この2日間、出資しようかどうか迷っているのがコレ。ワイヤレスマイクロフォンMIKMEです。見た感じはプラスティックのオモチャに見えてしまいますが、24bit/96khzまでカバーするプロクオリティのコンデンサー・マイクです。iPhone6のマイクと比較したビデオはこちらからどうぞ。

MIKMEを単体で使った場合には、最大180時間(MP4モードの場合)の録音が可能で、バッテリーを使用した場合の寿命は最大7時間となっています。スイッチ一つの操作で録音を開始できるので、思いついたメロディやフレーズを忘れないで記録できます。記録したデータはコンピューターもしくはスマートフォンにワイヤレスで転送することができるので、たとえケーブルが見つからなくてパニックになることはありません。

スマートフォンとBluetooth接続した場合には、スマートフォンからマイクのリモート操作を行える上に、スマートフォンにリアルタイムでオーディストリーミングをおこない、MIKMEをスカイプ用のマイクとして使ったり、ビデオ撮影のためのマイクロフォンとしても使うこともできます。専用アプリを使えば最大で3台のMIKMEを同時コントロールできるというのも興味深い機能です。Bluetoothを使うデータ転送の精度に関しては使ってみなければ分からない部分も多いですが、MIKMEはLost & Foundというプロトコルの特許を獲得しており、「ひとかけらのオーディオデータを損なうこともない」という自信の伺える詳細が記されています。

ドイツ・クオリティ、元AKGのエンジニアスタッフが制作に携わっている点も注目したいところです。

MIKEMEは現在クラウドファンディングINDIE GOGOにてスタートアップ開始中。今なら179ドルで1ユニット手に入ります。

 

20150420114544-mikme-microphone-how-to

 

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tkfx3

 

Native Instruments のDJソフトウェアTRAKTOR Pro には4つのエフェクト・ユニットが搭載されています。各ユニットはおよそ30種類のエフェクトを装備していたり、1つのエフェクトを操作するシングルモードと3つのエフェクトを同時に操作するグループモードを装備しているなど、DJ用のエフェクターとして考えた時にはかなり贅沢です。エフェクターのパラメーターはかなり落とし込まれているので、数少ないスイッチやノブを使って簡単に操作でき、それでいながらも、とてもパワフルでマジカルなエフェクト効果を作ることができます。

TRAKTORのエフェクターにもっとこだわりたのであれば、ぜひお勧めしたいのが、IMAGINADOのTRAKTORエフェクト専用アプリTKFX 2.0 です。TKFXはNI TRAKTORのエフェクト・ユニットのみをコントロールするアプリ(iOS、アンドロイド対応)で、TRAKTORエフェクターのすべてをタッチ操作できてしまいます。エフェクトの選択はもちろん、各ユニットには4つのバンクが用意されているので、エフェクターの設定をストアし、瞬時にエフェクトの切り替えも行えてしまいます。

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TKFXの醍醐味は、カオスパッドのようなXYZ軸を使ってタッチ操作できることです。TRAKTOエフェクターのすべてパラメーターを各軸にアサインすることができたり、スクリーンを触るだけでエフェクトをオ/オフできたり、指を離しても設定をそのままにしておくことができるHOLD機能も装備しています。設定次第では通常のMIDIコントローラでは不可能な奇抜な効果をつくることができ、かといって操作が難しいわけではなく、DJ プレイ最中でもあっても指一本の操作で直感的にエフェクト効果をつけることができます。しかも、TRAKTORとTKFXはMIDIクロックによって常にテンポが同期するので、ディレイのようなエフェクトであってもタイミングはいつもバッチリです。

もっとすごいのがLINKモード(画像下)で、極端な話、指一本だけでTRAKTORの4つのエフェクトユニットをすべて同時に動かすことができます。

tkfx1

TKFXはバージョン2.0になり、TRAKTORとの接続はwifiだけでなく、USBの充電用USBケーブルで接続することもできるようになりました。レイテンシーの問題も解決され、操作している間のストレスはほぼありません。コンピューター側では常にサーバー(軽いアプリ)を立ち上げておかなければなりませんが、一度設置方法を覚えてしまえば楽になります。1つ不満な点を言えば、サーバーを起動しているとCPUに負担が多くかかるようで、ファンがビュンビュン鳴り出すところで、これはバージョンアップで改善してもらいたい部分です。

とはいえ、ほぼ完璧なまでにTRAKTORのエフェクトをコントロールし、様々なサウンドを作ることができるので、ついつい時間を忘れて遊んでしまいます。TRAKTOR の数あるエフェクターをもう一度見直す良いきっかけにもなります。

 

TKFX 2.0

価格はフリーですが、内課金制で各機能をアンロックしていくシステムになっています。

 

 

 

 

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lemurandroid

 

iOSに比べおよそ5年の遅れをとっていると言われているアンドロイドの音楽アプリ。しかしここ最近、algoriddimの人気DJアプリDjay 2 がアンドロイドバージョンをリリースするなど、わずかながらではありますがその状況は変化してきたようでもあります。そして本日、iOSの代表的なコントローラアプリLEMURも遂にアンドロイドバージョンをリリースしました。

アンドロイドデバイスが音楽アプリに不向きとされる理由はいくつかあるわけですが、例えば、アンドロイドOSにはiOSのCore MIDIのようなフレームワークが備わっていないためディベロッパーサイドがこの部分からの開発をしなければいけないこと。また、世に出回っているアンドロイドデバイスの種類が多すぎることによって、ディベロッパーサイドですべての動作具合をテストすることができないという現実的な問題が挙げられています。

Lemurアンドロイドバージョンの場合、Android OS 4.2 以降の動作確認がある程度とれているようではありますが、まずはタブレットPC Nexus 7 のみの正式サポートという堅実なスタートを切っています。Nexus 7 オーナーはマルチタッチスクリーンを使ったコントロールワールドを早く体験してみてください。機能的にはiOSバージョンとほぼ同じではありますが、In App Editor機能が省かれた形になっています。価格は$21.99、iOSバージョンよりもやや安めの価格設定がされています。

 

Lemur

GooglePlay

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間もなくクラウドファンディングKickstarterに登場予定の「Tuna Knobs」。タッチスクリーンの表面に取り付けることができる伝導性のあるシリコンラバーのノブのようです。これがあればDJプレイをするときに「キュイーン」とノブアクションプレイをすることができるわけです。どんなアプリを使うかにもよるわけですが、できれば大・中・小の3サイズ用意してもらえると嬉しいですね。果たして使い心地はどのようなものなのでしょうか?

Kickstarterでの資金調達がうまく行った場合、今年年内の発送が可能になるとのことです。

Tuna Knobs

via Musicrader

 

 

 

 

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Alexander Zolotov氏による最新アプリ「PhonoPaper」がリリースされました。

まず、スマートフォンのマイクロフォンで録音を開始します。(しゃべり声だけでなく簡単な楽器の演奏でも良いのですが)

録音した音声を画像イメージに変換します。

この画像をプリントアウトします。

今度はスマートフォンのカメラを使ってプリントアウトした画像を読み取ります。(バーコードのような感じですね)

すると録音した音声を再生することができてしまう!! のです。

まずは下のビデオを見てみてください。「PhonoPaper」はiOS ユニバーサル+アンドロイド対応のアプリ。しかもフリー!

 

 

 

App Store

GooglePlay

 

 

 

 

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タブレットと音楽制作の相性は思った以上に素晴らしいものでした。今や数えきれないくらいの音楽アプリがリリースされ、楽器屋を覗いてみても関連機材を頻繁に目にします。特に、タブレットをDAWソフトウェアのリモートコントローラとして使うことや、外出先でもスマートフォンにメロディーやリズムパターンのデッサンを書き込むことができるようになったのも素晴らしいことです。数十年前では考えられなかった機能を数百円で手に入れられるということを考えてみても、これからの世代のミュージシャンはここがスタートポイントともなるのでしょう。

しかし現在のタブレットの欠点といえば平面なスクリーンに表示されるバーチャル鍵盤やバーチャルノブを操作しなくてはならないところ。指の大きさや、指使いの繊細さは個人差はあるものの、もっと直感的な操作をしたいというのが大概のミュージシャンの本音なのではないでしょうか。やはりそこで必要なのはタブレットやスマートフォンに対応するコントローラでしょう。

たとえばNative Instruments はTraktor DJ とそのコントローラKontrol Z1 、NovationはLaunchpad App/Launch Key AppとそのコントローラLaunchkeyをリリースしており、すでにこのブログでもレビューしているように、アプリとコントローラを合体させることで一つの立派な楽器として成り立つ素晴らしい完成度 と個人的には感じています。

(さて、前置きが長くなりましたが)今日、紹介したいのはmikrosonicというメーカーがリリースしたRD4 Grooveboxというアプリ。シンセ・ベース・ドラムマシン×2 これらの音源を組み合わせながら音楽を構築していくことができるアプリで、PropellerHeadのReBirthと似たようなアイデアのアプリです。インターフェイスがとてもシンプルなので操作も簡単。ちょっとさわり始めるとあっという間に時間が経ってしまいます。

このアプリの素晴らしいところはMIDIコントローラに対応しているというところで、Novation LaunchKey MINI には完全対応。iPadにLaunchKey Miniを接続し(カメラコネクションキット要)RD4を立ち上げると、設定などは一切なしで操作を始めることができます。

LaunchKey Miniのツマミを使ってミキサーフェーダーの操作やシンセパラメータを操作することができたり、 Launchkeyのパッドをステップシーケンサーとして使いドラムパターンやベースラインを作ることもでき、特にこのステップシーケンサーがかなり良いのです。RD4 の楽しさが倍増します。

下のYouTubeビデオでそのアクションを見てみて。

 

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