「モーフィング」はコンピューターグラフィックの手法の一つで、ある物体から別の物体へと自然に変形する映像をみせる。私が思い出すのは、その昔マイケルジャクソンが「Black and White」という曲のPVの中で、様々な顔の映像を次々と変形させていたことだ。
この「モーフィング」を、音楽テクノロジーに応用させた場合、たとえば、水が滴る音がいつの間にか人の声に変わっていたり、ピアノの音がいつの間にかギターに変わっていたり、一つの音を別の音に徐々に変化させていくことができるのだろうか?試してみたいことは山ほどあるわけだが、そんなことをリアルタイムで実現するプラグインソフトウェア「Morph 2」がドイツ・ハノーバーに拠点を置くZynaptiqというソフトウェアメーカーからリリースとなった。元々はProsoniqというメーカーが開発したソフトウェアのバージョンアップという形でのリリースとなっている。
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ドイツ・ベルリンのソフトウェアメーカーU-he は新しいプラグインシンセHive のプレビューバージョンを無償公開しています。Hiveはダンスミュージックの製作にフォーカスしたシンセサイザーです。
これまでどちらかというと堅気でギークなイメージの強いプラグインシンセをリリースしてきたU-he ですが、「楽しいシンセサイザー」をテーマにして作られているHiveはダンスミュージック制作に必要とされるスイートスポットを簡単に見つけることができる作りとなっています。4つのオシレーター、そして各オシレーターのユニゾンモードでは1〜16までのボイス数を選択することができ、かなり重厚なサウンドを作ることも可能になっています。また、CPUへの負担が少ないのも大きな特徴といえるでしょう。
HiveプレビューバージョンははKVRフォーラムより無償ダウンロード可能。このプレビューバージョンは2015年1月31日までの使用が可能になっています。なお、製品版は$149での販売が予定されています。
- Features preview:
- Very low CPU usage
- switch Hive’s engine to different basic characters, on the fly
(buzzword translation would be: Multi Synth Engine Technology™) - 1 to 16x unison for each of the 4 oscillators for “super” sounds
- 2 main oscillators, 2 sub-oscillators
- 2 multimode filters
- Step sequencer & arpeggiator
- 12 slot modulation matrix with 2 targets per slot, 4 envelopes (ADSR), 2 LFOs
- 7 built in effects
- Single screen interface
ドイツベルリンのソフトウェアメーカーSugarBytesから新しいプラグインソフトウェア「Looperator」がリリースされました。「Looperator」はエフェクターシーケンサーと呼ばれるもので、16ステップのシーケンサー上に様々な種類のエフェクターを組み合わせることでリズミカルな効果を作りだすことができるエフェクターです。
例えば数小節のドラムループにこのエフェクターを掛けてみると、これがビックリ。退屈なドラムループが息を吹き返すかのように様々なバリエーションを作り始めます。ターンテーブルスクラッチのようなエフェクトから、テープレコーダーがブレイクするようなエフェクト、母音「A.E.I.O.U」をモジュレートするフィルターエフェクト、グリッチ、スライサー、シンセサウンドを作り出すユニークなエフェクトなどなど、もちろんリバーブ・ディストーション・ディレイ・フェーザーのようなエフェクターも内臓しています。
DJエフェクターのようにスイッチをオン\オフしているだけでも楽しいのですが、各パラメーターを細かく設定することによってかなりフリーキーなパターンを作ることもできそうです。EDMのような派手目な音を好む人、オリジナリティを求めるエレクトロニックミュージシャンは是非チェックしてみてください。
近日、詳しい内容を報告します。
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Native Instruments はMaschineソフトウェアのアップデートバージョン2.2 をリリースしました。Maschine 2のオーナーはいつものようにNI Service Center よりダウンロードを行うことがが可能となっています。
今回のアップデートで注目したいのはKeyboard Modeにスケール・コードエンジン、そしてNote Repeat にアルペジオ機能が加わったことです。この機能はハードウェアコントローラ専用の機能で、ソフトウェアからはコントロールすることができません。つまりは、コントローラを使った演奏が今まで以上に楽しくなる新機能といえるでしょう。
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マスタリングエンジニアというプロフェッショナルな職業が存在するようにそこには奥の深い深い作業があるわけです。でも最近はデモ音源をクライアントに聞かせる段階からでも音圧、音量などの是非を問われることが多くなり、仮のマスタリング作業を自分で行なう人も多くなってきているようです。インディペンデントなエレクトロニックミュージックプロデューサーの場合(私が知った範囲のことですが)は、プリマスタリングも含め音楽プロデュースの一環と考える人も多く、マスタリングツールを駆使し追い込みをかける姿をみることも多くなってきました。
そのマスタリングソフトウェアの定番のひとつ、となりつつあるのがiZotope のOZONEというソフトウェアですが、このOZONEが先日バージョン6 をリリースしたばかりです。
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80年代の伝説のシンセサイザーPPG WAVE の開発で知られるWolfgang Palm 氏による、新しいプラグインシンセサイザーWave Mapper 2 がリリースになりました。Wave Mapperはウェーブテーブル方式と、「TSG」という新しい合成方式を搭載したシンセサイザーで、昨年iPadアプリとしてリリースされ、各レビュー等でも多くの好評を得て来ました。実際のところ、このディープで複雑なシンセサイザーの仕組みを理解するには大変な時間を要するのですが、Wave Mapping という革新的なUI によって、8個のパラメータアイコンをスワイプ操作し、マップに配置していくだけで簡単に様々なサウンドが作れる仕組みにもなっています。Mac/WindowsバージョンとしてリリースされたWave Mapper 2ではさらに多くの機能を加え、音色合成の可能性もさらに広げられています。サウンドは前衛的、いままで聞いたことのなかったような質感のサウンドも多数。価格$99、WaveMapper 2 と WaveGenerator 2 のバンドルセットは スペシャルプライス€149 で提供中(11/25まで)
- 3 Audio Oscillators
- Up to 16 resources assembled within a WaveMap
- Audio engine with 4 synthesis modes, and variable wave blending quality.
- 3 Noise generators, for audio and modulations
- Classic 24 dB Lowpass Filter, combined with an overdrive simulation.
- Dual amplifier, for versatile control of 2 audio signals as well as panning.
- 13 Envelopes, for control of pitch, waveform, filter, noise, gain, ringmod, and panning
- 4 LFOs
- Analysis of your own samples and conversion into wavetables and time-corrected samples.
- Powerful Step Sequencer with playback arpeggiator
- Delay/Reverb effect
- Directly accessible context help for each module
- Free configurable schematic keypad, with extremely expressive modulation possibilities.
- Ribbon controller to bend the pitch to variable intervals
- 4 Keyboard Modes, including mono and poly portamento.