NI REAKTOR 6 に搭載するラック式スタイルのフレームワークBlocksがバージョン1.2にアップデートしました。アップデートはいつものようにNI service Centerから無償で行えます。
この新バージョンのハイライトは3種類の新しいユーティリティーBlocksが追加されたことで、REAKTORからハードウェアモジュラーシステムやハードウェアシンセまたはiOSアプリを操作できるようになります。これを実際動かすには「DCカップル仕様のオーディオインターフェイス」が必要になり、コンピューター⇆オーディオインターフェイス⇆ハードウェアシンセ という接続によってREAKTORからハードウェアモジュラーにCV信号を送ったり、もしくは入力した信号からゲートやトリガーを生成してハードウェアのクロック、ピッチ、エンベロープ等を操作できるようになります。さらに、ピッチ、ゲート情報をMIDIに変換することもでき、REAKTORをCV-MIDIコンバーターとして使うことができるようになります。
「DCカップル仕様のオーディオインターフェイス」を使うというところが肝でして、通常のオーディオインターフェイスではCV出力はできないので注意が必要です。DC仕様のオーディオインターフェイスの一覧がありますので、参考までにどうぞ。http://www.expert-sleepers.co.uk/siwacompatibility.html
さらに、この新バージョンではNiji Drumsという8つのドラム音源モジュールと、MASCHINE Sequencerというモジュールが追加されます。MASCHINE Sequencerは、NI MASCHINE mk2 コントローラーを使ってREAKTOR Blocksを操作できる8チャンネルのトリガーシーケンサーです。つまり、Niji DrumsとMASCHINE Sequencerを組み合わせれば、立派なモジュラー式ドラムマシンができてしまうのです。しかもMASCHINE Mk2を使えるという素晴らしいアイデア 😛
ややこしいのは、この2種のドラムBlocksに限ってはNIユーザーライブラリーで無償公開されているものなので、いますぐ試したい方はそちらの方にアクセスしてください。とはいえ、どちらのBlocksもNIオフィシャルのリリースですのでご安心を。MASCHINE SEQUENCER / Niji Drums
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Native InstrumentsがMASCHINEのアップデートバージョン2.4.5をリリースしました。
MASCHINE 1.0 が初めてリリースされたのは2009年のことで、当初はMIDIアウト機能もなければVSTプラグインさえ読み込むこともできなかった(今じゃ考えられない)シンプルなサンプルドラムマシンだったのですが、その後MASCHINEは着々とバージョンアップを重ね、ここ数年はKOMPLETEソフトウェアやKOMPLETEキーボードとの統合や、サードパーティー製プラグインとの統合(NKS)も実現し、円熟度は更に増しています。これだけ進化していく楽器というのもこれまであまり見たことがなかったのも一つの理由ですが、競合メーカー(AKAIやパイオニア)が同じコンセプトの製品を発表している中で、これから先MASCHINEはどのように進化していくのか、MASCHINEファンとしては更に期待が高まります。
さて、
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Pioneer DJは、サンプラーとステップシーケンサーを装備するパフォーマンス・ハードウェアTORAIZ SP-12 をこの夏リリースすることをアナウンスしました。TORAIZ SP-12は7インチのタッチ式スクリーン、4×4のドラムパッド、Dave Smith Instruments のアナログシンセProphet-6と同等のアナログフィルター、16のサンプラーエンジンを搭載。またPioneer CDJの同期テクノロジーPro DJ LinkによりCDJとのクオンタイズ付き同期が可能になっています。これまでPioneer DJはDJパフォーマンスに特化した製品を数多く発表してきましたが、TORAIZ SP-12はPioneer DJとして初の音楽制作に対応する機材となります。価格は$1499
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ドイツ・ベルリンのソフトウェアメーカーU-heが、シーケンシャルサーキット1981年のアナログモノフォニック・シンセサイザーPro-1をエミュレートしたプラグインソフトウェアRePro-1のアルファバージョンを公開しました。RePro-1アルファ版はPCとMacのVST/AUに対応しています。
「リサーチ用ソフトウェア」として無償配布されているRePro-1アルファ版は、年内発売が予定されているフルバージョンの一部の機能が制限されたバージョンですが、サウンドクオリティに関しては同等のものが備わっています。また、アルファ版は5つのフィルターモードを搭載していますが、それぞれのサウンドキャラクターやCPUの消費具合が微妙に違います。u-Heはこの違いに関してユーザーからのフィードバックを得ることによって、フルバージョンにどのフィルターを搭載するか参考にするとのことです。アナログシンセの名機Pro-1の完全再現に向けたU-heのリサーチに協力してみませんか。
RePro-1のアルファ版ダウンロードはこちらから。
ドイツ・ベルリンで開催したSuperbooth 16 にて、ポーランドのメーカーPolyendはドラムロボットPRECを展示しました。PRECはMIDIに対応するドラム演奏装置で、DAWやハードウェアシーケンサーで作ったシーケンスパターンを本物のアコースティックドラムに演奏させることができます。
PRECは実際にドラムに取り付ける3本のアームと、MIDIデータを転送するコンバーターがセットになった製品です。
アームは35cmほどの長さ、その先には野球ボールほどの大きさの球が付いています。球の中心からは木製の栓のようなものが飛び出し、この部分がドラムを叩く仕組みになっています。アームの重さは意外に重いので、これをしっかりと装着するための装置は別途必要になります。球とドラムの表面の間隔は6mm。この間隔がきちんとしないと演奏もうまくいかないようです。
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現在、ドイツ・ベルリンで開催中のシンセサイザーのエキシビジョンSuperbooth 16。フランクフルトのMusikMesseとは違ってシンセサイザーだけにフォーカスしたイベントであることや、メッセほどの超ド級サイズの敷地ではないので、コーヒーをすすっていると横にDave Smith氏のようなシンセ界の大物がいたりすることもあります。
昨日ブースを見て歩いていてふと目にしたのが、かのLinn DrumやAKAI MPC 60を開発したRoger Linn氏。Linn氏は自身が2014年にリリースしたパフォーマンスコントローラLinnStrumentを肩にかけ、一人メロウな演奏をしていました。たまたま周りには誰もいなかったこともあり、ここぞとばかり、さっそくLinnStrumentsを試させてもらいました。
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