2011年の冬、Korgが再びアナログシンセを作ったということで大きく話題になったMonotribe。しかしリボンコントローラのサイズが小さくて演奏しづらいことや、MIDIが装備されていないという理由のせいか、個人的にはしばらく忘れかけていた機材のひとつではあったのが正直なところ。
しかしKorgが忘れていなかったのは、内部基盤にMIDI専用のスロットを用意していたということ。そこに目をつけたのがブラジルのAmazing Machineというメーカーで、Korg MonotribeにMIDI in/out 機能を装備することができる$64のキットMiditribeをリリースしたということで、さっそく試してみることに。
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六角形の形をした ひとつひとつのブロックがモジュールのようになっていて、レゴで遊ぶようにこれらを自由に組み合わせながら、オリジナルの楽器を作ることができる Molecule Synth。赤いブロックはアンプ+スピーカー、黄色いブロックはサウンドジェネレーター、紫のブロックはコントローラ。全8種類のブロックが用意されて います。確かにこんな楽器がリビングルームにあったら大人も子供も楽しめるはず。
Meleculeは現在Kickstarterで出資者募集中。ゴールの$15,000にはもうすでに達しているようですが、下のビデオを見て、このカワイイシンセを手にしたいと思った人は出資してみるのはどうでしょうか。
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伝説のシンセサイザーPPG WAVE。僕は見たことはありますがさわったことはありません。オシレータ波形が2000種類用意されていたという1980年代のドイツ産伝説のシンセサイザー。YouTubeビデオを検索してみると、80年代のきらびやかなサウンドが当時の記憶をよみがえらせます。そしてこのPPGが現在のWaldorfに繋がっていくらしいのですが、詳しいことはhttp://www.proun.netに書いてあったので参考にしてみてくさい。
そんなPPG Waveの開発者であるWolfgang Palm 氏(画像上)が新しいiPadアプリPPG Wave generatorを開発中。とうぜん並大抵のものではないことは予想できるわけで、iPadファンだけではなくシンセファンの間でも期待が高まっています。間もなリリース予定、現在ティーザービデオとデモ音源が公開されているので、まずはそのサウンドを聞いてみてください。
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Dave Smith Instruments Mopho ×4の詳細が発表、そしてDave Smith氏によるデモンストレーションビデオが公開になりました。
- 4ボイスポリフォニー
- 各ボイスには2アナログオシレーターと2サブオクターブジェネレーター
- 2/4-pole サーキットローパスフィルター
- 3 エンヴェロープジェネレータ
- 4 LFO
- リラッチャブル・アルペジエータ
- 16 x 4ステップシーケンサー
- 20 モジュレーションソース 50 デスティネーション
- FM フィルターモジュレーション
- 100% アナログシグナルパス
- ポリチェイン 3台までのDave Smith Instruments(Mopho/tetra/Prohet8)とポリチェイン接続をすることで最大16ボイスまでに拡張可能
- 44鍵セミウェイトキーボード ベロシティ、アフタータッチ、 フルサイズのピッチベンド、モジュレーションホイール
- USB、 MIDI、CV
パフォーマンス用のシンセサイザーというカテゴライズになっているようで、マルチティンバーには対応していないようです。なぜTetraがこのような形にならなかったのかは謎。でもやはりアナログポリでこの値段は相当魅力的ですよね。それではデモンストレーションビデオの方をどうぞ。
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ここ数年海外ではユーロラックタイプ(規格)のモジュラーが大人気。様々なメーカーが参入し、様々な個性的モジュールを発表しています。ひとつひとつのモジュラーのサイズが小さいので、大昔のようにタンスに囲まれながら仕事をするような状況にはならず、小スペースで、様々な機能を持つモジュラーを地道にそろえていくことができるのが現代のモジュラーシンセの魅力。一番気になっていたのは値段だったのですが、でもよく調べてみると実は有名ビンテージシンセなんかと比べてみたら断然割安であることに気がつくのです。そして将来的な拡張性も考えてみれば、今こそモジュラーシンセの世界に飛び込んでみるのも全くアリなのでは、、と思っているところです。
今日紹介するのはそのスタートポイントとなるマウントケース。モジュラーを入れて行く為のケースのことなのですが、Tip Top AudioのHappy Ending Kitはなんと価格$149。パワーサプライが収納してあり、ラックマウント型としてもデスクトップ型のマウントケースとしても使えるデザインがされています。それなら行けるかも!!と思った方は下のインストラクションビデオをどうぞ。
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KOMA Elektronik、ドイツ・ベルリンに拠点を置く2010年設立の新しい音楽ハードウェアのエフェクターメーカー。春に行われたMusikMesse2012では会場内にブースを作らず、専用タクシーの中に機材(そしてシャンパンとキャビア)を用意し、フランクフルト市内を観光しながらデモンストレーションを行ったというユニークな逸話を持つ新しいメーカーです。製造から発送までもすべてを自分らで行っているインディブティックメーカーならではのフレッシュでユニークなアイデアと愛情の詰まった製品は、手にするとその暖かみが伝わってくるものです。
今日は新作KOMMANDERの出荷が開始され始めたたばかりのKOMA Elektronicsのオフィスを訪問.。さっそくその新作を試させてもらうことになりました。KOMMANDERは、トップパネルから赤外線が照射され、内蔵するセンサが赤外線の反射光を感知することによって作動。手や足をこのマシンにかざすことで、マシンから出力されるCV/GATE量をコントロールすることができるというユニークなマシン。RolandのD-BeamやAlesisのAir FXではエフェクターとしてすでに使われているアイデアではありますが、こちらはモジュラーシンセサイザーとどのような接続をするかによって、時にはテルミンのような繊細な演奏ができたり、時には予測不可能な大胆なサウンドを奏でることができるなど、エフェクターとしてもコントローラーとしても幅広く使うことができる所が大きなポイント。
KOMMANDERの本体はアルミボックス製、小型のギターエフェクター程の大きさ。9VのDCアダプターで作動。リアパネルには4つアウトプット端子(2つのCVアウトと2つのGATEアウト)を持ち、2つのセンサーを使うことで最大で4つのパラメーターを同時に操作することができる。本体裏面にある4つのTrimmersで出力ボルテージの増減、GATEのスレッショルド増減を調節をすることができる。
X-Y軸のセンサによって手の動き、手とセンサーとの距離を感知する。試したところでは、センサからの距離およそ縦20cmと横15cmまでの動きを感知したようだった。
自前のRoland SH-101を持ち込んでのテスト。さらにKOMA FT 201 (アナログフィルター+10ステップシーケンサー)も接続し、SH-101にクロック信号を送信。これが自分のSH-101なのかと耳を疑いたくなるような奇想天外なサウンドにビックリ。サウンドを掘り起こして行くかのような作業はまさにアナログシンセワールド。ついついはまってしまいます。
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