「Ström Åt Folket(Electricity To The People)」はスウェーデンのエレクトロニック音楽の歴史を振り返るドキュメンタリー番組。1953 年から 2013年までの貴重なアーカイブや、スウェーデン出身のエレクトロニック音楽アーティスト、レコードレーベル、シンセサイザーメーカー、ソフトウェアメーカーのインタビューを交えながら、DJがビートマッチングを行うように番組はBPM 125のテンポで進行していきます。インタービュー・アーティストは Robyn, Adam Beyer, Cari Lekebusch, Jesper Dahlbäck, The Knife, Adam Tenstaなど、その他スウェーデン産の機材もいっぱい登場します。制作は「猿はシンセサイザーを演奏できるのか?」「Yellofier for iOS」でおなじみのHåkan Lidbo氏。スウェーデン語ですが、興味ある方はこちらよりどうぞ。

 

先月末から公開になった映画「バットマン・ダークナイト・ライジング」、前作「ダークナイト」と同様に Hans Zimmerが音楽を担当。壮大なオーケストラサウンドにシンセサイザーサウンドがミックスされた音楽は、架空の都市ゴッサムシティを怪しげに描いている。ヒーロー不在のストーリーと同様に、際立ったメロディーは控えられ、ダークでありながらとてもエモーショナルな印象を受ける音楽でもある。エンジニアのAlan Meyerson のインタビューによると、「実際映画では大小合わせた4000以上のトラックがミックスされ、ひとつの組曲のような仕上がりになっている」という超ハリウッド級のスケール。

このサウンドトラックのシンセサイザーパートに多く利用されたのがドイツベルリンのソフトウェアメーカーu-heによるZebra 2。ワイヤレスモジュールとよばれるシンセサイザーで、音作りの柔軟さと美しい音色はすでに多くの人に絶賛されている。

そして先日リリースされたThe Dark Zebraは、Hans ZimmerとサウンドデザイナーHaward Scarrによって作られたZebera 2 のサウンドパッチ集。「ダークナイト」「ダークナイト・ライジング」で使用された物を含めたおよそ400のパッチが収められており、ハリウッドレベルのサウンドデザインを目の前にできる絶好のチャンス。下のビデオはそのデモンストレーションビデオ。

 

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自転車をテーマにしたショートフィルムコンテスト2012年春の優秀作品。ハイクオリティなサウンドとビジュアルがとても気持ちよいです。

最近は自転車と音楽のコラボレーションが多くなってきましたね。例えば、自転車DJコントローラー自転車シーケンサーなど。

Created by Stephen Meierding
Opening Title Design: Mark Mccormick
Camera Assistants: Shelly Rangsiyakul, Johnny Huttenberger, Jesalee Go

Bike Shorts

 


アメリカジョージア州で行われたMargaret Guthman Musical Instrument Competition。音楽技術専門の大学が主催するもので、新しい楽器のアイデアをテーマにしたコンテストイベント。音楽性、デザイン性、技術性をもとに審査がされる。シンセメーカーMoogやメディアアーティストらによって審査され、賞金は$10,00用意されている。50組のエントリーから予選を通過したのは24組。

栄えある優勝はMarco Donnarumma氏によるXth Sense。マッスル(筋肉)サウンドの開拓を試みたというこのXth Senseは、2つのセンサーマイクを体に取り付け、体のジェスチャーによって音をコントロール、コンピューターで音声処理をしている作品。あまり新鮮なアイデアには思えないが、同じジェスチャー系の楽器でもKinectを使うよりも体の動きを使った力強い音楽表現ができるもののように伺える。会場で見ていたら圧倒されたに違いない。(ビデオ下)

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昨日たまたま見ることとなったドキュメンタリーKraftwerk and the electronic revolutionはおよそ3時間に及ぶドキュメンタリー。前半は1960年当時の西ドイツにおけるKrautrock(クラウトロック)というジャンルの実験的音楽の発祥について、そして後半はクラフトワークの商業的成功に至るまでの話が延々と続きます。残念ながらクラフトワーク自身のインタビューや秘蔵フィルムはほとんど収録されていません。

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ジャマイカで撮影された料理番組Ras Kitchenはホスト役であるRas Mokkoさんが営むゲストハウスが舞台になっており、ジャマイカ流料理を作るMokkoさんの台所での様子と彼のあくまでも自然体の喋りがいい具合に写されています。現在までエピソード2までが発表されています。題目はエピソード1が衣揚げとミントティー、エピソード2はジャマイカ風ブレックファースト。見ているだけでジャマイカを旅行した気分になってしまいます!

さて本題ですが、この料理番組のホストMokkoさんがジャマイカ訛りのとても味のある喋りをするということで、彼のフリーボイスサンプル集が作られました。全39Aiffフォーマットで収録されています。ダウンロードはリンク先のDownload Free Rasta Vocal Samplesよりどうぞ。

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