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イギリスの老舗プロ機器メーカーFocusriteがiOSミュージシャンに向けたとっても便利なオーディオインターフェイスiTrack One Pre をリリースしました。このミニキューブ型のオーディオインターフェイスの大きな特徴は、外部から電源を取らずにボーカルやギターの録音ができることです。通常の iOS向けオーディオインターフェイスは(例えば、FocusriteのScarlett SoloやRolandのDuo Capture Ex)はメインプラグもしくは USBからの電源供給が必要ですが、iTrack One PreはiPhone/iPadのLightningコネクターから直でファントム電源を送ることができます。GarageBandのボーカル録音にはバッチリでしょう。

問題は一つ、 iTrack One PreはiPhone 7にも対応しているのですが、みなさんご存知の通りiphone7には3.5mmのヘッドフォン端子がついてないため、iTrack One Preからモニタリングをすることができません。

価格139.99

 

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AUDIOMUX

 

iOSデバイスの音をコンピュータに取り込みたい場合、これまではiOSデバイスのヘッドフォン端子から音を拾うか、もしくは特別なオーディオインターフェイスを使わなければならなかった。iOSアプリでもこれを可能にするものはあるにはあるのだが設定が面倒で実用的とは言い難かった。でも今日紹介するaudiomuxアプリによって、これからは通常の充電ケーブル(30pinnもしくはLightning)1本でマックとiOSデバイスとの間でオーディオストリーミングが可能になる。

audiomuxは、先日紹介したmidimuxの兄弟アプリだ。

この二つのアプリを同時に使えば、①DAWソフトウェアでMIDIノートを書き、iOSアプリを鳴らす。②iOSデバイスの音をDAWソフトウェアに取り込む。つまりプラグインソフトウェアと同じような感覚でiOSアプリを使うことができるようになるのだ。

それではどのような方法でオーディオストリーミングを行うのか、Logic Proを使ってチェックしてみることにする。

 

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arturiaaudiointerface

 

 バーチャルアナログのソフトウェアシンセサイザーから始まり、最近ではアナログハードウェアシンセサイザーMicro Brute/MiniBrute  やステップシーケンサーBeatStep の開発をしてきたフランスの楽器メーカーArturiaが、今度は次世代オーディオインターフェイスを開発中とのことです。2015年からの販売が予定されているようです。

次世代のオーディオインターフェイスとは果たしてどのようなものなのかとても気になるところです。

私の場合、MacBook・Windows・iPad・iPhone・Androidタブレットを持っていて、これらすべてのプラットフォームを十分にサポートするオーディオインターフェイスは今の時点ではまだどこにも見当たらない状況です。Thunderbolt・Firewire・USB2・USB3などコンピューターとの接続方法は様々。加えてMIDIインターフェイスも欲しい、マイクインプットも欲しい、ターンテーブル用のインプットも欲しい。自宅でもスタジオでも使え、DJプレイでもライブでも使える携帯性に優れたもの。すべてのオーディオフォーマットやワードクロックにも対応するもの。果たしてArturiaはこのような多岐に渡る問題を解決してくれるのでしょうか??それともこのような現実的な問題を覆すようなもっと新しいアイデアなのでしょうか?

下のビデオは今年の10月に行なわれたArturia 創立15周年を記念して行なわれた基調講演の様子。Arturia のCEO Frédéric Brun氏のかなり自信ありげな様子を伺うことができます。2014年12月22日にその詳細が明らかにされるようです。

 

 

Arturia

 

 

 


Novationは、オーディオインターフェイスとUSBハブを統合させたAudio hub 2×4のリリースを発表しました。

 

 

Audio hub 2×4の主な特徴

3つのUSB2.0ハブポート

特に最近のラップトップコンピューターのUSBポートの数が少なくなってきていることもあり、このようなデバイスを必要としていたラップトップミュージシャン/DJ は多かったのではないでしょうか?MIDIキーボード、NI Maschine、Novation Launch Pad などあらゆるUSBデバイスを接続可能。iPadの接続が可能(カメラコネクションキット要)なのもナイス。

バスパワー駆動

特にライブ/DJの為にコンピューターを使うミュージシャンにとってはパワーアダプター接続が不必要なのは嬉しい話。接続するUSBデバイスに電源供給を行なうためには電源アダプターが必要。

Focusriteサウンド

定評のあるFocusrite社共同開発によるオーディオクオリティ、96 kHz, 24-bit 対応

大音量サウンド

4つのアナログ出力(RCA端子)、2つのバランスアナログ出力、ヘッドフォン出力はラウド!  DJがクラブなどでヘッドフォンでモニターをする際には特に重要!

ステレオRCAインプット

シンセサイザーやターンテーブルを接続しレコーディングするなど。2段階の入力レベル切り換え

 

 

数多くリリースされているオーディオインターフェイスですが、ライブ用にスタジオ用にと考えだすとパーフェクトなものを探すのはなかなか難しいものです。その点、このAudio hub 2×4 はエレクトロニックミュージシャンやラップトップDJの需要を汲み取ったナイスな製品ですね。

マイクインプットやギターインプットが装備されていないことや、MIDI端子が装備されていないのが残念な部分ですが、MIDIに関してはUSBポートにMIDIインターフェイスをつなげれば強力なスタジオ環境を作れるはず。

USBハブポートとオーディオインターフェイスを統合した製品はすでにAKAI EIE Pro という製品がリリースされていますが、Audio hub 2×4 は134mm 横幅 x 150mm 奥行 x 41mm 高さ (51mm ノブを含めた高さ)というコンパクトサイズ。カバンの中にも簡単に収まります。音量レベルをコントロールできる3つのノブも絶対便利。

導入したばかりのWindows Surface3 で試してみようかと検討中。

 

 Novation

 

 

 


いよいよ3月8日に発売開始されることになったローランドの期待のAira シリーズ。ブログ「いっかい」では先日そのうちの一つであるボーカルエフェクターユニットVT-3 にさわることができました。さっそく今日はその報告をしてみたいと思います。

VT-3はその名の通り、BOSS VT-1 の後継機となるボーカルエフェクター。簡単に言ってしまえば、このVT-1/VT-3はマイクをつなげ、喋ったり歌ったりした声がロボットのように変化するエフェクターです。たくさんの機能が詰まっている機材ではないのですが、そのシンプルさが逆にこの機材の魅力で、今なおカルト的人気を誇っているVT-1です。Yahoo Auctionの取引価格はおよそ3万円。それを考えるとこのVT-3が21,000円というのは実にナイスな話です。

VT-1 はフランスのインディーロックバンドAirやスェーデンのエレクトロバンドKnifeなどがその使い手として有名。個人的にはVT-1と言えばドイツのエレクトロアーティストSiriusmoをまず思い浮かべます。(SiriusmoについてはこちらのYouTubeを見てみてください、3:18あたり、VT-1が机のセンターに置かれてます)

VT-3フロントパネル

VT-3 はその他のAIRAシリーズと同様に黒のアルミパネル、黒のプラスティックケース、緑の縁取り、緑のライトが光ります。そして同じくその他のAIRAと同様ですが、とにかく軽量です。

フロントパネルには4つのスライダーが並んでいます。左側にあるピッチスライダーを上に上げると声が1オクターブ上がり、下に下げると声が1オクターブ下がります。フォルマウントフェーダーを上に上げるとピッチはそのままの状態で声が女性的(初音ミクのような声)になり、フェーダーを下に下げると男性的な声に変わります。右側のフェーダーはリバーブエフェクターでミックスバランスとリバーブの量を操作することができます。リバーブの量を上げるとかなり大きなホールサウンドになり、クオリティも上質で真新しさを感じる部分です。残念なのはリバーブの種類や時間の設定ができないところです。

フロントパネルのやや上に並んでいる6つのスイッチ。まず左側のROBOTスイッチを押すと、ピッチは強制的に一定に保たれ、いわゆるロボット的な抑揚のないサウンドになります。

真ん中の4つのスイッチはセッティング内容を記憶させておくためのもので、特にライブパフォーマンス中にお気に入りのサウンドに素早く切り替えたい時には便利でしょう。セーブは3つまで、セーブ方法も簡単で、1~3までのスイッチを長めに押すだけです。一人で3役の声優をこなさなければならないなんて時にも便利でしょう。

マニュアルスイッチを押すとライブモードになり、フロントパネルでセッティングされているフェーダーやエフェクトタイプのサウンドに切り替わります。一番右側のバイパススイッチを押すとエフェクト無しの素のサウンドになります。また、フットスイッチをVT-3に接続することでこのスイッチを切り替えることもできるので、ライブ最中には便利なものとなるでしょう。

 

 

10種類のエフェクター

フロントパネル中央にあるダイヤル式のノブ。ここでエフェクターの種類を変えることができます。エフェクターの種類は10種類。

  • Direct
  • Auto pitch 1
  • Auto pitch 2
  • Vocoder
  • Synth
  • Lead
  • Bass
  • Megaphone
  • Radio
  • Scatter

VT-1にはなかった新しいエフェクターとなるのがSynth/Lead/Bass。これらはマイクで喋ったり歌ったりした声がシンセサイザーのサウンドになるもので、特に鍵盤を弾けない人にとっては嬉しいものかもしれません。Leadはテルミンのようなサウンド、低い声でBassエフェクターを使うとかなり深いサウンドになります。

MegaphoneやRadioはローファイで周波数域の狭い音になります。メガフォンといって思い出すのはやはりYMOの「体操」ですね。

Auto Pitch やVocoderはいわゆるいわゆる昨今のEDMで聞くことのできるボーカルエフェクトです。

Auto Pitchは微妙に外れた音程を自動的に正確なピッチに修正してくれるものと期待したいところですが、実際試したところ、よほど正確に歌わない限り思った通りのピッチにはなりませんでした。

Vocoderに関しても同様で、正確なピッチで歌わないと思わぬ場所にピッチが飛んでしまいます。本来ボコーダーはストリングスのようなサウンドをキャリアとして使い、声をモジュレータとして使うものではありますが、VT-3にはキャリアの入力がなく、これまでのボコーダーの代替品とはならないでしょう。

Scatterは今回のAIRAシーリズで大きく取り上げられているエフェクターですが、昨今のダブステップシーンで使われることの多いチョッピングエフェクトを作るものです。細かい設定ができないのは残念です。

 

 

まとめ

残念なのはAuto PitchやVocoderエフェクターで、うまい具合にピッチが安定しないところです。Vocoderに関しても本来のボコーダーと同じような機能が欲しかったです。

MIDIコントロールがサポートされていないのも残念です。フロントパネルに並ぶパラメーターをMIDI CC コントロールできればより面白かったような気がします。

VT-3にはその他のAIRAシリーズと同様にUSBオーディオインターフェイスが内蔵しています。DAWソフトウェアを中心に音楽制作をしている人にとってはこれは大きなプラスポイントです。

声を使うことで様々なサウンドを作ることができる楽しいマシンです。様々な声色を使うことや、声だけでなく様々な楽器を通すことでも楽しい実験ができます。使い方次第では他にはないオリジナルサウンドを得られるような気がします。

 

Roland VT-3

 

 

 

 

 

 


Universal Audio はDSPエフェクト搭載の高品位オーディオ・インターフェイス「Apollo」のスリムバージョンである「Apollo Twin」を発表しました。発売機種は「Apollo Solo」「Apollo Duo」の2種類。Duoの方が大きなDSPパワーを持っています。低レイテンシー・オーディオ処理に関しては大型Apolloと同様のパワーをもっているようですが、Thunderbolt 接続のみの対応となっています。 現在のところMacのみの対応。

このクオリティをこの価格で持ち歩くことができる素晴らしい時代がやって来ました。

価格: Solo $699  / Duo $899

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