先日、MIDIが誕生してから30年という投稿をしたばかりで、しみじみとMIDIの偉大さを感じていたところだったのですが、そんな矢先に、このMIDIの誕生に関わったデイブスミス氏とローランドの梯 郁太郎氏が本年度のテクニカル・グラミー・アワードを受賞とのこと。
デイブスミス氏のFacebookより。
Dave to Receive Technical GRAMMY® Award!
The Recording Academy® announced today that Dave Smith and Roland Corporation’s Ikutaro Kakehashi will receive the 2013 Technical GRAMMY® Award for the development of MIDI (Musical Instrument Digital Interface). The MIDI protocol and interface design were co-developed by Dave and his original company, Sequential Circuits, and Japanese instrument manufacturer, Roland. The first MIDI-equipped synthesizer, the Prophet 600, was designed by Dave and started shipping thirty years ago this month. It was at the NAMM show in January of 1983 that MIDI communication between two instruments from different manufacturers—Sequential’s Prophet 600 and Roland’s Jupiter 6—was publicly demonstrated for the first time. Congratulations to Dave and Mr. Kakehashi!
ところで、このMIDIが始めて世に披露されたのが1983年のNAMMショーでのこと。梯氏による「ライフワークは音楽」という著書では「始めてのMIDI接続にはProphet 600とRoland JX-3Pが使われた」ということが書かれているそうなのですが、どうやら上の文章からするとデイブスミス氏サイドではJupiter-6だったという認識がされているようです。JupiterにしてもJX-3Pにしても同時代の製品だったことは確かなわけですが、果たして、、上の写真、、ヒゲの方が弾いているマシンはJupiterなのでしょうか?それともJX-3P?? 何はともあれ、この奇跡的な瞬間から30年、グラミーアワードは当然のことでしょう。
BBC News Technologyによると、今日はMIDI (Musical Instrument Digital Interface) が誕生してから30年目の日なのだそうです。何をもって30年なのかはちょっと不明なのですが、MIDIが現在のコンピューターミュージックにとって欠かすことのできない技術のひとつであることは言うまでもないことでしょう。
それ以前は、両手を使って2台のシンセサイザーを弾くことは可能だったわけですが、電気的に2台のシンセサイザーを相互接続する方法がなかった時代。たとえばコンピューターを使ってシンセサイザーをコントロールすることや、あるメーカーのシンセサイザーからよそのメーカーのシンセサイザーをコントロールすることはある意味で夢だったわけです。
当時このMIDIの開発に取り組んでいたDave Smith氏(シーケンシャルサーキットやDave Smith Instrumentsでおなじみ)は、このMIDIテクノロジーを無償で提供することを決め、ライバルのシンセメーカーにこの共通フォーマットの採用を促したそう。今でいうところの「オープンソース技術」の走りだったというのも興味深い話です。
結果、このMIDIテクノロジーはそれまでの音楽制作のためのスタジオ環境を大きく変え、「自宅スタジオ」での音楽制作が可能になったことで、新しい層のミュージシャンが開拓され、音楽シーンも大きく変わっていくことになります。
そんなMIDI規格に対応したシンセサイザーの第1号がシーケンシャルサーキットのProphet-600。そして1983年1月のNAMMショーではこのProphet-600とRoland JX-3PのMIDI接続デモが行われたそう。
一部のテックサイトではそれはRoland JX-3PではなくJupiter-6だ、、なんて話もあるのですが、当時のことを知っている方がいましたら是非教えてください。
とかなんとかMIDIについて検索をしていると、当然目に付くのが「MIDI検定」という文字。1999年から開始されている検定試験なのですが、最近はMIDIだけではなくオーディオやコンピューターの知識も試されるのが傾向のようです。今日はMIDIの誕生日ということもあり、恐る恐る3級模擬試験のページを開きチャレンジしてみました。昔カラオケ制作のバイトをしていたことが功を奏し、かろうじてボーダーライン。
でも、MIDIコントロールナンバーやGM音源プログラムチェンジナンバーなどについては記憶も薄れ、お手上げ状態。
参考までにどうぞ。
以下の説明文の[ ]内に該当する語句を、それぞれ の語群から選び解答用紙に番号で答えてください。
1) コントロールナンバー[ r ]番のホールド1(ダンパー)はピアノのダンパーペダル(電子ピアノ などのサステインペダル)に相当するメッセージです。
[1]10 [2]11 [3]16 [4]32 [5]64 [6]65 [7]72 [8]99
2)GM音源のプログラムチェンジナンバーの8番は[ g ]、28番は[ h ]110番は[ i ]です。また リズムボイスとなる10chのノートナンンバー46は[ j ]の音が割り当てられています。
[1]Clavi [2]Marimba [3]Violin [4]Electric Guitar(clean) [5]Piccolo [6]Bag pipe [7]Open Hi-hat [8]Closed Hi-hat [9]Hi-hat Pedal
Dave Smith Instruments Mopho ×4の詳細が発表、そしてDave Smith氏によるデモンストレーションビデオが公開になりました。
- 4ボイスポリフォニー
- 各ボイスには2アナログオシレーターと2サブオクターブジェネレーター
- 2/4-pole サーキットローパスフィルター
- 3 エンヴェロープジェネレータ
- 4 LFO
- リラッチャブル・アルペジエータ
- 16 x 4ステップシーケンサー
- 20 モジュレーションソース 50 デスティネーション
- FM フィルターモジュレーション
- 100% アナログシグナルパス
- ポリチェイン 3台までのDave Smith Instruments(Mopho/tetra/Prohet8)とポリチェイン接続をすることで最大16ボイスまでに拡張可能
- 44鍵セミウェイトキーボード ベロシティ、アフタータッチ、 フルサイズのピッチベンド、モジュレーションホイール
- USB、 MIDI、CV
パフォーマンス用のシンセサイザーというカテゴライズになっているようで、マルチティンバーには対応していないようです。なぜTetraがこのような形にならなかったのかは謎。でもやはりアナログポリでこの値段は相当魅力的ですよね。それではデモンストレーションビデオの方をどうぞ。
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gearjunkiesのスクープによるとDave Smith InstrumentsがアナログポリフォニックシンセサイザーMopho ×4を近日発表するとのこと。モノフォニックシンセMopho/Mopho Keyboardのポリ・バージョンということで、4倍の4ボイス。それぞれのボイスが2つのオシレーターと2つのオクターブジェネレーターを持ち、超極太サウンドが当然期待できそう。4つのLFO、モジュレーション、アルペジエーター、16×4のシーケンサーによって、ビンテージマシンではありえない強烈なサウンドを作ることができるでしょう。
ときどきMophoを使っているのですが、コンパクトなデザインは嬉しいものの、相当エディットが面倒で、エディターもいまいち使いずらかったので、正直このMopho x4にはかなり嫉妬しそう。おそらくドラムマシンとこの1台で十分なエレクトロ音楽が作れてしまうに違いないのです。トレードマークだった黄色のボディが黒に変わってしまったのは、ちょっと残念か? $1,299
やっと出ました。あのDave SmithとRoger Linnによるコラボレーション、新アナログドラムマシンTempest。デモビデオをよく見てみると分かる通りとにかくナイスな音源。縦2列の横8列のベロシティセンシティブなパッドはプレーヤーが直感的に演奏しやすいつくりになっており、さらに2つのプレッシャー感知式FXスライダーも装備。もちろん欲しいですが、値段は2000ドル。リンク。
AlesisよりiPad専用Studio Dock。2インプット、2アウトプット、Midi in/out、ビデオアウトプット、USB端子内蔵。これでiPadが完全音楽マシンとして機能することになるでしょう。リンク
Korg Kaoss Padのニューモデル、Kaoss Pad Quad。名前の通り、4つのエフェクターをX-Yパッドを使って同時にコントロール可能。新エフェクターも搭載。4種類の光が可愛い。2月中旬発売予定。リンク。