NAMMでは明かされなかったニュースです。
昨年の春に、音響機器メーカーBehringer(べリンガー)は「新しいアナログシンセサイザーを開発中」というリーク画像を公開したのですが、その後のMusikMesseやNAMM では何の続報もなく、まさか噂だけで終わってしまうのかという危惧さえ持たれていました。
ところが、昨日の「AMAZONA.de」(独の人気楽器サイト)の記事によると、Behringerの新しいシンセサイザーの開発は順調に進み、いよいよ2016年夏頃には発売が予定されていると報じています。
この「AMAZONA.de」の記事では、あるジャーナリストがBehringerからの呼び出しを受け、プロトタイプを試奏するまでの心境が綴られています。とはいえ厳戒な守秘義務のため、画像もサウンドも公開されていなければ、機能について詳細も記されていません。文中では「WOW!」という感嘆の言葉が幾度も使われ、プラス評価の高いシンセサイザーであることが強調されています。
この記事で公にされていることは以下の通りです。
- Behringerブランドによるアナログシンセサイザー
- バーチャルアナログではない
- Arp Oddysayのレプリカではない
- Moogと言うよりはローランド・ビンテージに近い音色
- 切れ味の強いエンベロープ
- 多彩なモジュレーション
- サウンドは驚くほどに実験的にもなる
- アジア的クリシェを持っている人は、驚天するかも(日本製シンセファンのことを言っているのだろうか?)
- 発売は2016年第二四半期か?
- ベリンガー的なネーミング
- 手頃な価格ではあるが、安くはない
via AMAZONA.de
仏のiOSディベロッパーチームHLO S.A.がリリースしたiOSアプリPlayGroundは、デバイスのスクリーンをスワイプ/タップするだけで音楽を演奏できるアプリです。これが何とも言えず楽しいのです。
シンセアプリやDJアプリというと、いくつものスイッチやノブがスクリーン上に描かれ、バーチャルなキーボードやパッドをたたきながら演奏するものがほとんど。でもPlayGroundには、長方形だったり、楕円形だったり、時にはXYパッドのような大小様々なオブジェクトが並び、これを指でスワイプしたりグライドしたり、タップすることで音をトリガーする仕組みになっています。オブジュエクト同士がぶつかることでも音が出たり、オブジェクト同士がリンクして音を鳴らすこともありあます。
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仏のExpressive Eという新しいメーカーが、シンセサイザーのためのエクスプレッション・コントローラーTouchéを発表しました。見た感じは、サスティーンペダルが進化したかのようです。または、高級な靴磨きの台か何か。でもTouchéは手で操作するコントローラです。
Touchéの繊細なメカニズムが手の振動や圧力を検知し、まるでアコースティック楽器を扱うかのように、シンセサイザーを操作します。また、Touchéに付属するソフトウェアからはパラメーターのカスタマイズを行え、MIDI、CV、USBポートを通して、様々なシンセを操作できます。コンピューターなしでもシンセサイザーと接続できるのは一つのメリットです。
まずはイントロダクションビデオで、Touchéアクションとサウンドの方をチェックしてみてください。
どうでしょう。これまでになかったエレクトロニック音楽の演奏表現です。フランスの電子楽器オンドマルトノにも通づるものを感じます。
例えば、シンセサイザーでビブラートを表現しようとすると、LFO、または指でノブを摘みブルブルと震わすか、モジュレーションホイールをグリグリ動かすといった方法が考えられますが、Touchéならばもっと柔らかく、もっと自然な表現が可能となるのでしょう。
本体は木製のスキンで覆われているとのことですが、実際どんな感触なのでしょうか。いつも触っていたくなるような感触だったら良いですね。
Touché概要
- 1 木製スキン
- 4 エクスプレッション・コントロール、 フォースフィードバック、感度調節可能
- 4 CV/Gate アウトプット (3.5mm) 最大レンジ -10V / +10V
- 1 MIDI In/out (MIDIアダプター用3.5mmジャック )
- 1 USB port(タイプB)
- 1 エンコーダプッシュボタン & 2 ボタン
- 4 マルチカラーLEDs
- 寸法 : H x W x L = 60 x 102 x 250 mm
- 重さ : 1kg
価格、販売時期はまだ発表されていません。
これにはかなり驚かされました!コルグは、現在、米アナハイムで開催中のNAMM 2016にて、人気コンパクトシンセVolcaシリーズのニューファミリーとなるVolca FMを展示しています。
米テックブログ「Create Digital Music」のレポートによると、Volca FMには、YAMAHAのDX-7と同じく6つのFMオペレーターが採用されています。昨年、YAMAHAはReface DXによってDX-7のリニューアルバージョンを完成させたばかりですが、これには4つのオペレーターが採用されていました。とはいえ、Reface DX は8ボイス、Volca FMは3ボイスといった違いもあります。
Volca FM は、これまでのVolcaシリーズと同様に、ステップシーケンサーやモーションレコーディング等の機能のほか、新機能としてWARP、PATTERN CHAIN、ACTIVE STEPが加わっています。また、これまでよりも大型のセグメントのディスプレイが装備され、ビジュアルによるフィードバックを得ることができます。
Volca FM本体にはたくさんのプリセットが用意され、エディットを行うことも可能となっていますが、YAMAHA DX7のサウンドファイルを、SysEXを通してロードすることもできます。
本体左側には、Volcaシリーズとしては初となる2本のフェーダーが付いており、オクターブシフト、アタック/ディケイコントロール、アルゴリズムのオートメーションが可能になるそうです。これはVolca FMのチャームポイントとなりそうです。
価格、販売時期は発表されていません。
⬇︎NAMMのデモビデオを見ていて一番嫌なのはノイズ。周りの人の声やら周りの楽器の音やら、とにかくうるさいです。でもcuckoomusic のビデオでは、ライン入力した 音を聞くことができます。(0:55〜)
仏のシンセメーカーArturiaは、32鍵のMIDIキーボードKeyStepを発表しました。KeyStepは大評判となったシーケンサーコントローラBeatStepと同様、MIDIやCVを使い、ソフトウェアシンセやハードウェアシンセ、iOS、モジュラーシンセなど様々な音源を操作できます。ステップシーケンサーがポリフォニックに対応していることが大きな特徴で、これによって各ステップには8つまでのノートを書くことができます。また、アルペジエーター、一つの鍵盤を抑えるだけで和音を演奏できるコードモードなど、便利な演奏機能を搭載。フットペダル用のインプット端子は、ノートのHOLD機能としてだけではなく、アルベジエーターの起動スイッチとして使うことができます。
- キーボード Arturia社製の32鍵のスリムキーボードを採用、ベロシティとアフタータッチに対応
- タッチストリップ型のピッチベンドとモジュレーション
- ペダルスイッチ用インプット端子は、HOLD機能だけではなく、アルペジエーターの起動も可能
- ステップシーケンサー 64ステップ、各ステップは8ボイスまで使うことが可能、リアルタイムモード、もしくはステップモードでのシーケンサー書き込みが可能
- コードモード 一つの鍵盤で和音演奏が可能
- アルペジエーター 8つのアルペジオ・パターンを搭載