新しいiPhone 6s/6s Plus には指の圧力を感知する3D Touchという新技術が採用されています。私はまだ使い慣れていないせいか、指を本当にスクリーンに押し込んでいるかのような妙な錯覚を覚えるのですが、人によってはあまり好きでない人もいるようです。
そんなiPhone6sフィーバー真っ只中、iOSディベロッパーbismarkはこの3D Touchを使ったデモンストレーションビデオを公開しました。シンセアプリbs-16のMIDIアフタータッチ機能がiPhone 6sの3D Touchにアサインされ、キーボードを強く押すとビブラートがかかる設定になっています。
ビデオを見る限り、今後この3D Touch技術を利用したシンセアプリやコントローラプリの開発に期待がもてそうです。たとえばGarage BandのSmart KeyboardやSmart Guitar、コルグのiKaossilatorでこの技術が使えるようになったらきっと楽しくなるに違いありません。
今の段階では3D TouchはiPhone 6s/6s plus のみに搭載された機能で、iPadへの搭載予定は発表されていません。
また、これまでのiOSアプリでアフタータッチ機能を使うには、対応MIDIキーボードの接続が必要でした。
via Synthetopia
特に最近、シンセサイザーの解説やレビュー記事(英語)を読んでいるとdirtyとかGrittyとかGrimyとかMuddyとかいう形容詞をよく見かけるのですが、これは音楽制作環境がデジタル化したおかげでクリーン過ぎるサウンドが主流になってきてしまっていることへの反動なのでしょう。でもERDユーロラックシリーズERD/ERD(Earth Return Distortion)モジュールは本物のダーティサウンドなのかも。
ERD/ERDモジュールには本物の土を入れる容器が装備され、土の電気抵抗を使ってオーディオ(CV) 信号に歪みや増幅を加えることができます。では土が湿っていれば音が変わるのか?砂だったらどうなるのか?ミネラル成分は多いほうがいいのか?もうほとんど科学の実験に近いものがありますが、何はともあれ、この発想が素晴らしいです。
下のデモではRS-95eからのサイン波がERD/ERDによってモジュレートされています。
165ユーロ、10ユニット限定
コルグのElectribe Music Station とElectribe Samplerは、パッと見ただけではほとんど見分けがつかないくらいそっくりな形をしていますが、実は中身もよく似ているものなのだとか。
KORG ForumのRobin Domingoの書き込みによると、Electribe 2とElectribe 2 Samplerのファームウェアは入れ替えが可能なのだそうです。書き込みには彼の経験やスワップ方法が記されており、その後の書き込みによれば、中には成功した人もいれば失敗した人もいるとのこと。スワップに必要なものは、コンピューター、SDカード、Electribe2 Music Production(グレー)。
コルグがこのハッキング行為(?)を仕掛けているのかどうか、い謎は多いのですが、おかげでこのマシンに以前よりも興味をもつようになった人がいるのは確かなようです。もしかしたらシンセサイザーのひとつの伝説にもなるのかもしれません。
興味ある方は詳細を読んでみてください。KORG FORUM
via Synthetopia
まもなくリリース予定のローランドのBOUTIQUEシリーズの情報がリークしています。BOUTUQUEシリーズは1980年代のアナログシンセサイザーJupiter8、Juno-106、JX-3Pをモデリングしたポリフォニックシンセサイザーです。
リーク情報によると、BOUTIQUEシリーズはK-25mキーボードユニット(オプション$99)とドッキングできるデスクトップ型モジュールとのこと。それぞれのモジュールには16ステップのシーケンサーを装備、ピッチベンドとモジュレーションホイールはタッチストリップ型となっています。
2台のマシンをチェーン接続することができるようで、たとえば4ボイスのJX-03を連結して8ボイスにするようなこともできるようです。
そのほか、電池駆動可能、USBバスパワー、USBオーディオインターフェイス内蔵など。
価格はJupiter 8 ($399) / Juno 106 ($299) / JX 3P ($299) 、もし情報が正しければヒット確実ですね。
とはいえ、まずは公式発表を待つことにしましょう。
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ハードウェアシンセメーカーMFBがまもなくリリースするという2種類のミニドラムマシン、TanzmausとTanzbär。どうやら909/808ライクなアナログドラムマシンとなるようです。これまでのMFBとは違うすっきりとしたデザインも好印象です。Tanzmausのデモサウンドを聞いたらもっとキュンとしてしまうかも。
ディベロッパーNikolay TsenkovはWebブラウザーで動くシンセサイザーViktor NV-1 を公開しました。NV-1 はChromeまたはSafariから開くことができます。iOSとAndroid版ChromeとSafariからでも開きますが、操作するにはやや面倒がかかります。
ブラウザーChromeを使った場合MIDIキーボードを使って演奏することも可能です。その場合の手順として、まずMIDIキーボードを接続してからブラウザーを起動する必要があります。Chromeはバージョン43からMIDI APIを正式サポートし、MIDIコントローラからの操作が可能になっています。
NV-1を実際に試してみると、Webブラウザーのシンセサイザーとは思えなないクオリティを感じます。MIDIキーボードで演奏してみてもストレスを感じることはありませんし、ピッチベンドもモジュレーションホイールを使うことができます。
物は試しにNV-1 を3つほど同時に開いてみたのですが、3つほどならばレイヤーサウンドを作ることができてしまいます。5つになるとコンピューターのファンが急旋回し始めます。さすがに5つはキツイようです。
本格的な音楽制作として使うのはまだまだ先の話なのかもしれませんが、新しいシンセサイザーの形としての可能性を十分に感じます。
それではこちらのリンク先よりお試しください。