サッカーのワールドカップブラジル大会もたけなわ。8日午後5時(日本時間9日午前5時)からの準決勝ではドイツとブラジルの対戦が決まり、私の住むドイツベルリンではいま、町中あちらこちらでドイツの国旗を見かけます。普段サッカーを見ることのない私でもこの時期だけは格別。とはいってもテレビ中継を見ていても音楽に耳が行ってしまうのはいつものことで、今更ながらではあるのですがフランスの国歌はビートルズの「All you needs love」のイントロで使われているフレーズであることに気がついたり、選手入場の際のドラマティックな曲のアレンジは屋敷豪太氏が担当していることを知ったり、音楽豆知識が増えたりもしてます。

屋敷豪太氏のすばらしい仕事はそれだけではありません。ブラジル代表のネイマール選手の応援歌『Neymar Jr. Chant』のプロデュースはさすがの出来映え。

この応援歌では「ネイマール選手のベストシーン」からフェイント、ドリブル、キックなどの音がサンプリングされビートが構築されています。パナソニック演出によるビデオではスパイク型のテーブルに10台のターンテーブルが設置され、DJ TAKAKIによる華麗なDJミックスシーンを見ることができます。

ネイマール選手の有名なプレイの(テンポの)ほとんどはBPM133.33 という分析もされ、このテンポに合わせたトラックが作られているというのも流石。BPM133.33 は最も人間が乗りやすい、盛り上がるリズムともいわれているそうです。サッカーを見る上でのひとつのヒントにもなりそうです。

 

 

 

Panasonic Neymar Jr. スペシャルコンテンツでは『Neymar Jr. Chant』で使われている10個のサンプリングサウンドをスタッド型のプレイヤーで聞くこともできます。

残念なのはネイマール選手の準決勝戦欠場。この応援歌をW杯で聞くことはできなさそうです。

Gota Yashiki Facebook

 

 

 

 

 

コンボリューションリバーブというと最近ではどのDAWソフトウェアにも付属しているもので、「インパルスレスポンス」というファイルを読み込ますことによって様々な空間をシュミレーションすることができる優秀なリバーブです。

サウンドデザイナー/音楽プロデューサーDiego Stocco がリリースした「インパルスレスポンス・Convoluted ANODE」はデジタルシンセサイザーMeeblip Adore を使って作られた15種類のインパルスレスポンスが収録されているものですが、通常のリバーブ成分として使うインパルスレスポンスとは違い、パーカッシブなサウンドをデザインするDiego Stotto 独自の手法(リズミックコンボリューションテクニック)が取られています。

デモトラックは迫力満点。

 

 

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The works によるシュールなライブパフォーマンス「Bones Live」。動物の頭蓋骨をパーカッションとして使い、2台のiPadによってビジュアル&サウンドマニュピレーションが行なわれています。

まるで魔法のようなライブパフォーマンスですが、果たしてどのような仕掛けがされているのでしょう?

下のビデオはそんな疑問に答えてくれる舞台裏ビデオ「Behind the Bones」。

 

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台湾からやってきたシーケンサー+シンセサイザーGroovesizer MB。一度だけ友人のスタジオでさわらせてもらったことがあるのですが、プラスティックのボタンをカチャカチャと押す感覚が昔の電卓をさわっているような感じで、どことなくレトロな雰囲気のあるマシンです。しかし機能的にはモダン。ファームウェアを入れ替えることによって3オシレーターのモノシンセになったり、ドラムマシンになったりするオープンソースコード対応のマシンです。

GroovesizerのMo Shang氏 によって新しく公開されたビデオでは「Bravo」というファームウェアが載ったGroovesizer MB とコルグVolca Keys を使ったデモンストレーションがおこなわれています。

「Bravo」というファームウェアによってGroovesizer MB は4ボイス・8ビットサウンド+32ステップシーケンサー付きのドラムマシンとなります。

* 4 voices (kick, snare, hat, crash)
* adjustable volume per voice
* 32 step sequencer with swing
* adjustable & automatable pitch for hat & crash tracks
* 56 locations for storing sequences
* MIDI clock out
* MIDI pattern trigger output

 

 

現在、Groovesizer MB は10%ディスカウント実施中。ちなみにGroovesizer MB は組み立て式のキットです。詳しくは公式HPよりどうぞ。

Groovesizer

 

 

 

 

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YouTubeチャンネル「Markus Fuller 」はシンセサイザーを分解し、中を覗いて行くビデオを多数公開しています。これまで題材となったのはローランドTR 909、SH-101、TR-8、TB-3、などなど。陽気な語り口調で、勇敢にシンセサイザーを開いていくMarkus Fuller さんの姿が頼もしいです。

今回Markus Fullerさんが取り上げる題材は、発売してからまだ間もないローランドのAIRA System 1。AIRA System 1 の重要コンセプトであるACB(Analog Circuit Behavior)プラグアウト機能の鍵を握るいわばSystem-1のハイテク心臓部といっても過言でないFPGAチップがどのようなものなのか見ることができます。

ビデオ後半ではSystem 1 の鍵盤の話に及ぶのですが、右端の鍵盤を取り除いてみるとスピードセンサーのような吸盤が取り付けてあることに気がつきます。スペック上ではSystem 1 はベロシティ入力には対応しておらず、そうなればこのセンサーにはどのような意味があるのでしょう。もしかしたらSystem 1 に新しい機能が追加されるかもしれないという憶測もちらほら。

 

AIRA

 

 

 

 

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毛皮が付いたアイロン台のような怪しい物体。これはロンドン・ロイヤルカレッジオブアートの学生によるプロジェクトの一環で制作されたインタラクティブサウンドピース 「Mew(ミュー)」。「テルミン」のようなインタラクティブな楽器に「猫の鳴き声」を合体させたユニークな作品。

人が近づくとミューは「ゴロゴロ」とのどを鳴らすような音を出し始めます。毛皮をなで始めるとミューは音を出し始めます。なで方によっても音が変わります。毛皮を強く押してしまうとミューは機嫌の悪い音をだします。

毛皮生地の下にはセンサーが引かれており、手の圧力の情報がArduino に送られ、Max MSPによって音がコントロールされているようです。

ビデオを見た感じでは動物園にいるオットセイのような声にも聞こえてしまい、もう少しかわいらしい猫の声が聞きたかったような気がします。でも、一家に一台こんな楽器があっても悪くないような?

それではビデオの方をどうぞ。

 

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