昔(1985年)、つくば万博でロボットがエレクトーンを演奏するという展示を見てもの凄い衝撃を受けたものです。今、改めて調べてみると、あのロボット(WASUBOT)は頭部のCCDカメラで普通の楽譜を読みながらエレクトーンを演奏できたり、聴覚もあって人間が歌うとその音程に合わせて伴奏の音程を調整することができたとか、今更ながらにその能力に驚かされるわけですが、楽譜を読めなければプロミュージシャンとは言いがたかった当時の様子も反映されていて微笑ましくも思うところです。
時は経ち、現在フランスで開発されているヒューマノイドPoppyは、2つのHDカメラ、ステレオマイク、慣性計測装置、Raspberry Piを搭載。顔となるディスプレイには表情を表示することが出来るそう。直立二足歩行も可能、ボディの構築には3Dプリンタが採用され、ハード・ソフトもともにオープンソースとして公開されているモダンスタイルのロボット。価格はおよそ100万円するそうです。
人間と一緒に音楽を演奏させるという実験も進められており、Poppyは体を動かすことによって音をならすことができるそうになるそうです。左足でキック、頭でスネア、左肩でフィルターモジュレーション、右肩をあげると妙な奇声をあげます。
楽譜を読んでいた頃のロボットとは違い、現代のミュージシャンロボットはストリート系音楽にも対応し、よりリズミカルになってきている様子を伺えます。スニーカーも可愛いですが、動きも顔もとても可愛く見えます。打ち込みを手伝ってくれるようになったらもっと可愛いかもしれません。
最近はMaxMSPさえあれば何でも作れてしまう人がいるんですよね。メディアアーティストAsha Tamirisaが現在開発しているのは、ARPが1970年代に送り出したシンセサイザーARP 2500 のエミュレーションプログラム。この超レアで超巨大なシンセをどこまで再現できるのか期待したいところです。しかしそれ以前に彼女のプログラマーとしてのこの巨大なモチベーションに敬服してやみません。
ローランドのYouTube チャンネル「Airaアーティストインタビュー」にリチャードブランジェ博士が登場、Aira SBX-1 について語ります。リチャードブランジェ博士はバークリー音楽大学教授・CSoundの研究者・iPad アプリboulangerlabsのディベロッパーと知られる電子音楽の権威。
リチャードブランジェ博士はSBX-1をモジュラーシンセサイザーに接続。CV信号のレンジを変えることによってバイオリンサンプルの音はピッチを落とし不気味な音に変化していきます。さらに、Aira TB-3 をシーケンサーとして使いトリガー信号を加えていきます。作られたシーケンスパターンの上にはベースサウンド、エフェクター、テルミンが加えられ、ブランジェ博士のオフィスは一気に音響実験室と化していきます。
バネの音というと「ビヨーン」とか「ボヨーン」とか、昭和のアニメ(コミカルなキャラクター)によく使われていた効果音だったような気がしますが、このバネに電気を通すと「手引きスプリングリバーブ」や「100メートルの巨大スプリングリバープ」のような獰猛な音になったりもします。
Slaperoo Percussion が公開したビデオ「The Spring Doorstop」では、ドアのあおり停め(ドアを開いたまま壁に固定する金具)を使って作られた電子パーカッション(?)のデモンストレーションが行なわれています。
Spring Doorstopはバネ製のあおり停めにSlaperoo Percussion SlapStick S-100のピックアップが取り付けられ、ケーブルを挿入することができるようになっているようです。製品化の予定はないそうですが、こんなパーカションがスタジオに置いてあったらちょっと気分も変わって面白いかもしれません。効果の方は⬇️のビデオで確認してみてください。
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YouTubeチャンネルExploring Audio では、昔懐かしいタスカムのマルチトラックカセットレコーダーPORTASTUDIO 424 を楽器として使うテクニックを紹介しています。
ビデオでは、PORTASTUDIO 424 の4つのチャンネルにAbleton Live で作った4種類の和音を、各15分の長さで録音をしています。再生を開始、各チャンネルのフェーダーを上げ下げすることによってサンプラーを扱うかのような演奏が始まります(ビデオ1:37 ) 。さらに、PORTASTUDIO 424 にエフェクターを接続したり、PORTASTUDIO 424のテープスピードやイコライザー値を変えることによって様々な効果が加えられていきます。
元々はNine Inch Nails のツアー&レコーディングエンジニアであるアレッサンドロ・コルティーニによって披露されたテクニック。(オリジナルビデオはこちらhttp://youtu.be/MMXEvNUjgCg)
デジタル時代だからこそ、このようなアナログテクニックにインスパイアされるミュージシャンも多いのではないでしょうか。タスカムのマルチトラックカセットレコーダーは今なら数千円での取引きが可能なんだそうです。
via Synthetopia
テクノアーティスト「マシュー・ディアー」とアメリカ大手電子機器メーカー「ゼネラル・エレクトリック」によるコラボレーション「Drop Science」。
ゼネラル・エレクトリックが有する飛行機や機関車のエンジン・タービン・医療機器など、世界でもっともパワフルな機械から発せられる数々の音がサンプリング編集され、マシューディアーの手によって一つのテクノ音楽に再構築されている。
トラックで使われているサンプルのいくつか⬇️
そして完成したトラックがこちら⬇️