Androidの人気音楽アプリCausticのディベロッパーSingle Cell Softwareが、iOSバージョンCaustic Modularのリリースをアナウンス。タッチスクリーンを利用したモジュラー型のシンセアプリとなる予定で、そのプロトタイプを現在Mac & Windowsで試すことができます。
全3つの画面からなるCaustic Modular、まずはプリセットから試してみましょう。フロント画面(画像上)にはすでにプログラムされてあるたくさんのモジュールを抜き差しできるようになっています。後部の画面(画像下)にはたくさんのワイヤーとノブ。これでけインターフェイスが大きければ、目を細めて作業する必要もないので、実験あるのみですね。そして三つ目の画面はエフェクターラック。コーラス、ディレイ、リバーブを付けくわえることができます。モジュラーシンセについて学ぶ絶好の機会ですね。自分で作ったイケてるプリセットやバグレポーはぜひディベロッパーSingle Cell Softwareに送りましょう。
ダウンロードはこちらから Caustic Modular Prototype
via Discchord
先週27日に行われたGoogle I/O 2012で公開されたMiselu Neiro。そしてそのアプリケーションの一つとなるVocaloidのプロトタイプも続いて公開されました。海外ではまだ日本ほど熱狂的なブームとはなっていないVocaloidなのですが、このMiselu Neiroとともに世界のミュージシャンがどのような使い方をしていくのかとても興味深いところです。
下のビデオはEngadgetの取材より、開発者の水口哲也氏によるデモンストレーションです。2つのモードからなるこのVocaloidアプリ。一つは、すでにインプットしてあるメロディにユーザーが好きな歌詞をインプットして歌わせるモード。そしてもう一つはすでにインプットしてある歌詞を使ってユーザーがキーボードで音程をインプットしていくモードがあるようです。ビデオを見るかぎりiOSのVocaloidアプリよりもはるかに動きが良さそうです。
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現在開催中のGoogle主催の開発者向けイベント「Google I/O 2011」において、Android搭載マシンMiselu Neiroが展示されている模様です。モバイル音楽ツールとしてだけではなく、様々なメーカーとのパートナーシップによって開発されるアプリケーションには特に注目が集まっており、そのうちの一つ、Retronyms開発によるドラムマシーンXOX Drum Derangerについては先日お伝えした通り。
そして今日公開されたアプリケーションは、nStudio(パッドベースのサンプラー、シーケンサー、ミキサー)とPlasma Sound (テルミンとキーボードをベースにしたインストゥルメント)。さらにシンセファンの目を輝かせるのはKorgのPolysixとYAMAHAのVOCALOID。Polysixは80年代に製造され、今でも人気を誇るアナログシンセのエミュレート版。そしてVOCALOIDは言わずと知れたYAMAHAの音声合成技術。 こういう展開になるとiPad追撃もありえるのかも。。発売時期は2013年。ますます期待が高まってきました。下のビデオはEngadgetのレポートより。
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ラップトップコンピューターのような形だが、タッチスクリーンと鍵盤が付いた音楽専用のハードウェアとして作られているMiselu neiro。「魅せる音色」という意味なのだろうか?アメリカシリコンバレーを拠点とするMiselu inc.による開発。
DSP部にはYAMAHAのオーディオエンジンNSX-1の搭載がされ、楽器としての十分なクオリティが約束されている。
OSはAndroidが搭載され、ネットワークサービスとの連携を得意とするようだ。オープンプラットフォームの環境下で、様々な種類の音楽アプリケーションが開発されて行く見通し。iPadの人気アプリTabletopの開発元Retronymsがすでにアプリケーションの開発に着手していることもアナウンスされている。
ハードウェアには2つのUSB端子、HDMI、オーディオin/out(ステレオミニジャック)、MIDI端子が備わっているよう。オーディオメーカーONKYOとのパートナーシップによりUSBパワードのデジタルスピーカーキャビネットの開発もアナウンスされている。
などなど、開かれたモバイル音楽制作ツールとして可能性を秘めているこのディバイスMiselu NeiroはiPadの好敵手となるのか?どのような楽器に成長して行くのかとても楽しみだ。
1 即時性のある手段として
イ ンスピレーションはスケジュール通りには浮かんでこない、たとえコンピューターや楽器のをセットアップをする時間があったとしても上手い具合にインスピ レーションが浮かんでくるともかぎらず。インスピレーションが浮かんだとしても楽器の前にたどり着くまでに忘れてしまうこと多々、もしかした素晴らしいト ラックになったかもしれないし、そうでないかもしれない。さて、どうすればいいのか?
ど んな場所にいようとポケットに入る程度の小さな機器(例えばiPhoneのようなもの)があれば、そのインスピレーションを音にしておくことができるので す。もちろん今の段階ではその程度の小さな機材がプロ用の音楽スタジオに勝るわけではないのですが、シンセサイザー、ドラムマシーン、シーケンサー、レ コーダー様々なアプリを様々な用途に応じて使うことが出来る今日この頃。
もしあなたがバスの中にいる間に最高のギターリフが浮かんだとしたら、即ギターアプリを使い音にしておけばいいのです。家に帰った後でそのデータをデスクトップコンピューターに移し変えることも今では楽にできるようになりました。
これでだるい通勤通学時間も有意義な時間になりそうですよね???
pic from FT.com
2 開かれた音楽制作へ
大 概のデスクトップ用音楽制作ソフトウェアを使うにはある程度の音楽知識やテクニカルな知識が必要とされ、初心者の人にとってはセットアップの段階で落胆さ せられることが多いのが現実。またちょっと試しに遊んでみようかな?という人々にとってはソフトウェアの値段が高すぎるのも現状。プロ用音楽ソフトウェア の確固たる地位があるのに対し、もしかしたら音楽を作りたいと思っているにもかかわらずまだ手をつけていない人々というマーケットが存在するのも確か。
そ ういったマーケットに属する人々はスマートフォンで主にゲームを楽しみ、E-mailを利用するのですが、最近になりスマートフォンが音楽を作る為に使わ れることやアートや写真などといったクリエイティブな用途に使用できることを知り、このマーケットが徐々に成功をしている様子が見え始めています。
こ のような音楽家ではない人々の音楽的想像力をいかにしてとらえるか?ということがこのマーケットの開発における一つのキーとなり、例えばそれは音楽ゲーム であったり難しい音楽ソフトウェアのゲーム化(Gamification)だったりするわけです。ゲーム制作者はこのギャップを埋めることと同時に、クリ エイティブなレベルのアプリを制作するのが任務。
た とえばSmuleからのMagic Pianoというアプリケーションはおそらく潜在する多くのユーザーを対象にして作られたものであろう、非常に民主的なアプリケーション。ピアノを弾く、 音楽を作る、ゲーム要素、さらにネットワークを通じて世界中の人々とのコラボレーションが可能となる。
Magic Piano by Samule
3 新しいインターフェイスや楽器として
モ バイル機器はコンピューターに比べ機能が劣ることや、スクリーンのサイズが小さいことなどから、アプリ開発者にとって様々な制限を抱えている。しかしその 反面、マルチタッチを使用することの可能性、またはアクセロメーターやジャイロスコープ機能を使用したジェスチャーコントロールという新たな可能性も存在 する。これらの制限と可能性が新しい楽器やインターフェイスの創造へつながって行くことだろう。
ス クリーンとのやりとりのみで楽器をコントロールするかわりに、ジェスチャーを使って音楽を演奏することが出来たり、通常コンピューターではミキシングレベ ルを一度に一つしか調節できないけれど、iPadのバーチャルスライダーを使えば複数のフェーダーを一度にコントロールできる。
OSC Physics
結論
モバイル音楽アプリの開発は今、まさに過渡期。それはユーザーを惹き付け、開発者はさらに大規模な音楽ソフトウェア会社やハードウェア製品会社からの注目を集めている。
モバイル機器は音楽制作においての役割をさらに大きくしていくことだろう。アプリだけでなくプラットフォーム、ハードウェアとして音楽表現やクリエイティビティのための手段としてより可能性を広げていくことだろう。
デジタル音楽の革命か??なんて議論もできるのかもしれないが、ただ楽器をいつも手の中に入れておく、、っていうことだけなのかもしれない。
Fostex AR-4i
Original text from Music4.5