同期技術Ableton Linkの果たした役割は果てし無く大きい。音楽ソフトウェア同士の同期だけにとどまらず、今度は音楽ソフトウェアとビジュアル・ソフトウェアのジャムセッションが可能になります。
Mixvibes社がリリースしたRemixvideoというライブビジュアル用のソフトウェアは 、同期技術Ableton Link に対応し、Ableton Live、NI TRAKTOR、NI MASCHINE、Serato、Reason、iOSアプリなどとのテンポ同期が可能になります。また、DAWソフトウェア内ではVST/AU プラグインとして起動することも可能で、音楽と映像を一括してライブ操作できることになります。音楽用MIDIコントローラ(LauchPadやMASCHINEコントローラ)を使ってビデオを操作できるのも良し。音楽の脳みそと、映像の脳みそをうまくブレンドできそうな、新しいタイプのソフトウェアかもしれません。ライブパフォーマンスで音楽とビジュアルを一緒にコントロールするのも楽しそう。
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Native InstrumentsのMASCHINEがアップデートバージョン2.5.5をリリース。このアップデートでMASCHINEは同期テクノロジーAbleton Linkに対応し、他のLink対応DJ ソフトウェアや音楽制作ソフトウェアとワイヤレスで、簡単に信頼の置ける同期演奏を行えるようになります。例えばNIのTRAKTOR、Ableton Liveはもちろん、Serato DJ 、Max/MSP、数々のiOS音楽アプリとの同期が可能。必要なのはデバイスをローカルWifiネットワークに接続するだけ。あとはそれぞれのアプリのLinkスイッチを押すだけで同期が始まります。一つのアプリでテンポを変えれば、それに合わせて他のアプリのテンポも変わります。
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昨日、Abletonは新しいテクノロジー「Live Set Export」のSDK開発用キットを公開しました。iOSアプリのディベロッパーはこの開発キットを使うことによって、アプリにAbleton Liveへのエクスポート機能を搭載することができるようになります。具体的には、iOSアプリで作ったオーディオやMIDIデータがAbletonLiveのプロジェクトファイルとして書き換えられ、これをデスクトップコンピュータにスイッチ一つで転送できるようになります。
現在「Live Set Export」に対応しているアプリは以下の通り。
- Novation Blocs Wave
- コルグ Gadget、iKaossilator
- Patterning
- TriqTraq
コルグのアプリは既に昨年9月からこの機能が搭載されていますが、SDKが一般公開されたことによってこれからもっと多くのアプリが「Live Set Export」に対応していくことが予想されます。
下のビデオでは2つのアプリ(PatterningとTriqTraq)のジャムセッションが行われ、これらのデータが「Live Set」として保存され、Ableton Liveに転送され、さらにセッションが続けられていく様子が映し出されます。
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NIのDJソフトウェアTRAKTORのバージョン2.11のベータバージョンがリリースされました。このバージョン2.11では2つの大きな機能(Ableton Link機能のサポートと、RemixDeckをステップシーケンサとして使える機能)が追加されています。
Ableton Link対応
バージョン2.11(ベータバージョン)のインターフェイスのヘッダにはAbleton Linkスイッチが付けられ、このスイッチをオンにすることによってLink同期が始まります。スイッチには拍情報を示すメーターが表示され、これを見ながらプレイボタンを叩けばほぼ間違いなく同期プレイを始めることができます。
例えば、iPhoneにインストールしてあるiMASCHINEのBPMを変えればTRAKOTORのBPMもそれに従います。TRAKTORからBPMを変えるにはマスタークロックを操作します。どちらにしても納得のクオリティです。
Ableton Linkについて・・
Ableton Linkはローカルネットワークを使い、アプリ同士がテンポ同期を行うプロトコルです。これまでのLinkは、Ableton LiveといくつかのiOSアプリのみを対象とした技術でしたが、9月中旬からはオープンソースとなり、デスクトップのソフトウェアの統合も可能になりました。TRAKTOR の競合Serato DJはすでにLink対応バージョンをリリースしているので、TRAKTORはこれに続く形となります。
Ableton Linkがすごいのは、これまでのMIDIクロック同期と違い、設定がものすごく簡単であること、ものすごく正確であること、マスター・スレーブ関係のない民主的な同期であることです。ギターやピアノのような伝統的な楽器と違って、簡単にジャムセッションができないコンピュータミュージシャンにとっては待ち望んでいた技術と言えます。あと必要なものはミュージシャンの友達だけでしょう。
では、Ableton Linkという技術がDJソフトウェアTRAKTORに統合されるとどんなことができるようになるのでしょうか?
- 友達のTRAKTORまたはSeratoとバックトゥバックができる
- Ableton LiveとTRAKTORのコラボレーションが簡単にできる
- TRAKTORと対応iOSアプリを同期できる(例えば、iMASCHINEのようなドラムマシンアプリやシーケンサーアプリ)
TRAKTORにステップシーケンサー?
TRAKTORのRemixDeckの拡張機能として、シンプルな16ステップのシーケンサーが追加されます。ソフトウェアからの操作は今の段階では不可能のようですが、NIのDJコントローラ(S8/D2/F1 )を接続することによってこの機能が可視化され、操作可能になります。
ステップシーケンサの機能は以下のとおり
- パターンレングスの調節
- 各スロットのボリューム
- 各スロットのフィルター
- 各スロットのFXセンド
- 各サンプルのピッチ
- スウィング(グローバル)
- ネイティブ対応(S8 と D2)
- F1 ユーザーマッピング
- MIDIマップ可能
TRAKTOR 2.11のベータテストに興味ある方はこちらから参加応募できます。あくまでもベータバージョンなので、自己責任の範囲で実行してください。
ただの909のサンプルサウンドならば全く珍しいものではありませんが、オランダのプロデューサーLegowelt(Danny Wolfers)が無償公開しているSMACKOS AMIGA 909は、Amiga ゲームマシン909サンプルフロッピーディスクをもとに作られたAbleton Live専用のドラムマシンです。8つのマクロノブを回していくと、昔テレビのドキュメンタリーで見た「ラブパレード」のような、20年前のテクノパーティーがフラッシュバックしてしまうかのような、そんなサウンドに変身します。
ダウンロードはLegowelt HPよりどうぞ。メールアドレスの記入も必要としないとっても太っ腹なサービスです。
先日書いた「充電ケーブル1本で、iPad/iPhoneの音をAbleton Liveに取り込む方法」という記事の反響が大きかったので、今日はその続編ということで、StudiomuxというiOSアプリを使い、iPad/iPhoneの音をコンピューターに取り込む別の方法を紹介しましょう。
Studiomuxは以前にこのブログでも紹介したAudiomuxのアップグレードバージョンで、通常のUSB充電ケーブルを使うだけで、iOSデバイスからコンピューターへ最大8チャンネルのオーディオをストリームすることができるアプリです。例えば、Ableton Linkを使って幾つかのアプリでセッションしているとき、それぞれのアプリをAbleton Liveのオーディオトラックにレコーディングできたり、または、友達のiPhoneも接続して、2台のデバイスを同時にAbleton Liveにレコーディングするようなことが可能となります。
Studiomuxはオーディオストリーム以外にも、MIDIインターフェイスとしての役割もこなす機能豊富なアプリなのですが、今日はこのオーディオの部分だけに絞って見てみます。Studiomuxは、iOS 7.0 以降のiPhone/iPad/iPodTouch、そしてMac OS10.7とWindows7 以降に対応しています。
Studiomux のAudio機能概要:
- iOSデバイスからMac及びWindows PCへのオーディオのストリーム
- VSTとAU対応、iOSアプリのDAWの連携が簡単に
- 一度に複数のiOSデバイスの使用可能、各デバイスは8ステレオチャンネルまでの双方向のストリーミングが可能
- IAAとAudioBus対応の数多くのアプリに対応
- IAAとAudioBusミキサー搭載、ボリューム、ミュート、モニター操作可能
- 簡単な操作でインストゥルメントアプリやエフェクトアプリのルーティングが可能
- IAAアプリにはMIDIノートのインプットが可能、VSTインストゥルメントと同様に扱うことが可能
- Ableton Linkに対応、IAAアプリとの同期が可能
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