ドイツのソフトウェアメーカーEisenbergがリリースしたプラグインシンセ「Vier」。ドイツ語でいうところの「4」を意味します。というのもこの「Vier」 は Doepfer MS-404をモデルとしているところが名前の由来その1。MS-404 はローランドTB-303のクローンとして注目され、今でも根強い人気を持つ90年代のアナログモノフォニックシンセサイザーです。
Eisenbergの「Vier」 はただのMS-404 のエミュレーションにとどまらず、なんと4台分のMS-404を一つのシンセサイザーにまとめてしまいました。これが名前の由来その2。
4台分のシンセサイザーというだけあって、GUIにはかなりたくさんのツマミが並んでいるのですが、これらのつまみ(パラメーター)をグループ/リンクさせ、一つのツマミを回すだけで10個でも20個でもいくつでもパラメーターを同時に動かすことができてしまうところがこのシンセの凄いところです。どのような音が出てくるのかは実験してみなければわからないわけです。
また、キーボードを弾いたときに、4台分のMs-404がどのような方法で発音するのか(ユニゾンであったり、コードであったり)設定することができるボイスマネージメント機能も搭載しています。
90年代のシンセサイザーMS-404が現代に蘇ったシンセサイザーVier。プリセットはかなりオールドスクールなんですけどね、でも、かなり面白いです。デモバージョンもあるのでぜひ試してみてください。
- Oscillator parameters: Glide, Tune, Pulsewidth amount (square, saw and noise PWM)
- Filter parameters: Frequency, Envelope (mod amount), Emphasis
- Envelope parameters: ‘Accent’, ADSR
- Drive control for each voice
- VST/AU/RTAS plugin for Mac and Windows
- 価格はユーロ99
最近はMaxMSPさえあれば何でも作れてしまう人がいるんですよね。メディアアーティストAsha Tamirisaが現在開発しているのは、ARPが1970年代に送り出したシンセサイザーARP 2500 のエミュレーションプログラム。この超レアで超巨大なシンセをどこまで再現できるのか期待したいところです。しかしそれ以前に彼女のプログラマーとしてのこの巨大なモチベーションに敬服してやみません。
Sequencer.de のフォーラムArturia Mini Brute に載っていた画像より。Arturia のアナログシンセサイザーMini Brute の鍵盤がとり払われ、Arturia Micro Brute と合体しているようです。もしかしたらMini Brute のモジュラーバージョンがリリースされるのかも?フォーラムの画像なので実際のところは良くわかりませんが、もしこんなのがあったらいいですねー。
それからまだ正式な発表は行なわれていませんが、MicroBrute SE の限定バージョン、色違い(白、青、オレンジ)のリリースも予定されているそうです。パステルカラーのブルート。
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Aira System-1 プラグアウトシンセサイザーの第2弾は1979年のアナログ・モノ・シンセサイザーSH-2 であることが発表されました。
第1弾プラグアウトシンセサイザーSH-101と同様に、SH-2 はプラグインソフトウェア(VST3 とAU )のフォーマットで提供され、これをSystem-1 にプラグアウトすることによってスタンドアローンシンセサイザーとして使うことができるようになります。しかし今回は通常版プラグインシンセサイザー(AU/VST3.6)としての販売も行なわれるようです。価格はプラグインのみが¥9.000、プラグイン+プラグアウト¥14.000となっています。発売は9月25日とのこと。
オリジナルSH-2 は2つのオシレーター+サブオシレーター、3オシレーター並みの厚い音を出す特徴を持つシンセサイザーでした。たまたまこの夏にこのマシンを触る機会があったのですが、出音はとても生々しく、古くさい印象を持ったのですが、そこが今の時代だからなのか妙に新鮮に感じたところです。1979年生まれということもありメモリー機能も付いていないシンセサイザーで、次の日にはちょっと違う音が出てしまうなんてことも多々あり。しかしこれがSystem-1 で再現されるとなるとメモリー機能はもちろんのこと、アルペジオ機能やエフェクター機能も使えるようになるわけで、ファンにとってはたまらないところです。SH-101 プラグアウトシンセサイザーのクオリティがかなり良かっただけに、今回もかなり期待できそうです。
「エイリアン」のようなルックスをしたThingamagoop 2x (シンガマグープ)。目玉のようになっている部分に光センサーが付いていて、ここに光をたくさん当てると高いピッチの音が出るそうです。本体頭にはライトも付いているので、暗いところでもコントロールできます。音の方はアナログ+デジタルなハイブリットタイプ。CVアウトも付いているのでビンテージアナログシンセやモジュラーと合体させるのもナイス。
こんなめちゃキュートなThingamagoop 2x ですが、今年9月22日までのオーダーを最後に生産が終了されるとのことです。ビビビと来た人は急げ!
組み立てキットは$125 組み立て済み$195
この秋にリリースが予定されているAKAI のアナログドラムマシン「Rhythm WOLF」。
このリリースの話自体は今年の2月頃からあったわけですが、Musikmesse 2014 では展示されてはいたものの肝心の音を聞くことができなかったり、ややフライング気味のスタートを切ったマシンではあるのですが、先日公開されたYoutubeビデオで「Rhythm WOLF」の音をやっと聞くことができるようになりました。ラフなセッションといった感じのビデオではありますが、ヘッドフォンを使って聞けば、なんとなくではありますが「Rhythm WOLF」のキャラクターが見えてきます。
「Rhythm Wolf 」にはキック・スネア・クローズハット・オープンハット・メタリックパーカッションの5つのボイスが装備されており、それぞれのピッチ・アンプ・ボリュームをノブで操作することができるスタンダードな配列になっています。それぞれのボイスにはMPCパッドが付いているので、リアルタイムな演奏も楽しめそうです。(残念ながら?クラップは入っていないようです。)
ベースシンセサイザーも同様に、ピッチとエンベロープのコントロールが可能になっているようですが、割とシンプルなシンセサイザーといった様子です。
面白いのは「Howl」というネーミングがされたエフェクターで、これはディストーションに近いエフェクターのようです。(Wolf..Howl…狼のようなワイルドなイメージなのでしょうか)
興味深いのはシーケンサー部で、32のパターンをストアすることができ、スィング機能も付いています。MIDI OUT ・ゲートを使って外部MIDIマシンとの連携も計れるようです。
価格が$199ということで、同じ価格帯のコルグのVolca Beatsやvolca Bass との比較をするのが楽しそうです。「Rhythm Wolf 」は今年秋の発売予定。はやく実機を試してみたいです。