11月23日、ドイツベルリンで行われたスウェーデンのシンセサイザーメーカーElektron開催のローンチパーティNight on Machines。ここでElektronが発表したのは37鍵盤付きの4ボイス・アナログシンセサイザー「Analog Four Keys」でした。

  • アフタータッチ対応37 鍵セミウェイトキーボード
  • アサイナブル・ジョイスティック
  • Elektron ステップシーケンサー
  • FX セクション
  • エクステンシブ・モジュレーション・セクション
  • マルチティンバー、ポリフォニック、ユニゾンモード
  • 新しいフィルターモード extreme resonance

これまでにないキーボードパフォーマンスの可能性を持ったAnalog Four Keys。この一台だけで、コンピューターなくして音楽制作できるという話も過言ではなさそうです。デモンストレーションで特に感激したのは、キーボードをスプリットして演奏することができるマルチティンバーモードやジョイスティックを使ったトリッキーなエフェクターアクション。Elektronのアナログサウンドだからこそ感激もひと際。

価格、発売時期等、詳細は11月26日Elektron公式サイトにて発表

Elektron

 

 

 

 

 


ドイツのシンセサイザーメーカーWaldorfがリリースしたデスクトップ型のアナログシンセサイザーPulse 2。このPulse 2 のアナウンスがあったのは2012年のNAMMショーでのことでしたが、その後コンパクトアナログシンセサイザーRocketやiOSアプリNAVE のリリースが続き、18ヶ月経った後遂に出荷開始となりました。

初代Pulseは90年代にヒットしたシンセサイザーで、私は当時サンレコの広告やレビューを指をくわえながら見ていた記憶があるのですが、ここドイツではやはりWaldorfファンは多く、今でもスタジオで見かけることの多いシンセサイザーの一つです。

まずPulse 2の主要機能ですが、初代Pulseから引き継がれた3オシレーター+ノイズジェネレーター+マルチモードフィルター+アルペジエーターはそのままに、USB MIDI、LEDスクリーン、8スロットのモジュレーションマトリックス、オーバードライブ回路、新しいフィルターモードなど現代的な機能が追加されています。また、Paraphonicモードは8ボイスまでのコードをならすことのできる機能で、Rocketにも搭載されている機能です。

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KORG Monotron DelayのクローンMonotone Delayが登場。見た目は可愛くなっていますが、音の方は結構似ているような?

下のビデオはディベロッパーJustus Kandzi自身による「Monotron Delay vs Monotone Delayの比較映像」

 

Justus Kandzi

App Storeにて¥100

 

 

 

 

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MusikMesse 2013 で話題になった、ドイツのPloytec 社開発による πλ2 (ピーエルスクエアド)にちょっとだけさわる機会があったので報告しておきます。

πλ2 はわずか 4.65 cm 四方、重さ30g のプラスチック製のボックスにMIDI in端子とRCA outとUSB Mini 端子が付いているミニミニシンセサイザー・モジュールで、普通に見たらこれがシンセサイザーとはとても思えないルックス。簡単になくしてしまいそうなサイズですが、そこが凄いところです。電源をMIDI端子から供給できるといのもちょっとした驚きですが、ケーブルによっては電源供給しないものもあるので注意が必要です。

ではこのスイッチもツマミも付いていない πλ2 でどのように音色を作っていくのか?というのが最初の疑問だと思うのですが、πλ2 はMIDI CC メッセージを使って音作りをしていきます。例えば、波形の選択から始まり、フィルターの選択、フィルターの調節、エンベロープの調節などをDAWソフトウェアやMIDIコントローラを使って管理することができるのです。サポートされているMIDI CC は52種類で、この MIDI CCリストをみれば、なるほど、と納得できるでしょう。

また、エディターを使ってコンピューター上で音色作りをすることもできるようではありますが、現在のところはWindows版のみがリリースで、Mac版は間もなくリリースされるとのことです。

πλ2 は2オシレーターのデュオフォニックとよばれるシンセサイザーで、オシレーターをスプリットするDual Modeにすることで和音(発音数は少ないですが)をならすこともできます。オシレーターには矩形波とPWMを組み合わせた4種類の波形、フィルター部にはアナログとデジタル両方が採用されています。

サウンドはシンプルなアナログシンセサイザーといった感じで、ベースサウンドからリードサウンドなどカバーできるもので、低音から高音までしっかりとした音がなります。通常のハードウェア機材に比べると音量が小さく、フラットに聞こえます。

外部MIDIキーボードを使った時にはピッチベンドやモジュレーションホイールも使うことができます。モジュレーションのデスティネーションには DRS Release, OSC Volume, Filter Resonance, Filter Cutoff Analog, PWM 1, PWM 2から選ぶことができ、これらのコンビネーションによる128種類のモジュレーションホイールモードも用意されています。ビブラートやトレモロのようなものから、トリッキーな効果を付け足すことができます。

また、これだけ小さなシンセサイザーであっても32種類のファクトリープリセット、加えて、32のユーザープログラムメモリーも用意されているのも嬉しいところです。

決して派手な演奏を楽しむ類いのものではなく、シンプルなフレーズをつくることや、シンセサウンド作りを楽しむシンセサイザーのように感じました。とくにAbleton Liveと接続してクリップオートメーションを書き込みながらフレーズを作るのが楽しかったです。MIDIは特に遅く感じることもなくタイトです。

また、ちょっと部屋の隅に追いやられた古いMIDIコントローラでもこのπλ2を接続すれば立派なシンセサイザーに生まれ変わります。MIDIコントローラにたくさんのフェーダーやツマミが付いているのならリアルタイムでサウンドコントロールできるので、さらにうれしくなります。

それにしても、やはりこのサイズは凄いですね。

πλ2は11月下旬国内発売予定、価格は¥12,600


Pl0ytec

 

 

 

 


 

コルグとLittle Bits社の共同開発による「LIttle Bits Synth Kit」は磁石付きの小型シンセモジュールを組み合わせ、「自分だけの」モジュラー・シンセサイザーを組み立てられるキット。モジュールの組み立てには面倒なハンダ付けや配線は不要!    12月中旬の発売を前に、先日「Maker Faire Tokyo 2013」にて「Little Bits Synth」の初お披露目が行われた。

「Synth Kit」 は12個のモジュールのセットで、 パワー(電源供給モジュール)、オシレーター(×2)、フィルター、エンベロープ、ディレイ、キーボード、 マイクロ・シーケンサー、ミックス、スプリット、ランダム、シンセ・スピーカーが含まれ、フィルターにはコルグMS-20後期型で使用していた回路が採用されている。何度でも組み替えをすることができるモジュラーシンセを作ることや、複数の Synth Kit を組み合わせてさらにパワフルな シンセサイザーを構築することも可能。

 

  • ブルーのパワーモジュール Power
  • ピンクのインプットモジュール Oscilator×2 /Random/Keyboard/Micro Sequencer/Envelope/Filter/Delay/Mix
  • オレンジのワイヤー・モジュール   Split
  • グリーンのアウトプット・モジュール  Synth Speaker
  • 付属品 (9V 電池、電源用ケーブル(電池とパワー・モジュールの接続用)  演奏用トレイにも使用できるパッケージ・コンテナ)
  • 36ページのブックレット
  • 価格 16,000円

残念ながらまだオフィシャルなビデオは用意されていない様子。しかしMaker Faire Tokyo 2013」での様子を少しだけ見ることができる。http://youtu.be/aBGckWVNZNw

 

 

 

 

Little Bits

 

同時にLittle Bit社の「EXPLORATION SERIES」の国内発売も予定されており、10個のモジュールがセットになったBase Kitは11,000円、14個のセットPremium Kitは16,000円、18個のセットDeluxe Kitは21,000円となっている。こちらの方はシンセサイザー製作キットではなく、電子工作キットといった感じのもので、「Synth Kit」と組み合わせることで、光やメカを使 用したシステム作りも可能になる。

 

 Little Bits Face book

 

 



Arturiaは新しいシンセサイザーMicro Bruteのプロモーションビデオを公開しています。ビデオ内のシンセサウンドはMicro Bruteを使って作られているようです。

これまでのモノアナログシンセと比べ、オシレーターセクションが複雑かつユニークな作りになっており、Ultra-Saw波形が採用。フィルター部にはMini BruteでもおなじみのSteiner Parker Filterが採用されています。その他、小型マトリックスパッチ、ステップシーケンサーなど。思った以上に小さなアナログモノシンセMicro Brute、正式発表は明日です。

 

Arturia

 

 

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