いつも楽しみにしているHiss and Roarのサンプルライブラリー。一つの題材を使いあらゆる種類のサウンドが録音・収録されているマニアックなライブラリーです。過去のタイトルはシンバル、メタルレゾナンス、エントロピー、スプリング、チャイム、プレッシャーなど。次回作の題材となるのは「チェーン」。大小さまざまなチェーンのサウンドが24ビット・192khzで録音された高音質なライブラリー。聞いているだけでヒンヤリとしてくる鉄のサウンド。
Native InstrumentsのReaktorが6月20日までの大セール。ReaktorはKompleteにもバンドルされている製品なのですでに手にしている人は多数いると思われますが、これまで無償版であるReaktor Playerを使っていた人にとってはステップアップする大チャンス、通常価格¥39,800が今なら¥9,800。
ReaktorフルバージョンとReaktor Playerの違い
- インストゥルメントを自作することのできるストラクチャーへのアクセスが可能
- 付属するアンサンブルの数が70 (Reaktor Playerは3つ)
- ユーザーライブラリー(現在3000以上の無償インストゥルメントがアップされている)の利用が可能
- インストゥルメントのカスタマイズが可能
Max for Liveと同様に、Reaktorフルバージョンユーザーは独自のインストゥルメントを1からデザインすることができるソフトウェアなので、それなりの知識や時間も労力も必要とするかなりハードコアなソフトウェアであることは確かなのですが、本当の意味でオリジナリティのある音楽を作ることのできるソフトウェアと思っています。とはいっても、すぐに音を出したいという人も大勢いるわけで、そんな人は付属するインストゥルメントを試してみるのも楽しいです。シンセサイザー・エフェクター・サンプラー・シーケンサー・ドラムマシンなど、伝統的なスタイルの楽器とは違うユニークな発想のインストゥルメントが70。ユーザーライブラリーには世界中のアクティブユーザーが制作した3000以上ものインストゥルメントがアップしてあり、中には斬新すぎるアイデアのものも。
その他、Reaktorフルバージョンでしか作動しないサードパーティ製の素晴らしいアンサンブルを購入することもでき、Twisted toolsはその代表格。
Reaktor TipsはReaktor専門のチュートリアル・サイト(英語)
Reaktor 5.8
Reaktor 5.8 (フルバージョン+Reaktor Player共)の大きな特徴の一つはOSCに完全対応しているというところで、これによってiOSコントローラアプリ(Touch OSC、Lemur、Konkreet Performer)を使ってReaktorアンサンブルをコントロールすることができます。OSCはMIDIよりももっと細かなメッセージを通信することのできるプロトコルで、ReaktorとiOS対応アプリを利用すれば次世代のMIDIと呼ばれる新しいテクノロジーを体験できる大きなチャンスになるでしょう。Wifiの設定さえ覚えてしまえば、MIDIを使うよりももっと快適にReaktorをコントロールすることができます。プラグインモードとして立ち上げたReaktorからでも操作できます。
ReaktorとiOSの接続方法はNI のサポートページを参照してください。
Reaktor +Touch OSC / Reaktor +Lemur
下のビデオはReaktor付属のグルーブマシンNewscoolをiPadコントローラKonkreet Performerを使ってコントロールしている様子。Konkreet PerformerはSFなビジュアルを操る未来型アブストラクトコントローラ。2,200円。
その他、Reaktor インストゥルメントRazor、Skanner XT、Prism、Spark、The Mouth、The Fingerも半額セール中。こちらはReaktor Playerでも動作可能。
フィンランドのAudio Arteryというメーカーによる新しいタイプのDJソフトウェアONE DJがリリースになりました。NAMM 2013にも展示されていた期待のソフトウェア。
One DJは、例えばデッキの数を3つにしたり、エフェクターはディレイだけ利用、ミキサーはスクリーンの左側に設置したり、ミキサーだけ大きく表示させたりするなど、レイアウトやオーディオルーティングを自由にカスタマイズすることができ、今までのDJソフトウェアに比べると遥かに自由度の高い設計になっています。設定できるデッキの数は理屈上では無限大で、極端に言うならば10トラック、20トラック同時プレ−なんてことも可能になるわけです。
MIDIコントローラへのマッピングも柔軟に対応できるようです。先日発表になったNI Kontrol Z1やBehringerのCMDシリーズのコントローラがモジュール化していることを考えると、ユーザーが所有するコントローラのタイプに合わせて様々なセットアップを作ることができるのはなかなかいいアイデアかもしれません。
もう一つ大きな特徴はタイムラインベースでのトラックエディットで、波形のスライス・コピー&ペースト・ループの設定・グリッド設定、まるでDAWソフトウェアを扱うかのような操作が可能になっています。
現在、Windows版のみのリリースで価格は49ドル。Windowsタブレットやマルチタッチ式ディスプレイで操作することを考えたらこのONE DJのカスタマイズ機能はかなりアドバンテージが高いのかもしれません。Lenovoの27インチWindowsタブレットを使ってプレーしたらどんなことになるんでしょうか?
Mac版は開発中とのこと。まずは下のビデオでこの新しいDJソフトウェアの動きを確認してみて。
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本日、ドイツの名門シンセサイザーメーカーWaldorfがiPadシンセサイザーNAVEをリリースしました。ムジークメッセ2013でも展示されていたものなので、このリリースを心待ちにしていた方々も多いのではないでしょうか。すでに多くのソフトウェアシンセサイザーをリリースしているWaldorfですが、このNAVEはWaldorfにとっては初のiOSシンセサイザー。開発にはiOSシンセNlogのディベロッパーであるTempo Rubatoも加わり、およそ1年半の時間が費やされてリリースに至ったという本格ウェーブテーブル・シンセサイザー。
まだ数時間程しかさわっていないので詳細は後ほど書きたいと思っていますが、まずサウンドはさすがWaldorfだけのことはあってかなりクオリティが高いです。透明感のあるシンセパッド・アグレッシブなノイズ・ドープなシンセサウンドなど、フォルマウントオシレーターを使ったロボットボイスを作ることもできます。多くのエフェクターも搭載され、特にリバーブサウンドが印象的です。Richard DivineやMike Huckabyなどが制作したおよそ500のプリセット音も収録されていますが、やはりこのアプリはユーザー自身がサウンドメイキングを楽しむところに醍醐味があるはずです。アルペジオをホールドしておきながらパラメーターをいじっているだけで数時間経ってしまいます。
フルスクリーンで3D表示されるウェーブテーブルエディットページは未来系。テープマシンのグラフィックデザインが施された4トラックのレコーダーもナイス。サウンド面でもビジュアル面でも楽しめ、ここ数年のiPadシンセの集大成ともいえるようなパーフェクトな作りになっています。しかしさすがにiPad2では動きがシンドイようです。。。
まずは「NAVEデモサウンドビデオ」、外部機器をいっさい使わずNAVEの4トラックレコーダーのみで録音されているというピュアNAVE サウンドをどうぞ。
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新しいコンピューターのインターフェイスをいじっているとごく稀ではありますが気持ちのいい音が使われていたりしますよね。メールの着信音なんかは割と現実的な音だったりしますが、コンピューターの起動音なんかはやはり未来を感じさせてくれるニューサウンドだったり。操作音が気持ちよいと仕事するテンションも何となく上がるような気もします。Sound MorphからリリースされたGalactic Assistantはそんなハイテク機材のインターフェイスのサウンドを作るためのソフトウェアシンセサイザー。SF映画やホームページのサウンドデザインの仕事がある方にはぜひ試してもらいたいですね。MacとWindows対応、残念ながらスタンドアローンのみです。でも$19
- One tone generator
- Two beep generators
- One FM synth module
- Save and recall presets
- Randomized parameters
- Record and export audio files within the synth while performing
- New feature: shift click on knobs & sliders to midi learn and control them
- Compatible with Mac and PC (32 bit and 64 bit)
Microsoft KinectやLeap Motion など、ジェスチャーを使った音楽演奏への期待が徐々に高まって来ています。このSoundbraceはモーションコントローラ付きのインストゥルメントで、これを腕に取り付ければ、車の中でもライブコンサートでも特別な装置なしにジェスチャー音楽演奏ができてしまいます。エアー・ギターはもちろん、リズム演奏もアリ。内蔵する2つのディテクターと2つのモーションカメラがプレイヤーの筋肉の動き、指の動き、楽器の特性、スタイルを検知。Micro USBポートを使うことで電源供給やデスクトップコンピューターとのシンクが可能。Soundbraceをペアで使えば、互いの距離を検知することも可能のようです。Leap MotionやMyoの技術を基にしたものではあるようですが、Soundbraceはあくまでも楽器。ブレスレット型の楽器という発想がとてもカジュアル。
via Yanko Design