難しそうなコードの羅列が目につき、これまでのDAWソフトウェアとは様子が違う様子が目に入ります。ここで逃げたくなってしまう気持ちも多々あるわけですが、まずは右側にある「Project」の中のいくつかのスイッチをクリックし、プレイボタンを押してみます。するとシーケンスパターンが流れ始め、WAVEPOTのシンセエンジンがどのようなものなのか聞いてみることができます。

パラメーターを書き換えることで波形を変えたりシーケンスパターンを変えたりすることもでき、たとえば冒頭に書かれているBPMやTuningの数値を書き直してみると、即座にその数値が実行されるのが分かります。

var bpm = 125;
var tuning = 440;
var transpose = -1;

もっと試してみたい人は下のビデオを参考にしてみてください。

 

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「エイリアン」のようなルックスをしたThingamagoop 2x (シンガマグープ)。目玉のようになっている部分に光センサーが付いていて、ここに光をたくさん当てると高いピッチの音が出るそうです。本体頭にはライトも付いているので、暗いところでもコントロールできます。音の方はアナログ+デジタルなハイブリットタイプ。CVアウトも付いているのでビンテージアナログシンセやモジュラーと合体させるのもナイス。

 

 

こんなめちゃキュートなThingamagoop 2x ですが、今年9月22日までのオーダーを最後に生産が終了されるとのことです。ビビビと来た人は急げ!

組み立てキットは$125   組み立て済み$195

Bleep Labs

 

 

 

 

 

 


DJ Tech ToolsRed Bull Music Academy によって開発されたマルチパーソンDJコントローラ Orbit。大型の円形テーブルには12個のタッチホイールとフィードバック用の1000個のLEDライトが付いており、最大12人でDJプレイを楽しむことができるコントローラのようです。

 

 

Ableton Live に仕込まれたトラックは12個のパートからできており、一人一人が各パート(インストゥルメント)を操作することができるコントローラになっているようです。ジョグホイールを回すことによって各インストゥルメントのパターンを変えることができ、例えばハイハットを担当している人がホイールを回すことによってハイハットのパターンを8分の刻みから16の刻みに変えるなど、ごく単純な操作ではあるわけですが、これを12人という大人数で行なうことによって、音楽知識がない人であっても、みんなでトラックを構築していくという楽しみを味わうことができるわけです。

Orbit はスペインのイビザ島で開催中のリッチーホウティン主催のパーティ「Enter」の会場内に設置中とのこと。

12人で音楽を作るというアイデアには興味深いものがあります。 いや、ぜひチャレンジしてみたいです。

DJ tech Tools

 

 

 

 

 

 

 

 

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オランダのスポーツ・玩具メーカーYalp が開発した「Fono」は、屋外用DJシステム。公園やスケートパークのような屋外に設置し、いわば、DJフリースポットとして誰もが無料でDJプレイを楽しむことができるようになる。ブースの屋根に付けられた太陽光電池によって電気を供給することが可能。すでにオランダ、フィンランド、デンマーク、オーストラリアのとある場所には設置されているそうだ。

iPhoneのような携帯音楽プレイヤーをFono のパッドの上に乗せるだけでスピーカーから音が流れ始め、あとはDJミックスを始めるだけだ。Fonoには14のコントローラが備わっており、ピッチ、ループ、エフェクターの操作をすることができる。ターンテーブルを回せばもちろんスクラッチも可能だ。ビートマッチング機能やEQが付いていないのはちょっと残念だったりするのだが、それでもヘッドフォンを使って次にかける曲の準備をすることもできる。

Fonoの自動タイマーによって夜の6時以降は音量が絞られたり、8時以降は音が出なくなるなど、騒音問題を考慮した機能も付いているそうだ。

 

 

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jonbenderrによって作られたMax for Live 専用ディバイスMegaloop 1.0は、Ableton Liveのセッションビューに並べた8つまでのクリップをシーケンスコントロールすることができるディバイスです。クリップを並ならぬ早さでローンチすることができたり、ある時は全く順不同なローンチをすることによって思いもしなかったようなループを作ることが出来ます。デモンストレーションビデオ1:58 あたりからその効果を見て聞くことが出来ます。Ableton Live のローンチボックスの知識がないと設定にやや戸惑いますが、ビデオの画像が示す通りに設定していけば上手く動きます。

Megaloop 1.0Max for Live.comより無償ダウンロード可能

 

 

 

 

 

 


サッカーのワールドカップブラジル大会もたけなわ。8日午後5時(日本時間9日午前5時)からの準決勝ではドイツとブラジルの対戦が決まり、私の住むドイツベルリンではいま、町中あちらこちらでドイツの国旗を見かけます。普段サッカーを見ることのない私でもこの時期だけは格別。とはいってもテレビ中継を見ていても音楽に耳が行ってしまうのはいつものことで、今更ながらではあるのですがフランスの国歌はビートルズの「All you needs love」のイントロで使われているフレーズであることに気がついたり、選手入場の際のドラマティックな曲のアレンジは屋敷豪太氏が担当していることを知ったり、音楽豆知識が増えたりもしてます。

屋敷豪太氏のすばらしい仕事はそれだけではありません。ブラジル代表のネイマール選手の応援歌『Neymar Jr. Chant』のプロデュースはさすがの出来映え。

この応援歌では「ネイマール選手のベストシーン」からフェイント、ドリブル、キックなどの音がサンプリングされビートが構築されています。パナソニック演出によるビデオではスパイク型のテーブルに10台のターンテーブルが設置され、DJ TAKAKIによる華麗なDJミックスシーンを見ることができます。

ネイマール選手の有名なプレイの(テンポの)ほとんどはBPM133.33 という分析もされ、このテンポに合わせたトラックが作られているというのも流石。BPM133.33 は最も人間が乗りやすい、盛り上がるリズムともいわれているそうです。サッカーを見る上でのひとつのヒントにもなりそうです。

 

 

 

Panasonic Neymar Jr. スペシャルコンテンツでは『Neymar Jr. Chant』で使われている10個のサンプリングサウンドをスタッド型のプレイヤーで聞くこともできます。

残念なのはネイマール選手の準決勝戦欠場。この応援歌をW杯で聞くことはできなさそうです。

Gota Yashiki Facebook