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ドイツのハードウェアシンセメーカーWaldorfは、ユーロラックモジュールを収納できるキーボードkb37を発表しました。本体斜めに傾いたフロントパネルには、100HPまでのモジュールを収納できるスペース(およそ50cm)が空いています。鍵盤部にはFATAR社製の37鍵のキーボードが採用されており、ベロシティとアフタータッチに対応しています。キーボード左横にはピッチベンドとモジュレーションホイールを装備しリアルタイムのコントロールが可能となります。フロントパネル左横に置かれているCVインターフェイスは、MIDIチャンネルのプログラムも可能となります。

ユーロラックモジュラーシステムは「音のプレイグラウンド」なんて言われるくらい、サウンドデザインの大きな可能性を持っています。ただ問題は、何かと複雑そうなところで、どうやって弾いたらいいのかわからない、なんて話もよく耳にします。その点、このkb37は、キーボードも付いているモジューラーケースなので、これまでの「取っつきにくさ」が幾分解消されるに違いありません。

また、通常のユーロラックケースとは違い、kb37ならアウトプットモジュールやMIDIモジュールのマウントも必要なくなります。ライブ用、持ち運び用として考えるのもかなりアリなのではないでしょうか。

気になる価格ですが、まだ発表はありません。

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BinauraはiOSインストゥルメントSoundBowをリリースしました。SoundBowは、指のジェスチャーを使ってループを作るアプリです。まずは、スクリーンに指で曲線を描きます。描かれた曲線はループし続け、魔法の粉でも撒いているかのような可愛らしい音を出します。面白いのは、曲線を描く際のジェスチャーが記憶されるので、ゆっくりと曲線を描けば音も緩やか再生し、すばやく曲線を描けば音もすばやく再生されるところです。習字のようにダイナミックなストロークを描けば、その通りに再生されます。さらに、弦のサイズを短くしたり、移動したりすることもでき、音数を調節しながらフレーズを細かくデザインしていくことができます。デバイスのマイクロフォンから様々な音を録音し、インストゥルメントとして使うこともできます。絵を描くように、パズルを組み立てるようにループを作る、とってもミニマリスティックなインストゥルメントです。

 

 

SoundBow

SoundBow iOSバージョンは、価格¥240

Androidバージョンは、フリー

 

 

 

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噂は本当でした。コルグは37鍵の4ボイス・ポリフォニックアナログシンセ Minilogue を1月下旬よりリリースすることを正式に発表しました。市場予想価格は¥55.000前後となります。

Minilogueは、4ボイスのアナログエンジンに、16ステップのシーケンサー(ポリフォニックノート+モーションシーケンス付き)やアルペジオやディレイ・エフェクトを搭載したシンセです。厳密にはオシレーター部とディレイのフィードバック部がアナログ、残りはデジタルということになります。ディレアイの遅延素子以外は全てアナログです。

 

Minilogueの主な機能

  • 新開発の4 ボイスのアナログ・シンセサイザー回路。(2VCO、1VCF、2EG、1VCA、1LFO)(ディレイエフェクト付き)
  • フル・プログラマブル仕様で、200 のプログラムをメモリー可能。(100のプリセットと100のユーザープログラム、8つのフェイバリットプログラム登録可能)
  • 4 ボイスを柔軟に組み換えられるボイス・モード
  • オートメーション可能な16ステップ・ポリフォニック・シーケンサー(モーションシーケンス機能付き)(オーバーダブ可能なリアルタイムREC、鍵盤を順番に引くだけで打ち込めるステップREC)
  • 波形を視覚的に表示するオシロスコープ機能(有機ELディスプレイ搭載)
  • アルミとウッドによるタフでスタイリッシュなボディ(2mm厚のアルミニウム製フロントパネル、ウッドリアパネル)
  • シンクすることで他のグルーブマシンとセッション可能(USB端子、MIDI端子、VOLCAやSQ-1などでもおなじみのシンク端子)
  • スリム鍵盤、ベロシティ対応

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nano Key Studio

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nano KONTROL Studio

 

コルグは、コンパクトMIDIコントローラnanoシリーズの新バージョン、nano Key Studionano KONTROL Studio を発表しました。

両モデル共に、Bluetoothにも対応しているのが特徴で、ワイヤレスで、コンピューター(Mac/Windows)及びモバイルデバイス(iOS)に接続できます。また電池(単4×2)での駆動も可能なので、気軽に外に持ち出すこともできます。

nano Key Studioは、25鍵キーボード(ベロシティ対応)、8ノブ、8ドラムパッド、XYパッドを搭載しています。鍵盤はバックライトが付いており、音程に合ったおすすめのキーを教えてくれるなど、光るガイド役として働いてくれます。

nano KONTROL Studioは、トランスポートキーとミキサーセクション、ジョグシャトルを搭載しています。Logic/Garage Band向けのコントロール・サーフェス・プラグインが付属し、面倒な設定なしに最適なセッティングで動作します。

 

 

リリースは2016年3月、価格は共に¥16.000。 

両モデルに付属するソフトウェアバンドルの内容は以下の通りです。

iPad / iPhone 用アプリ

  • KORG Gadget Le(音源内蔵 DAW 音楽制作アプリ)※3 月ダウンロード開始予定
  • KORG Module Le for iPad(ピアノ・キーボード音源アプリ)
  • KORG Module Le for iPhone(ピアノ・キーボード音源アプリ)

Mac / Windows 用ソフトウェア

  • KORG Legacy Collection – M1 Le(シンセサイザー音源)
  • UVI Digital Synsations(シンセサイザー音源)
  • AAS Ultra Analog Session(シンセサイザー音源)
  • AAS Strum Session(アコースティック・ギター音源)
  • AAS Lounge Lizard Session(エレクトリック・ピアノ音源)
  • Propellerhead Reason Limited(DAW 音楽制作ソフト)
  • Ableton Live 50 ドル割引クーポン(DAW 音楽制作ソフト)

 

 

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イギリスのレコードレーベルPoly Kicksは、アーティストHaroon Mirzaによる2枚組のロックドグルーブ・レコードをリリースすることを発表しました。

ところで、ロックドグルーブってなに?

レコードの再生が終わると、レコード針はラベルの外側を永遠に回り続け、埃っぽいノイズを鳴らし続けます。それを聞き続けていると、リズムループに聞こえ、なんだか気持ちよくなったりすることが稀にあります。あの音のことをロックド・グルーブと言います。グルーブという単語は、「リズムのノリ」という意味で使うことが多いですが、辞書を調べてみると、「レコードの溝」っていう意味もあるんですね。つまり、「ロックされた溝(グルーブ)」という意味なのです。かつて、ビートルズも「サージェント・ペパーズ」のUK版LPレコードのB面に、ロックドグルーブを使った隠しトラックを収録し、多くの物議をかもしました。

Haroon Mirzaの場合は、ダンボールやガラス、ビニールテープを使い、自身で12インチのお皿を作ります。これをターンテーブルでプレイし、レコード針がビニールテープに引っかかりノイズを発します。Haroon Mirzaは様々なパターンのループとエフェクターをミックスし、タフなビートを作っていきます。

下のYoutubeビデオではロックドグルーブ製作過程が映されます。

 

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1979〜1980年にカルト的に人気を誇った、アメリカElectro-Harmonixのアナログ・ドラムモジュールSuper Space DrumとCrash Padが復刻されることになりました。フットペダル型エフェクターの筐体の中には、当時の回路が忠実に再現されています。まずはイントロダクションビデオをとうぞ。

 

 

超80s サウンド!おじさん的には昔々流行ったCCBなんかを思い出してしまいますが、このゴッツイドラムパッドのスタンドがなんともカッコいいです。ステップシーケンサーやエフェクターを一緒に使う操作も楽しそうです。ドラムマシン1台ではなく、小型モジュールを何台も組み合わせてキットを作るというのも、なかなか素敵なアイデアです。

Super Space Drumは、深みのあるキックからハイトーンのタムやSci-fiサウンドを得意としています。音を出すには、搭載するトリガーボターンを押すか、外部ドラムパッドを接続してゲート信号を送ることになります。MIDIは付いていません。

Crash Padはパーカッション系サウンドやスネア、シンバル、ハイハットを得意とする他に、オシレータースウィープのようなサウンドを作ることができます。また、外部から入力したサウンドにレゾナントフィルターをかけて出力することも可能となっています。エクスプレッションペダルやCV信号の入力も可能で、リアルタイムでフィルターを操作することができます。

価格の記載はまだありません。

下のビデオは1980年のオリジナルSuper Space Drumのデモビデオです。コースターのようなパッドがなんともイカしてます。

Electro-Harmonix