今年の夏にリリースされたPropellerHead のボーカルレコーディングアプリTake。内蔵のドラムループにあわせてiOSデバイスのマイクロフォンから3トラック分のレコーディングをすることができるアプリです。インターフェイスグラフィックが洒落ていて操作方法が簡単というのが一番の魅力。私は電車に乗っていて何かレコーディングをしたくなったときにはすかさずこのアプリをオンにします。3トラックのレコーディングができるので、ハモりパートを試行錯誤してみたり、ビートボクシングしてみたり、クリエイティブなことも試すことができるアプリです。価格が無料というのも魅力的です。
昨日リリースされたTake のバージョン1.2 では、動作の細かな改善が行われている他に、同じくPropellerHeadの音楽制作アプリFigure で作ったトラックのインポートを行なえることができるようになりました。これまでのTakeでは内蔵されている簡単なリズムループしか使うことができなかったのですが、今回のバージョンからはFigureでトラックを作って、Take でボーカルレコーディングをするようなことが可能になります。にちろん本格的レコーディングシステムというわけではありませんが、曲のアイデアをスケッチすることができたり、よりクリエイティブなアプリに進化したことが伺えます。
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iOS音楽アプリの必需品AudioBus 、このAudioBusのミキサーとなるアプリMiMiXが間もなくリリースされます。MiMix には AudioBus のインプットにインサートしたアプリが表示され、各アプリのボリューム・パン・ミュート・ソロを操作できるようになります。操作することができるアプリは最大で8つまで。 VUメーターとオシロスコープで各トラックのモニターをすることも可能。MIDIコントロールにも対応しているのでコントローラからバランス操作することも可能。MiMixをAudioBus のインプットスロットにインサートして、DAWアプリにレコーディングすることも可能です。AudioBus対応のアプリがもっともっと楽しくなるミキサーアプリ。価格、リリース日は未定。
世の中には素敵なドラムマシンは数あれど、操作方法はどれも決して易しいものではありません。ましてや初心者が初めてドラムマシンをさわった時には絶対と言っていい程に操作方法に迷い、仕方なくマニュアルを読み始めたり、最悪の場合はそれ以来スイッチすら入れなくなってしまったりするものです。
誰でも使える簡単なドラムマシン。そんなコンセプトがもとに作られた「Keezy Drummer」は、動画共有サイトViemo の開発者の一人として知られるJake Lodwick が手がけたiOSドラムマシンです。
初めてKeezy Drummerを開いたときスクリーンには2つの丸いスイッチが表示されるのですが、これがすでに用意されている2つのトラックです。スクリーン下にあるプレイボタンを押すと演奏が始まります。
丸いスイッチを押してみると今度は4×4の丸いスイッチが表示され、このスイッチをタップするとその箇所が演奏されることが分かるでしょう。
プレイボタンの上に表示されているリストから音色を選ぶことができ、わずか14種類ではあるのですが、これがこのアプリのコンセプトです。
音色を選んだら、チェックスイッチを押して元のスクリーンに戻ります。トラックを追加したい場合には+スイッチを押します。スピードを変えたい場合はプレイボタンの左にあるダイヤ型スイッチを押します。
タップ→聞く→タップ→聞く
これならば初心者でも、子供でも、悩むことなくドラムパターンを作れるようになるわけです。ドラムマシンをさわったことのない彼氏/彼女と一緒に遊ぶこともできますね。初心者でなくても、アプリを起動してすぐに取りかかれる、この即効性もこのアプリの持つコンセプトです。
次のバージョンでは作ったパターンを共有することができるようになるようです。
しかもフリー!
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iPadビートメイキングアプリ「Auxy」は、4つのパート(ドラム・ベース・シンセ1・シンセ2) を使い、それぞれにノートを打ち込んでいくとてもとてもとてもシンプルな作曲ツールです。
4つのパートというシンプルさはPropellerHead Figure と似ている部分ではあるのですが、「Auxy」にはパッドを押さえれば自動的にフレーズを演奏してくれるような機能は付いていません。
ではこのアプリの何が凄いのか?
答えはピアノロールエディターにあるのです。
最近のiOSアプリ(Apple GarageBand、Steinberg Cubasis、Korg Gadget、AKAI iMPC Proなど)にもピアノロールエディターは搭載されていて、コンピューターDAWソフトウェアと同じようなMIDIノートの打ち込みが出きるわけですが、問題は、たくさんの機能が詰め込まれすぎていたり、サイズがやたらに小さかったりするなど、操作方法はどんどんと複雑になって行く傾向があるところです。例えばMIDIノートを消去したい場合では、DAWソフトウェアならば消しゴムツールを使うなり、ノートをダブルクリックするればどうにかなると分かっていることでも、iOSアプリの場合はノートをロングタップしなければならなかったり、シングルタップしなければならなかったり、操作方法は各アプリによって異なり、打ち込み初心者にとってはかなり苦痛となるところでしょう。ベテランであってもイライラするところに違いないでしょう。
Auxy の場合、これがかなりスムーズ。
まず、各パート名の部分(青、緑、紫、ピンク)をタップすると音色を 選ぶことができます。パート名のすぐ下をタップすると「+」と表示され、これをタップすることでピアノロールエディタが表示されます。
ここにシーケンスパターンを1小節から4小節書き込んでいきます。ピアノロールエディタには実際のところピアノ鍵盤らしきものはどこにも表示されてはいないので試しに音をならしてみるようなこともできないのですが、凄いのは、書きやすさ、消去のしやすさ、見えやすさ。これまでのどのiOSアプリにはなかった快適な操作です。インターフェイスデザインの美しさは、さすがスウェーデン産。
書き込みが終わったらDONEボタンを押します。
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かわいいVolca、たのしいVolca、間もなく発売開始となるコルグVolca シリーズのニューファミリー、サンプルシーケンサーVolca Sample。発売を前に、「Volca Sample イントロダクションビデオ」と専用iOSアプリ「Audio Pocketイントロダクションビデオ」2種類のオフィシャルビデオが公開されています。
「Volca Sample イントロダクションビデオ」では、一つのサンプルサウンド(エレクトリックピアノ)から、キック・ハイハット・ベース・リムショットの音を作り出し、シーケンスパターンを作っていく様子が紹介されています。
Volca Sample では11個のパラメーターノブ(START POINT、LENGTH、HI CUT、SPEED、EG INT、Pitch ATTACK、Pitch DECAY、AMP LEVEL、PAN、Amp ATTACK、AmpDECAY)を使ったサウンドエディットが可能、さらにはこれらのノブを動かした情報を記憶するモーションシーケンス機能が大きな特徴となっています。また、これらのパラメーターをMIDI CC を使うことによって外部シーケンサーからコントロールすることも可能となっています。
Volca Sample におよそ100個のサンプルサウンドが内蔵されていますが、自分の身の周りの音をサンプリングしたい場合にはiOSデバイスと専用アプリ「Audio Pocket」を使うことが必要になります。Android ユーザーはコルグ宛に嘆願書を書きましょう。
専用アプリ「Audio Pocket」のイントロダクションビデオでは可愛らしい子供の声がiPhone でサンプリングされ、サンプルデータをエディットしています。iOSデバイスのヘッドフォン端子とVolca のシンクイン端子を接続することでデータの転送が可能になっているようです。Volca Sample のサンプル容量は4MB(最大65秒)、サンプリング周波数は31.25kHz、16bitとなっています。
サンプル容量が4MB(最大65秒)と、今の時代らしくはないスペックではあるのですが、こんな制限があるからこそ、コンピューターに慣れきってしまった人はもう一度、工夫をこらして音作りをする楽しみを味わえるのではないでしょうか。初めてサンプラーを手にする人はモーションシーケンサーを使ってじゃんじゃん音を加工してみてください。他の人とは全く違う音を作ることのできるチャンスです。他のVolca ファミリーと並べてジャムセッションを行なえばさらに楽しいこと間違いなし。
ドイツのテクノデュオ、マウスオンマーズが手がけたアプリWretchUp がリリースされました。WretchUp はボイスチェンジャー・エフェクター。厳密に言うとピッチシフターとディレイが合わさったようなエフェクターで、iPhoneやiPad のマイクロフォンに向かって歌ったり叫んだりした声がアナーキーに加工され、スピーカーからならされます。大声を出しながらパラメーター(ディレイタイム・フィードバック・フィルター・フリークエンシー)を上げ下げするのが一番楽しい使い方かもしれません。または録音した音を再生しながら、スピードノブをグルグル回してみるのも楽しいです。もちろん声以外、リズムループやシンセサウンドに使ってみるのも楽しいです。
iPhoneでもiPadでも使えるユニバーサル仕様ではありますが、「iPhone片手持ち」で使った方がライブでの見栄えは良いかもしれません。
実験的、電子的、ドイツ的ユーモアあふれる、やんちゃなニューアプリ。
App store にて¥400