Klevgränd Produktion がリリースしたiOSユニバーサルアプリSyncMix は  MIDI、CV、WIST、  これら3種類の同期信号を使うディバイスを同時に演奏させることのできるアプリ。

iPad/iPhoneがマスタークロックになる?

たとえば、Ableton Live とコルグVolca と iOSアプリ(iMS-20、Figure、Rebirth..)とモジュラーシンセを同時に同じテンポで走らせるなんてことが可能になり、これまで同期の方法で悩んでいた人たちにとっては嬉しい知らせに違いありません。しかも簡単な設定で、かつ格安な値段(¥400) で実現してしまいます。Wist 対応のアプリとMIDI・CVを同期させることができるようになったのは初めてのことです。

MIDIを使うにはアップルのカメラコネクションキット(利用するiOSディバイスによってはLightning-30ピンアダプターも必要)とUSB MIDIケーブルが必要になります。これによってラップトップコンピューターやMIDIハードウェアとの接続が可能になります。

CVを使うにはミニプラグケーブル(ステレオまたはモノ)をiOSディバイスのヘッドフォン端子に接続します。ユーロラックモジュラーと接続するような場合はクロックシグナルのゲインを上げるための処置が必要な場合もあるそうです。

WIST を使うにはもちろんWist対応のiOSアプリが必要になり、SyncMixアプリをマスターとして、同期したいアプリをスレーブとして起動する必要があります。

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4月にアメリカで行われたMoogfest でシンセサイザー組み立てのワークショップが開催され、そこに参加した人だけが手にすることができたMoog 組み立てキットWerkstatt。しかし、このキットが一般販売されることが決まったそうです。

Werkstattは 1×オシレーターのデスクトップ型アナログシンセサイザー。パッチングすることもできるセミモジュラータイプのシンセでもあります。

MIDIは付いていませんがCV付き。ここ最近はCV対応のコントローラがたくさんリリースされているので特に不自由することもないでしょう。

また、本体下には1×オクターブのスイッチ型鍵盤が付いていたり、シンセファンにとってドキドキするようなチャームがいっぱい。

しかも価格は329ドル!この価格でモーグサウンドを手にできることはなかなかありませんが、もちろん組み立ては自分でしなければなりません。

でももっとも残念なことはこのWerkstatt、アメリカのディーラーのみの取り扱いということです。今からアメリカに住んでいる友達に電話してみようかな。

 

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dango inc. がリリースしたModal Pro は、シンセサイザーモジュールやエフェクターモジュールを組み合わせながらユーザー独自のシンセサイザーを作ることが出来るiPadアプリ。すでにこのようなモジュラータイプのシンセアプリは幾つかリリースされているわけですが、大きな違いはオーガニックな雰囲気が漂うユーザーインターフェイス。これなら根気強く音作りできるかも。

公式日本語ホームページあり。http://modal-synth.com/ja/

マニュアルは英語のみ。

App Storeにて¥500

 

 

 

 

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ArturiaのソフトウェアドラムマシンSPARKがアップデート、「SPARK2」がリリースされたばかり。さっそくこのソフトウェアを試しているところです。

SPARKは(NI MaschineやAKAI MPC Renaissance と同様)ハードウェアコントローラとソフトウェアが一体となった ’ハイブリッドドラムマシン’ という位置付けがされているドラムマシンです。ソフトウェアが主体なのでソフトウェアだけでも音は出るし音楽を作ることもできるわけですが、ハードウェアコントローラを接続して初めて「楽器として演奏ができるドラムマシン」になる、今どきのスタイルのドラムマシンです。

ソフトウェアの価格は$129 (6月30日までのスペシャル価格  Arturia 方式HPにて)(これまでのユーザーは無償アップデート可能)、やはりコントローラも必要だという人は コントローラとソフトウェアがパックになった SPARK LE (6月30日までのスペシャル価格 $199)をチェックしてみてください。

 

 

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現在アメリカのアッシュビルで開催中のMoogfest 2014。ここで昨日発表されたのが「エマーソン・モジュラーシステム」。

「エマーソン・モジュラーシステム」は50年前にモーグ博士が開発製作を行った「Moog モジュラーシステム」の復刻。Moogモジュラーのスペシャリスト達の手によって 、新旧さまざまなパーツを基に、3年の歳月が費やし忠実な再現が行われたそうです。

しかし驚いたことにこのモンスター、1台限定、博物館用に作ったのだと思いきや、数台の販売をするそうなのです。

ちなみに当時の標準的なシステムの価格は6,000ドル(1ドル=360円で216万円)程度であったそうです。。。

そのようなわけでこの「エマーソン・モジュラーシステム」。もちろん一般的でな楽器ではないにしろ、できれば若い世代のアーティストがこのような楽器をさわる機会が多くなればと願うところです。

Moog

 

 

 

 

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コルグ Gadget for iPad はガジェットと呼ばれる15のシンセサイザーとドラムマシンを使い、自由に演奏したり組み合わせてダンスミュージックの音楽制作を行うことのできるアプリ。今年の1月末にリリースされてから、現在もアップルストア(音楽カテゴリー)では第一位。発売記念価格25% オフは3月31日まで延長になっています。

ガジェット

15種類のガジェット(ドラムマシン・PCMシンセサイザー・モノシンセサイザー・パーカッションシンセサイザー・チップシンセサイザーなど)これら新たにデザインされた様々な音源を使うことができる所がこのアプリの大きな特徴で、そのサウンドとルックスがそれぞれ個性的でカッコいいです。ガジェットにはLondon、Chicago、Berlin、、などといった世界都市の名前がつけられており、インターナショナルな匂いが漂うあたりも素敵です。おそらく、これを作っていたコルグの開発チームの方々が一番楽しかったのでは!

インターフェイス

個人的に一番感心したのはインターフェイスの部分です。縦向きのインターフェイスは2分割され、『上でソングをコントロール、下でミキサーをコントロール』したり『上でシーケンスをコントロール、下でガジェットをコントロール』することができ、これまでのiOS DAWアプリではあまり味わったことのないワークフローの良さを体験することができます。

MIDIノートやオートメーションの書き込み・編集もスムーズに行うことができます。MIDIノートを書き込みたい時には書き込みたい場所をタップ、MIDIノートを消去したい時にはそのMIDIノートをタップ、MIDIノートを長くしたい時にはMIDIノートを右に引っ張ることで長いノートを書き込むことができます。ベロシティやモジュレーションの値を変えたい時にはベロシティのコーナーをタップすることで画面は大きく表示され、ここでも簡単な編集を行うことができます。

(例えばCubasisのようなDAWアプリではMIDIノートの編集を行う時には鉛筆ツールや消しゴムツールに持ち変えなければいけなかったりします。またベロシティの編集を行う際には狭いスペースの中でベロシティ値を動かさなければなりません。Gadgetの場合ではこの辺りがとてもスマートに設計されていることに気がつきます。)

個人的なリクエスト

さて、個人的な今後のアップデートへのリクエストですが、ぜひInter-Appに対応してもらいたいです。このワークフローの中でGadget以外の音源を使うことができたらより楽しくなるのでは?

また、こんなシーケンサーアプリがあったら面白いような気がします。Inter-App対応、MIDI クロック、MIDI CC対応だったらかなり使えそうじやないですかね?

 

サポート

さて、このアプリのサポートの方もとても親切で、FaceBook Twitter のKORG Appページでは「Gadget Tips」が随時紹介されています。個人的に一番気に入っているのはTip(2) ソングの名前を自動的に付けてくれるという機能。コンピューターで曲作りを始める時には当然自分でやらなくてはならないことなのですが、コレが本当に厄介だったりするのは私だけでしょうか?コルグGadgetではランダムボタンを押すと、(本当にランダムではあるのですが) ちょっと意味深な言葉(英語)を表示してくれます。

これって今までどこかにあった機能なんですかね?

 

マスタークイズ

もうすでにGadgetマスター!と自称する方々はYou Tube チャンネルMee Zanookによる「Gadget マスタークイズ」(下)にチャレンジしてみてください。クイズは全20題、答えの方もビデオの中にあります。

 

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