IMG_0072

 

Arturiaの人気ソフトウェアドラムマシンSparkがiPadバージョンに生まれ変わり、iSparkとしてリリースされました。iSparkはドラムパターンのリアルタイム演奏、シーケンサーによるパターン作成、サウンドのエディット、ミキシング、ソング構築を行えるなど、充実した機能が満載のドラムマシンです。iSparkで作ったプロジェクトをPCバージョンSpark 2にエクスポートできたり、同社Spark LEコントローラーとの接続も可能など、これまでのSparkユーザーへの温かい配慮も好感が持てます。その他、AudioBusやInter-App Audioのサポート、Ableton LinkやコルグWistの同期機能、MIDIも備わり(残念、AUはサポートしてません!)、iPadドラムマシンのスタンダードとして使えるアプリとなるに違いありません。称賛の高いArturiaのアナログエミュレーション技術TAE®が使われており、他のiOSドラムマシンとは一味違う丸みのあるサウンドも特徴です。

 

Continue reading »

Tagged with:
 

DSC03087

 

日本と違って、ドイツ(ヨーロッパ)のシンセサイザーシーンの面白いところは、小さなメーカーが多く存在して活躍していることです。ベルリンにはそういった製品ばかりを取り揃えるSchneiders Büroという楽器店があったり、またはJust Musicという幅広い品揃えのある大手の楽器店でも、ユーロラックモジュールや日本ではほとんど知られていないようなメーカーのシーケンサーやドラムマシンを見かけることがあります。その一方ではAbletonやNative Instrumentsといったこの数十年間で急成長したソフトウェアメーカーもあったり、現在のドイツ(ベルリン)のエレクトロニック音楽の層の厚さや勢いには並々ならぬものを感じます。

さて、今週は実にラッキーなことに、MFBが新しくリリースしたばかりの2種のアナログドラムマシンTANZMAUSとTANZBÄR LITEを試す機会を得ました。MFBもベルリンに拠点を置く、特にテクノ・エレクトロニック系ミュージシャンの間では知名度の高いガレージ・メーカーの一つです。

MFBの新しい2種のアナログドラムマシンは、同社のMFB503とMFB522の後継機で、TANZMAUSはローランドTR-909、TANZBÄR LITEはTR-808のクローン的な位置付けと言えばイメージしやすいかと思います。TANZMAUSはドイツ語で「踊るネズミ」、TANZBÄRは「踊る熊」という意味で、これまでのドラムマシンにはなかったネーミングがナイスです。小さくてキュート、1950年代のドイツではブロンド髪のポニーテイルの女の子がペチコートスカートを履いてロックンロールのリズムに合わせて踊るのが流行だったそうで、そんなイメージが背景にあるようです。

 

Continue reading »


スクリーンショット 2016-02-11 20.25.50

 

ユニークなユーロラックモジュールで注目を浴びている、チェコ共和国を拠点とするBastl Instrumentsが、またもやナイスな製品を開発しているとのこと。本日公開されたティザービデオでは、60個のノブが付いたプログラマー/エキスパンダーThe Sixty Knobsがお披露目されています。The Sixty Knobsは、Sonic Potionsというこれもまたインディー・メーカーのデジタルドラムマシンLXR Drum Synthesizerの専用コントローラーとなるようで、LXR Drum Synthesizerのシンセパラメーターをほとんどすべてリアルタイムで操作し、LXRのパワーを存分に引き出すことができるようです。ビデオを見てもわかるように、これがめっちゃ楽しそうなのです。やっぱり僕らはノブが好きなんですかね。

 

 

価格、販売時期は2016年初夏に発表予定とのこと。

まだLXR Drum Synthesizerの音を聞いたことがない人はどうぞ⬇︎。

Continue reading »


slideshow_1_1024x1024

 

Critter & Guitariは、ピュアデータ・サウンドエンジンを搭載するポータブルシンセサイザーOrganelleをリリースしました。Organelleは、Pure Dataのパッチをロードできるのが大きな特徴で、本体に装備するインプット端子、アウトプット端子、マッピング可能なノブや木製のキーボードスイッチを利用し、Organelleをドラムマシンやシンセサイザー、サンプラー、エフェクターなど、様々な形で使うことができます。数種類のパッチはあらかじめ内蔵していますが、Organelle Patchページより新しいパッチを読み込むこともできます。また、ユーザーが独自のパッチを作成し、フォーラム内でシェアすることもできます。

 

 

Continue reading »


ARQ_Top_on_White

日本の音響機器メーカーZOOMは、これまでのイメージを覆すような、新発想のインストゥルメントARQを発表しました。ARQ はAero Rhythm Trakの略だそうです。空中リズムトラック?とでも訳すのでしょうか。

ARQは、ドラムマシン、シーケンサー、ルーパー、MIDIコントローラの機能を合体した製品です。本体はBase Stationと呼ばれる音源と、Ring Controllerと呼ばれるコントローラの二つのコンポーネントからできており、Ring Controllerだけを取り外し、タンバリン(フリスビー?)のように演奏をすることもできます。

 

 

音源部であるBase Stationには、468の/ドラムサウンド、70タイプのシンセサウンドを内蔵。インプット端子を装備し、サンプルレコーディングも行えます。USBによるコンピューターとの接続、SDカードスロットでパターンやループのセーブ、オーディオファイルのインポートを行えます。
コントローラー部であるRing Controllerからは、Bluetoothを使いBase StationやDAWソフトウェア等をワイヤレスで操作します。カラフルに輝く96個のパッドは、ベロシティや圧力センサーに対応しています。また、3軸のアクセロメーターによって、本体をブンブンと振り回すことによって、リアルタイムでMIDIコントロールメッセージを操作し、サウンドに変化をつけることができます。バッテリーを内蔵し、BaseStationとドッキングしている際に充電が行われます。重さは520g。

Continue reading »

Tagged with:
 

スクリーンショット 2016-01-13 11.50.43

 

1979〜1980年にカルト的に人気を誇った、アメリカElectro-Harmonixのアナログ・ドラムモジュールSuper Space DrumとCrash Padが復刻されることになりました。フットペダル型エフェクターの筐体の中には、当時の回路が忠実に再現されています。まずはイントロダクションビデオをとうぞ。

 

 

超80s サウンド!おじさん的には昔々流行ったCCBなんかを思い出してしまいますが、このゴッツイドラムパッドのスタンドがなんともカッコいいです。ステップシーケンサーやエフェクターを一緒に使う操作も楽しそうです。ドラムマシン1台ではなく、小型モジュールを何台も組み合わせてキットを作るというのも、なかなか素敵なアイデアです。

Super Space Drumは、深みのあるキックからハイトーンのタムやSci-fiサウンドを得意としています。音を出すには、搭載するトリガーボターンを押すか、外部ドラムパッドを接続してゲート信号を送ることになります。MIDIは付いていません。

Crash Padはパーカッション系サウンドやスネア、シンバル、ハイハットを得意とする他に、オシレータースウィープのようなサウンドを作ることができます。また、外部から入力したサウンドにレゾナントフィルターをかけて出力することも可能となっています。エクスプレッションペダルやCV信号の入力も可能で、リアルタイムでフィルターを操作することができます。

価格の記載はまだありません。

下のビデオは1980年のオリジナルSuper Space Drumのデモビデオです。コースターのようなパッドがなんともイカしてます。

Electro-Harmonix