2025年5月のSuperbooth 25で正式発表されたMoog Messengerは、Moog Musicが送り出す最新のアナログ・モノフォニック・シンセサイザー。Minimoog Model D、Voyager、Grandmother、Subsequent 37といった名機たちのエッセンスを受け継ぎつつ、現代の音楽制作に求められる柔軟性と創造性を融合した、まさに“クラシックと革新”のハイブリッドモデルです。

メーカーいわく「Moog史上もっとも手に取りやすいアナログ・シンセ」とのことですが、その言葉通り、価格(899ドル)・サイズ・機能性のバランスが絶妙な一台に仕上がっています。
 

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ポータブルな音楽制作ツールで知られる 1010music から、新たなフラッグシップモデル 「Bento」 が登場しました。2025年のSuperboothで発表されたこのBentoは、「Blackbox」の進化形とも言えるデバイスで、サンプリング、シーケンス、演奏をすべてこの1台でこなせる、まさに”PCレス制作”を目指す人のための新世代グルーヴボックスです。

サイズは約20cm × 21.5cm × 5cm、重量は約900g、内臓充電式バッテリーで最大3時間動くそうです。持ち歩いての制作やライブ演奏時にもケーブルなしで使え、スタジオではUSB-Cで安定供給という、非常に現代的なスタイルになっています。

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グリッチやグラニュラー、スペクトラル処理など、ちょっとクセのあるエレクトロニックなサウンドを手軽に操れるユニークなエフェクトペダルが、Polyendから登場しました。

名前はMESS(メス)。Superbooth 2025で発表されたこの新製品は、120種類以上のエフェクトアルゴリズムと4トラックのステップシーケンサーを組み合わせたマルチFXペダルです。シーケンスでエフェクトを動かすそのスタイルは、Sugar Bytesの「Effectrix」や「Looperator」などのプラグインに近い感覚ですね。でもMESSは、それを手元で、ペダルで楽しめます。

『MESS』は、一見すると一般的なギター用のエフェクトペダルのような筐体ですが、その中身は全くの別物。Polyendいわく、

「これは、スタンダードなマルチエフェクトと、モジュラー系ペダルの中間にあるような存在」
── Polyend創業者 Piotr Raczynski

とのこと。複雑なルーティングやパッチングをしなくても、自分好みのテクスチャーや変化に富んだサウンドを即座に作り出せる設計。まさに「遊べる」エフェクトボックスという印象です。

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2025年のSuperbooth 25で注目を集めそうな新製品のひとつが、Erica Synthsから発表されたHexDrum。これは、Hexinverterの人気モジュール「Mutantシリーズ」のDNAを引き継ぎ、デスクトップ型のアナログ・ドラムマシンとして新たに生まれ変わったものです。

実はこのプロジェクト、Hexinverter Électroniqueの開発者Stacy Gaudreauがパンデミック前から着手していたもの。残念ながらHexinverterは現在活動を終了していますが、その構想をErica Synthsが受け継ぎ、ついに製品化へとこぎつけました。

まずはこのカッコいい筐体から放たれる、新世代アナログドラムの音をチェックしてみてください。

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1975年、ヴォルフガング・パームによって設計されたアナログ・シンセサイザー「PPG 1002」。当時は非常に限られた数しか生産されず、まさに“幻のPPG”と呼ばれてきたモデルです。

そんなPPG 1002が、完全受注・世界限定102台のリイシューとして「PPG 1002 Mk2」として復活します。

また、今回のPPG 1002 Mk2のリリースを記念して、Liquid Sky Artist CollectiveはNative Instruments Kontakt 8 Player用の無償インストゥルメント「PPG Leap」**を発表。シリアルナンバーの配布は今週からドイツベルリンで開催されるSuperbooth会場限定。Native Instrumentsブースを訪れた人のみが入手可能となっています。

 

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Mutable Instrumentsの「Plaits(プレイツ)」という名前は、モジュラーシンセに少しでも興味があると耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。

“伝説のモジュール”とも称されるこのユーロラック音源は、1台で多彩なサウンドを操れることで、世界中のアーティストから絶大な支持を受けてきました。

そんなPlaitsのDSP(音を生成する中身)をベースに作られたiOSアプリが、Elastic OSCです。開発はElastic DrumsやElastic FXで知られるOliver Greschke。Plaitsの個性豊かな音色を、iPhoneやiPadで手軽に鳴らせて、しかもAUv3対応でDAWとの連携もスムーズ。タッチ操作に最適化されたXYパッドやスライダーで、直感的に音を操れます。

モジュラーには憧れるけど手が出せなかった人や、モジュラーに憧れていた人にとって、Plaitsの世界を身近に感じられる絶好のきっかけになるはずです。

 

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