どのDAWを見てもディレイエフェクトは大概充実していますが、ちょっとワイルドでユニークなエフェクトが欲しいい人は是非このSpaceship Deplayをチェックしてみてください。
コルグのMonotron Delayにインスパイされ制作されたというSpaceship Delayは、ディレイという名前は付いているものの、コルグのMS-20をベースにしたフィルター、DynacordのテープディレイEchocord Super 76をベースとしたスプリングリバーブ、その他、ビットクラッシャー、フェーザー、チューブプリアンプ、ループを作るためのフリーズ機能など、Monotron Delay以外の機能も充実しています。
とてもシンプルながらもワイルドなディレイ体験を楽しめる、ビギナーの方にも優しい無償プラグインです。
MacOS、Windows対応、VST、AU、AAXフォーマット
ダウンロードはこちらから
Native Instrumentsからのナイスなクリスマスプレゼント。Kinetic Treats は昔懐かしい子供用おもちゃのサンプルを使った音源で、3Dインターフェイス上の可愛らしい人形(バレリーナ)やブリキのおもちゃの動きに合わせ、サウンドパラメーターがモーフィングします。
Kinetic Treatsは3つのインストゥルメント(electric train set/music box/Xylo Polyphones)で構成され、Train setにはおもちゃ電車の音と踏切のベルの音が、music boxはオルゴールの音やおもちゃターンテーブルの音が、Xylo Polyphonesにはハーモニカや鉄琴木琴の音が含まれています。
鍵盤を一つ叩くだけでも十分に雰囲気が伝わる印象的なサウンドは、クリスマス極上ミステリーのサウンドトラックに最適です。サウンドデザインには、NIのKINETIC METALの製作に携わったJeremiah Savageが担当。どうりで音が良いわけです。
Kinetic Treatsは2017年1月4日までこちらで入手できます。
動作にはKONTAKT 5 とKONTAKT 5 Player(無償)が必要です。
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フランスのメーカーJouéがクラウドファンディングKickStarterにて新しいUSB・MIDIコントローラのキャンペーンを開始しています。今回お目見えしたJouéはレイアウトのスワップが可能なタッチセンサー付きコントローラで、キーボード、ドラムパッド、ギター系フレット、3Dコントロールなどのシリコン製パッドを様々なコンビネーションで置き替え、様々なタイプのタッチコントロールを可能にするものです。
また、ROLI SeaboardやLinnStrumentと同じく、ポリフォニックプロトコル MPE(Multidimensional Polyphonic Expression)にも対応するなど、表現力豊かな3Dコントローラとしても大きく名乗りを上げています。
クラスコンプライアント、iOSにも対応。
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11月1日はコルグの日。今日は続々とコルグの新製品が発表されます。
まずはiOSアプリ「ARP ODYSSEi」から。コルグは2015年に伝説のアナログシンセARP ODYSSYを復刻して大きな話題を集めましたが、今度はこのARP ODYSEYがiOSアプリ「ARP ODYSSEi」(小文字のiがポイントですね!)として再現され、本日11月1日から価格2.400円(11月30日までのセール価格)でリリースされます。
コルグ独自の電子回路モデリングテクノロジー(CMT)を用いてアナログのフィーリングとサウンドを精巧に再現したというARP ODYSSEi。復刻ODDYSSEYで追加された3世代のフィルターとDriveだけでなく、ポリフォニックの対応、エフェクト、XYパッド、和音演奏用ボイスアサインモードなど、iOSアプリならではの独自機能も搭載され、ハードウェアシンセではできない新しい表現方法が可能になります。またコルグの人気アプリ「Gadget」との連携が可能で、両アプリを購入しているユーザーは「Lexington」ガジェットとして制作に利用できます。ARP ODYSSYと言えば生産時期によってパネルデザインや音の特性が違うことでも有名ですが、コルグの「ARP ODYSSEi」はアプリ内でその他2種のバージョンデザインを別途購入することもできます。その際はフィルターの特性が生かされた50のプリセットも付属するとのこと。憧れのARPシンセをいつもポケットやカバンに入れておけるなんて夢のような話ですね。
昨日、Abletonは新しいテクノロジー「Live Set Export」のSDK開発用キットを公開しました。iOSアプリのディベロッパーはこの開発キットを使うことによって、アプリにAbleton Liveへのエクスポート機能を搭載することができるようになります。具体的には、iOSアプリで作ったオーディオやMIDIデータがAbletonLiveのプロジェクトファイルとして書き換えられ、これをデスクトップコンピュータにスイッチ一つで転送できるようになります。
現在「Live Set Export」に対応しているアプリは以下の通り。
- Novation Blocs Wave
- コルグ Gadget、iKaossilator
- Patterning
- TriqTraq
コルグのアプリは既に昨年9月からこの機能が搭載されていますが、SDKが一般公開されたことによってこれからもっと多くのアプリが「Live Set Export」に対応していくことが予想されます。
下のビデオでは2つのアプリ(PatterningとTriqTraq)のジャムセッションが行われ、これらのデータが「Live Set」として保存され、Ableton Liveに転送され、さらにセッションが続けられていく様子が映し出されます。
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NIのDJソフトウェアTRAKTORのバージョン2.11のベータバージョンがリリースされました。このバージョン2.11では2つの大きな機能(Ableton Link機能のサポートと、RemixDeckをステップシーケンサとして使える機能)が追加されています。
Ableton Link対応
バージョン2.11(ベータバージョン)のインターフェイスのヘッダにはAbleton Linkスイッチが付けられ、このスイッチをオンにすることによってLink同期が始まります。スイッチには拍情報を示すメーターが表示され、これを見ながらプレイボタンを叩けばほぼ間違いなく同期プレイを始めることができます。
例えば、iPhoneにインストールしてあるiMASCHINEのBPMを変えればTRAKOTORのBPMもそれに従います。TRAKTORからBPMを変えるにはマスタークロックを操作します。どちらにしても納得のクオリティです。
Ableton Linkについて・・
Ableton Linkはローカルネットワークを使い、アプリ同士がテンポ同期を行うプロトコルです。これまでのLinkは、Ableton LiveといくつかのiOSアプリのみを対象とした技術でしたが、9月中旬からはオープンソースとなり、デスクトップのソフトウェアの統合も可能になりました。TRAKTOR の競合Serato DJはすでにLink対応バージョンをリリースしているので、TRAKTORはこれに続く形となります。
Ableton Linkがすごいのは、これまでのMIDIクロック同期と違い、設定がものすごく簡単であること、ものすごく正確であること、マスター・スレーブ関係のない民主的な同期であることです。ギターやピアノのような伝統的な楽器と違って、簡単にジャムセッションができないコンピュータミュージシャンにとっては待ち望んでいた技術と言えます。あと必要なものはミュージシャンの友達だけでしょう。
では、Ableton Linkという技術がDJソフトウェアTRAKTORに統合されるとどんなことができるようになるのでしょうか?
- 友達のTRAKTORまたはSeratoとバックトゥバックができる
- Ableton LiveとTRAKTORのコラボレーションが簡単にできる
- TRAKTORと対応iOSアプリを同期できる(例えば、iMASCHINEのようなドラムマシンアプリやシーケンサーアプリ)
TRAKTORにステップシーケンサー?
TRAKTORのRemixDeckの拡張機能として、シンプルな16ステップのシーケンサーが追加されます。ソフトウェアからの操作は今の段階では不可能のようですが、NIのDJコントローラ(S8/D2/F1 )を接続することによってこの機能が可視化され、操作可能になります。
ステップシーケンサの機能は以下のとおり
- パターンレングスの調節
- 各スロットのボリューム
- 各スロットのフィルター
- 各スロットのFXセンド
- 各サンプルのピッチ
- スウィング(グローバル)
- ネイティブ対応(S8 と D2)
- F1 ユーザーマッピング
- MIDIマップ可能
TRAKTOR 2.11のベータテストに興味ある方はこちらから参加応募できます。あくまでもベータバージョンなので、自己責任の範囲で実行してください。