あのPionner DJ が今度はシンセサイザーを作る、しかもシンセ界のドンDave Smithとの共同開発、ということでNAMM 2017では驚きと期待のデビューを飾ったPionner DJ のアナログモノシンセToraiz AS-1。ただ個人的にはすでにDSIのMopho(おなじくDave Smithのアナログモノ)を持っていることや、Toraiz AS-1の見た目、特にタッチパッド式のキーボードやスライダー辺りがAira TB-3 と被っているような気がして、先週のお披露目パーティーはほとんどフォローしていなかったのですが、昨日たまたまToraiz AS-1のデモサウンドを聴いた途端、気持ちが一変しはじめています。
このデモサウンドはToraiz AS-1のサウンドデザインに携わったINHALTというアーティストによるものです。INHALT曰く、「ここ最近のシンセサイザーがローエンドとトップエンドが強調されているものは多くありますが、たいがいはミッド(特にローミッドとよばれる帯域)が痩せ細っていたり、ザックリと削り取られているものが多い」とのこと。その点ドライブが掛かり、ドライな印象の強いToraiz AS-1のミッドは存在感があり、Dave Smithの1981年の名機Pro Oneをイメージさせるものだと主張しています。
またToraiz AS-1はDSIのアナログシンセProphet -6を基に開発されていることが一つのセールスポイントですが、実際のところではToraiz AS-1のエフェクトエンジンはProphet-6よりも相当スリムダウンした設計になっているとのこと。しかしToraiz AS-1の醍醐味はその存在感のあるサウンドと演奏性の高いシーケンサーで、スリムなエフェクトエンジンに関してはさほど気にならなかったとのことです。
INHALTのデモサウンドは下のYouTubeビデオで聴けます。サブの出るスピーカー、ちゃんとしたヘッドフォンで聴くのがオススメです。
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