最近の音楽アルバムは、CDやデジタルフォーマットだけでなくアナログレコードでのリリースもわずかながら増えてきていますが、来月イギリスのミュージシャン/プロデューサーTrevor Jacksonがリリースするニューアルバム「FORMAT」はなんと12種類のフォーマットで収録されているそうなのです。つまりアルバム全12曲のそれぞれの曲がアナログレコード(12インチ・10インチ・7インチ)、CD、mini CD、オープンリールテープ、USB、カセット、VHSテープ、Miniディスク、DAT、8トラックカセットのメディア・フォーマットで収録され、ひとつのパッケージとしてまとめられています。
このアイデアがリスナーにとって実用的かどうかはさておき、MP3 ファイルダウンロードのように無味乾燥な形で音楽が流通している今の時代だからこそ、過去何十年に渡って私たちが愛してきた音楽フィジカルメディアについて振り返り、これからのあり方を考える良い機会なのかもしれません。
“Every copy of a physical recording is different, a real object that has its own little story – a one of a kind, personalised by the effort you put in to purchase it, each time you touch it, and the unique ritual that goes along with playing it.” Trevor Jackson
アルバム「FORMAT」にはTrevor Jacksonのこれまでの未発表曲がリエディット・リマスターされ収録。アルバムの制作・流通はペットショップボーイズやマッシブアタックを手がけてきたThe Vinyl Factoryが担当しているとのことです。価格に関する掲載はまだありません。
大概の人は8トラックカセットデッキやDATプレイヤーを持っていないことでしょう。でも安心。3月にはごく普通にデジタル・アナログレコードフォーマットでのリリースも決定しているようです。
via Engadget
世界各国のあらゆるカセットテープの情報を集めているサイトProject C-90 。特に新しいリサーチを目的としたサイトではないようですが、そのカタログの量の多さにビックリします。個人的にはTDK、Maxell (マクセルは日立なんですね)あたりが懐かしいです。コルグやアカイ、ローランド、ヤマハなどの楽器メーカーもカセットを生産していたんですね。それにしてもカセットテープのデザインは今見てもカッコいいですね。
もし、このカタログに載っているカセット以外で、なにか知っているタイプがあったらプロジェクトのオーナーさんに伝えてあげましょう。
コンパクトカセットの完全ガイドはこちらから。