minimoog-ios

 

Moog社が新しいiOSアプリMinimoog Model Dをリリースしました。対応ディバイスは64ビット対応のiPad、iPhone、iPodとなっています。

Minimoog Model Dはその名が示している通りMinimoog のModel Dハードウェアシンセ(価格$3,749!) をiOSデバイス用にエミュレートしたソフトウェアシンセです。このiOS版Model Dは、4ボイスポリフォニック、アルペジエーター、リアルタイムのループレコーダー、ステレオピンポンディレイのモジュール、新しいタイムモジュレーションエフェクトBenderなどハードウェアにはない特別な機能も搭載しています。さらにAUv3フォーマットに対応しているのでGarage BandやCubasisとの連携もより充実したものになります。またNote-per-channel MIDI controllers (MPE)を読むこともできるのでRoliやLinnstrumentのような新世代のコントローラで演奏することによって、本家Model Dハードウェアシンセでは全く不可能なサウンドを演奏できるに違いありません。これは是非試してみたいです。

正直今となっては全く珍しいくないMini Moogサウンドですが、iOS版に移植されることで21世紀らしい新しい解釈が付け加えられるのが良いですね。今なら価格600円!その他のMoogアプリ(Model 15、Animoog iPad、Animoog iPhone、Filtatron)もセール中です。

公式ビデオ(↓)は昔々懐かしいサウンドを全面推ししているようですが、もう少し新しいアクションを見てみたかったです。でもやはり本家Moogのアプリとなると気が引き締まります。

 

Continue reading »

Tagged with:
 

toraiz-as-1-main-n

 

あのPionner DJ が今度はシンセサイザーを作る、しかもシンセ界のドンDave Smithとの共同開発、ということでNAMM 2017では驚きと期待のデビューを飾ったPionner DJ のアナログモノシンセToraiz AS-1。ただ個人的にはすでにDSIのMopho(おなじくDave Smithのアナログモノ)を持っていることや、Toraiz AS-1の見た目、特にタッチパッド式のキーボードやスライダー辺りがAira TB-3 と被っているような気がして、先週のお披露目パーティーはほとんどフォローしていなかったのですが、昨日たまたまToraiz AS-1のデモサウンドを聴いた途端、気持ちが一変しはじめています。

このデモサウンドはToraiz AS-1のサウンドデザインに携わったINHALTというアーティストによるものです。INHALT曰く、「ここ最近のシンセサイザーがローエンドとトップエンドが強調されているものは多くありますが、たいがいはミッド(特にローミッドとよばれる帯域)が痩せ細っていたり、ザックリと削り取られているものが多い」とのこと。その点ドライブが掛かり、ドライな印象の強いToraiz AS-1のミッドは存在感があり、Dave Smithの1981年の名機Pro Oneをイメージさせるものだと主張しています。

またToraiz AS-1はDSIのアナログシンセProphet -6を基に開発されていることが一つのセールスポイントですが、実際のところではToraiz AS-1のエフェクトエンジンはProphet-6よりも相当スリムダウンした設計になっているとのこと。しかしToraiz AS-1の醍醐味はその存在感のあるサウンドと演奏性の高いシーケンサーで、スリムなエフェクトエンジンに関してはさほど気にならなかったとのことです。

INHALTのデモサウンドは下のYouTubeビデオで聴けます。サブの出るスピーカー、ちゃんとしたヘッドフォンで聴くのがオススメです。

 

 

Continue reading »


ReProAlphaUI

 

ドイツ・ベルリンのソフトウェアメーカーU-heが、シーケンシャルサーキット1981年のアナログモノフォニック・シンセサイザーPro-1をエミュレートしたプラグインソフトウェアRePro-1のアルファバージョンを公開しました。RePro-1アルファ版はPCとMacのVST/AUに対応しています。

「リサーチ用ソフトウェア」として無償配布されているRePro-1アルファ版は、年内発売が予定されているフルバージョンの一部の機能が制限されたバージョンですが、サウンドクオリティに関しては同等のものが備わっています。また、アルファ版は5つのフィルターモードを搭載していますが、それぞれのサウンドキャラクターやCPUの消費具合が微妙に違います。u-Heはこの違いに関してユーザーからのフィードバックを得ることによって、フルバージョンにどのフィルターを搭載するか参考にするとのことです。アナログシンセの名機Pro-1の完全再現に向けたU-heのリサーチに協力してみませんか。

RePro-1のアルファ版ダウンロードはこちらから。

U-he

Dirigent

 


Airamodule

 

来週からドイツ・フランクフルトで開催する MusikMesse 2015 に向け、様々な噂が飛び交い始めている今日この頃ですが、今のところ一番の注目はローランドがセミモジュラー、ユーロラック・タイプのシンセサイザーを発表するのではないか、ということでしょう。

しかし今日AIRA・HPに掲載された、いわゆるオフィシャルリーク画像から察するに、どうやらその噂は事実のようです。画像にはくっきりと、セミモジュラーらしきシンセサイザー、そして4つのユーロラックタイプのモジュラーが映され、「Start Patching」という見出しが付いています。

コミュニティサイトgearslutz等では日本のアナログ・シンセメーカーREONとのコラボレーションなのでは?という話や、System-100の復活劇を予想する人など、詳細に関する憶測はいまなお様々飛び交っていますが、どちらにしても世界的ブランドであるローランドの注目度の大きさに圧倒されるばかりです。

何はともあれ、来週の水曜日、まずはローランドのブースに直行してみようと思っています。

 

AIRA

 

 


tw1_800px

 

 

Moog、KORG Ms-20、Arp Odysseu…..伝説のアナログシンセサイザーの復刻が相次ぐなか、今度はスイスのインディペンデント・シンセメーカーThe Warp Analogue Synthesizerが1970年代のシンセサイザーArp 2600 のクローンThe Warp を発表した。The Warp はArp 2600の回路図面を基にした精密なアナログ部品の挿入実装が試みられ、オリジナルマシンと同等の機能とスペックを持つシンセサイザーとして仕上がっているとのことだ。フロントパネルのサイズは現代のモジュラーラックにもフィットする19インチ。パネルのグラフィックデザインはオリジナルマシン同様のものが採用されている。

 

  • 3 VCO’s each with sine, triangular, sawtooth and variable pulse waves (all oscillators are identical to VCO 2 of the original instrument), frequency range 0.05 Hz > 20 Khz
  • 1 VCF / Resonator, 24db lowpass-type (2012 submodule version)
  • 1 ADSR Envelope Generator
  • 1 AR Envelope Generator
  • 1 VCA with initial gain
  • Ring Modulator
  • Sample & Hold
  • Noise Generator (low, pink and white noise)
  • CV, Gate and Trig inputs (5-15V)
  • 2 x 4 multiples.

 

im_400_logo

 

tw_vco_900px

 

The Warpは受注生産制、価格はスイス・フラン3’400(日本円にしておよそ43万円!)  スイス為替が大高騰しているさなかにこのシンセサイザーを紹介するのはちょっとタイミングが悪かったかもしれない 😥 。とはいえオリジナルArp 2600の中古取引価格の相場がおよそ$12.000〜ということを考えればそれほどの不満はないはずだ。

“本物の響き”とはどのようなものなのか確かめてみたくなる。

 

The Warp

 

 


 

Aira System-1 プラグアウトシンセサイザーの第2弾は1979年のアナログ・モノ・シンセサイザーSH-2 であることが発表されました。

第1弾プラグアウトシンセサイザーSH-101と同様に、SH-2 はプラグインソフトウェア(VST3 とAU )のフォーマットで提供され、これをSystem-1 にプラグアウトすることによってスタンドアローンシンセサイザーとして使うことができるようになります。しかし今回は通常版プラグインシンセサイザー(AU/VST3.6)としての販売も行なわれるようです。価格はプラグインのみが¥9.000、プラグイン+プラグアウト¥14.000となっています。発売は9月25日とのこと。

オリジナルSH-2 は2つのオシレーター+サブオシレーター、3オシレーター並みの厚い音を出す特徴を持つシンセサイザーでした。たまたまこの夏にこのマシンを触る機会があったのですが、出音はとても生々しく、古くさい印象を持ったのですが、そこが今の時代だからなのか妙に新鮮に感じたところです。1979年生まれということもありメモリー機能も付いていないシンセサイザーで、次の日にはちょっと違う音が出てしまうなんてことも多々あり。しかしこれがSystem-1 で再現されるとなるとメモリー機能はもちろんのこと、アルペジオ機能やエフェクター機能も使えるようになるわけで、ファンにとってはたまらないところです。SH-101 プラグアウトシンセサイザーのクオリティがかなり良かっただけに、今回もかなり期待できそうです。

 

 

 SH-2 プラグアウトシンセサイザー