こんな美しいニューシンセも今年のNAMMに出展されていたようです。Shear ElectronicsというメーカーのRelic-6というデスクトップ型のアナログシンセサイザーなのですが、下のビデオでインストラクションをしている若者が15歳の頃から開発を始めたものだそうです。Relic 6 の音源部はオーバーハイムによる1979年の名機OB-Xの回路を再現したアナログポリ。コントロールパネルの方はとても現代的で、大型のタッチセンサー付きノブや、本体中央のLEDライトのレベルメーターがナイス。本体右上にはモジュレーションマトリックス専用のセクションがあり、これはとても使いやすそう。
2 VCOs (Saw/Pulse) – PWM, Sync (hard/soft)
12 dB / Oct Filter
2x LFO
2x ADSR Envelope
デュアルレイヤー
シーケンサー
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11月1日はコルグの日。今日は続々とコルグの新製品が発表されます。
まずはiOSアプリ「ARP ODYSSEi」から。コルグは2015年に伝説のアナログシンセARP ODYSSYを復刻して大きな話題を集めましたが、今度はこのARP ODYSEYがiOSアプリ「ARP ODYSSEi」(小文字のiがポイントですね!)として再現され、本日11月1日から価格2.400円(11月30日までのセール価格)でリリースされます。
コルグ独自の電子回路モデリングテクノロジー(CMT)を用いてアナログのフィーリングとサウンドを精巧に再現したというARP ODYSSEi。復刻ODDYSSEYで追加された3世代のフィルターとDriveだけでなく、ポリフォニックの対応、エフェクト、XYパッド、和音演奏用ボイスアサインモードなど、iOSアプリならではの独自機能も搭載され、ハードウェアシンセではできない新しい表現方法が可能になります。またコルグの人気アプリ「Gadget」との連携が可能で、両アプリを購入しているユーザーは「Lexington」ガジェットとして制作に利用できます。ARP ODYSSYと言えば生産時期によってパネルデザインや音の特性が違うことでも有名ですが、コルグの「ARP ODYSSEi」はアプリ内でその他2種のバージョンデザインを別途購入することもできます。その際はフィルターの特性が生かされた50のプリセットも付属するとのこと。憧れのARPシンセをいつもポケットやカバンに入れておけるなんて夢のような話ですね。
コルグの大人気シンセVolcaシリーズに新しいメンバーが加わります。今回のVolcaはアナログキックに特化したVolca Kick。
新しいVolca Kickは、アナログオシレータ、レジェンドMS-20直系のアナログフィルター回路、新機能Touch FXなど魅力あふれる機能がズラリと並び、図太いキックからタム、パーカッシブなサウンドを作りことができます。シーケンサーを使いベースラインを作ることもできますが、サイン波のようなオシレータは搭載していません。
特に気になるのは本体中央、白い線で囲まれているMS-20 RESONATORセクション!かつてのアナログ技術を現代的な視点でアレンジするVolcaスピリットは今回も健在のようで、Pitch、Bend、Timeという3つのパラメータでどのような音作りができるのか楽しみです。
キックだけ?と聞くとなんだかとても地味な印象も受けますが、キックサウンドだけで50%以上は決まってしまうと言っても過言でないエレクトロニックやダンスミュージックの制作でキックの音を良くすることは最重要課題。アナログ、しかもキックだけにこれだけの機能がそろっているのは素晴らしい贅沢なのです。
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ドイツ・ベルリンのソフトウェアメーカーU-heが、シーケンシャルサーキット1981年のアナログモノフォニック・シンセサイザーPro-1をエミュレートしたプラグインソフトウェアRePro-1のアルファバージョンを公開しました。RePro-1アルファ版はPCとMacのVST/AUに対応しています。
「リサーチ用ソフトウェア」として無償配布されているRePro-1アルファ版は、年内発売が予定されているフルバージョンの一部の機能が制限されたバージョンですが、サウンドクオリティに関しては同等のものが備わっています。また、アルファ版は5つのフィルターモードを搭載していますが、それぞれのサウンドキャラクターやCPUの消費具合が微妙に違います。u-Heはこの違いに関してユーザーからのフィードバックを得ることによって、フルバージョンにどのフィルターを搭載するか参考にするとのことです。アナログシンセの名機Pro-1の完全再現に向けたU-heのリサーチに協力してみませんか。
RePro-1のアルファ版ダウンロードはこちらから。
NAMMでは明かされなかったニュースです。
昨年の春に、音響機器メーカーBehringer(べリンガー)は「新しいアナログシンセサイザーを開発中」というリーク画像を公開したのですが、その後のMusikMesseやNAMM では何の続報もなく、まさか噂だけで終わってしまうのかという危惧さえ持たれていました。
ところが、昨日の「AMAZONA.de」(独の人気楽器サイト)の記事によると、Behringerの新しいシンセサイザーの開発は順調に進み、いよいよ2016年夏頃には発売が予定されていると報じています。
この「AMAZONA.de」の記事では、あるジャーナリストがBehringerからの呼び出しを受け、プロトタイプを試奏するまでの心境が綴られています。とはいえ厳戒な守秘義務のため、画像もサウンドも公開されていなければ、機能について詳細も記されていません。文中では「WOW!」という感嘆の言葉が幾度も使われ、プラス評価の高いシンセサイザーであることが強調されています。
この記事で公にされていることは以下の通りです。
- Behringerブランドによるアナログシンセサイザー
- バーチャルアナログではない
- Arp Oddysayのレプリカではない
- Moogと言うよりはローランド・ビンテージに近い音色
- 切れ味の強いエンベロープ
- 多彩なモジュレーション
- サウンドは驚くほどに実験的にもなる
- アジア的クリシェを持っている人は、驚天するかも(日本製シンセファンのことを言っているのだろうか?)
- 発売は2016年第二四半期か?
- ベリンガー的なネーミング
- 手頃な価格ではあるが、安くはない
via AMAZONA.de