去年のMusikMesseにひき続きNAMM2012にも登場している驚きのシンセサイザーSchmidt Analog Synthesizer。8ボイス、4オシレーター、7フィルターを持つ完全アナログシンセ、そして157のノブ、重さは45キロ。YAMAHA CS-80を超えるといわれているこのドリームシンセ、シンセマニアならば一度は演奏してみたいと思うマシンに違いないが市場に出る予定はまだないそう。Schmidt氏が幾年にも渡って手作りしたこのシンセはあまりに高価なもので、商品化するために今後どのようにしてコストを下げていくかという問題に取り組まねばならないという。

via Synthtopia

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こちらも話題沸騰中。昨日発表になったばかりのアナログベースシンセサイザーMoog Minitaur。フットペダルシンセTaurus 3のパッケージデザイン版 であるMinitaurはMoog-yアナログシンセのサウンドとパワーはそのままで、サイズはわずか21,5×13,3 cm、1,3kgに。まだ本物のMoogを手にしたことのない我々が目を輝かせる理由はなんといってもUS$679という値段。本家のTaurus 3は重さ20,5kgで価格US$1699。同じくパッケージ型モノシンセDaveSmith Mophoと違って一つのノブにつき一つのファンクションなので使い勝手は断然こちらが上。


Moog Minitaur

 
 
 
 
 

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大人気のMonotron、その人気の理由は小さいボディから出るアナログマッスルとでもいうべき太いサウンド。今月発売になったばかりのMonotron DuoとMonotron DelayはオリジナルMonotronの後継機。Duoは2つのオシレーター、Delayはシングルのオシレーターにアナログディレイが搭載されている。オリジナルのMonotronとサイズは同じ(120×72×28mm)、単4乾電池2本で作動、小型スピーカー内蔵、小さすぎて意味のある演奏はほぼ不可能なリボン鍵盤だが、DUOのキーボードではスケールの選択ができるようになった。背面の小さな赤いボタンを押すことでクロマチック、マイナー、メジャー、無音階の4つから選択が行える。


DUOは二つのVCOを搭載しており、2つのモードで楽しめる。VCO1モードでは一つのオシレーターにX-MOD(クロスモジュレーション)をかけることでビブラートのようなものから過激なメタリックのような音も作れる。往年のコルグアナログシンセMonoPolyに搭載されていた機能だが効き具合はいまひとつか。VOC1+2モードでは二つのオシレーターを使用し、両オシレーターのピッチ幅を微妙にずらしたり(これは気持ちがいい!)、大幅にずらすことで幅広い音作りが行える。オリジナルMonotronと同様、MS20スタイルのローパスフィルターが搭載、Peak(レゾナンス)をあげると発振、、、叫びだします。


DELAY こちらの方がオリジナルMonotronとは大きく違う。シングルVCOにローパスフィルター(Peakは付いていない)。LFOは三角波と矩形波の2種、そしてアナログスタイルのディレイ。キーボードは実際のピッチとは関係がない。しかしディレイを入れるとこのリボン鍵盤の存在が重要になってくる。いい意味でオカルト映画のような狂った音が作れ、とても楽しめる。ディレイの音はチープではあるがそこがまたいい味をだしている。フィードバックを上げすぎると発振、、、収集がつかなくなる。本体背面にある小さなつまみをプラスドライバーで調節する事でLFOの波形のデューティー比率を調節できる。

両MONOTRONは外部入力端子AUXがついているのでDUOの場合は外部音源にフィルターかけることができ、DELYの場合は外部音源にディレイをかけることができる。DUOからDELAYにDELAYからDUOに接続するのもまた楽しい。

マニュアルには「温度によってピッチが変化します」と書いてある。その不安定さがアナログマシンの愛らしいところ。それぞれおよそ4000円、昔からのアナログシンセファンも、まだアナログシンセに手を出したことのない人でもなんとなく手に取ってみたくなるのでは。個人的にはDUOは渋いヤツ、DELAYは飛んでるヤツというイメージ。クリスマスプレゼント筆頭候補でしょう。

Korg

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フランスのソフトシンセメーカーArturiaによるアナログシンセアンソロジー第7弾はOberheim SEM V。1974年にオーバーハイムによって製造されていたSynthesizer Expander Moduleのサウンドとインターフェイスをソフトウェアシンセとして再現。当時オリジナルSEMが最も特徴としていた12dB/Octaveフィルターやウェーブシェイプに加え、ポリフォニック、MIDIコントロール、アルペジエーター機能を搭載し生まれ変わった。Arturia

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Roland Junoシリーズにインスパイアされて作られたというiPadシンセサイザーEpic Synth。エピックという名前のわりにはエピックっぽくなく、むしろとても地味なシンセです(苦笑)。しかしPlay modeとEdit modeの全2画面からなるデザインは非常にシンプルで使いやすい作りになっています。アナログシンセサイザーを1から学んでみようという人にはお勧めできるiPadシンセです。

Epic SynthはCore MIDI、Line6 Midi Mobilizerに対応しているので外部キーボードからの演奏も可能。個人的にはアルペジエーターとホールドスイッチをオンにしておき、エディットページで音作りをするのが好きです。目盛りを1〜2mmほど動かしただけでも音が微妙に変化し、つぼにはまったサウンドが作れたりするアナログシンセの醍醐味は十分にシュミレートされています。OSCのLFOの効きが悪いのですが、来週にはバージョンアップで修正されるとのこと。

App Storeにて¥450

Epic Synth

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ここ数日のシンセニュースでひときわ目を引いたのがimpOSCarコントローラー。GForceから発売されたソフトンシンセimpOSCar2用にデザインされたというコントローラーでそれはそれはなんともゴージャスな見栄え。たった一つの特定のソフトシンセを操作するだけのコントローラーにもかかわらず値段は749ポンド(9万7千円くらい)という、やや???的なことになっていますが、やはりノブやフェーダー大全盛の21世紀シンセ業界で、このコントローラーが持つ大きな83個のノブはやはりゴージャスなのです。

それにしてもサイズが大きい。でも美しい。

上の写真はオリジナルのOxford Oscar。1983年にから発売されていたモノシンセ。当時ではまだ画期的だったMIDIが装備されていたり、アルペジエーターやプログラマブル機能などが装備されていた。