オランダのElephantCandyがリリースしたマルチエフェクターアプリ Live FX for iPadは、昨年末にフリーバージョンがリリースされていたのですが、先日フルバージョンとなるLive FX が本格的にリリースされたばかりです。コルグのKaoss Pad Quad と同じく、X-Yパッドを使いながら4つのエフェクターを同時に利用することができるマルチエフェクターです。Kaoss Padのあたらしい解釈ともいっていいiPad専用のエフェクターです。
Kaoss Padと同じように、Live FXは声や楽器などあらゆるオーディオ信号を入力し、パッドの上で指を動かすだけでエフェクター操作をすることができます。オーディオソースはiTunesのライブラリーから、そしてAudioBusにも対応しているので、対応アプリからのサウンドを入力することができます。これまであまり納得できるエフェクターアプリが少なかったので、iOS音楽プロデューサーにとってはとても嬉しいところでしょう。
Live FXの操作はマルチタッチに対応しており、指を3本使った操作も可能。指を3本使うと「光」は円を描き始め、オートメーションを作ることが可能です。その状態で「ロックボタン」を押せば指を離してもエフェクト効果を持続することができます。「スピード・スライダー」を動かせばその動きのスピード変えることもできます。どのようなアクションが行われるのかは下のビデオをチェックしてみてください。
エフェクターはループ系、ディストーション系、フィルター系、ディレイ系の4種類に分かれており、およそ1000通りの組み合わせが可能です。
「演奏するエフェクター」というアイデアを作ったKaoss Padってやはり素晴らしいな、、と実感するわけですが、KaossPadも初代がリリースになってから早12年だそうです。コルグにも純粋なエフェクターアプリをそろそろ作ってもらいたいですね。
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マイクロフォン・メーカーRØDEからアナウンスされた i16 は iOSディバイス(iPhone, ipad, iPod touch)を使って同時16チャンネルの録音を可能にするマイクロフォン。同社がリリースするレコーディングアプリ RØDE Rec を利用することで、24-bit/96kHzクオリティまでの録音が可能になる。それぞれのマイクには金スパッタ・カーディオイド・コンデンサー・カプセルが採用されており、モノラル・ステレオ・サラウンドなどユーザーのニーズに応じた自由度の高いレコーディングも可能になる。Apple Lightning (iPhone 5, iPad mini) と 30-pin のiOSディバイスが共にサポートされている。詳しくは公式ホームペジよりどうぞ。え?エイプリルフール?でも凄い見栄え。
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1984年に発売になったコルグのシンセサイザーDW-8000とそのラックマウントモデルEX-8000。DWGS (デジタル・ウェーブフォーム・ジェネレーター・システム) という音源にアナログVCFとVCAが合わさったデジタルとアナログのハイブリッドシンセ。2基のオシレーターにはサイン波やのこぎり波だけではなくクラリネット、ピアノ、オルガン、ブラス、サック、バイオリン、オルガン、サックス、ギター、ディストーションギター、ベース、デジタルベース、ベルなど全16の波形が用意されており、ローパスフィルターは発振もします。当時は画期的だったアフタータッチやイニシャルタッチやポリフォニックのポルタメント機能、64のプログラムメモリーやデジタルディレイも付いています。
欠点はとにかく操作が面倒なところで、音色のエディットをする際にはまずパラメーターの番号をリストで確認→ パラメーター番号を入力→ 設定値を入力 といったように一度に一つのパラメーターしか動かすことができず、ツマミを両手でグイングインと回すような今の時代の感覚からはほど遠いデザインです。1984年というMIDIの黎明期でもあったせいか、通常のMIDIコントローラを使ってフィルターの開け閉めの操作をするだけでもSysExを使わなければなりません。
ところが先日iOSカスタムコントローラアプリLemurのユーザーライブラリーでこのEX-8000(DW-8000)のテンプレートを発見。おかげでお蔵入りしていたEX-8000をiPadでコントロールすることが可能に。
Lemur ユーザーライブラリー、Bronc Comboによって作られたDW-8000(EX-8000)テンプレート。白黒のシンプルなインターフェイスではDW-8000(EX-8000)のパラメーターのほとんどをMIDIコントロールすることができ、これまでの厄介な操作から解放されるのはもちろん、この楽器の魅力を再発見することができます。
改めてEX-8000をいじってみて、80年臭さを感じてしまうところもあるのですが、暖かみのあるサウンドは今聴いても魅力的です。「名機コルグM1の一時代前のサウンド」というのも何となく理解できる表現だと思いますです。LFOの穏やかな波は超絶妙。 モジュレーションをかけることのできるディレイサウンドは美しく、低音も思った以上にしっかりしています。
Lemurによって息を吹き返し たかのような80年代マシンEX-8000、サウンドデモを作ったので聴いてみてください。Ableton LiveからMIDIノートを送信し、LemurでWifiコントロールしています。音はすべてEX-8000からです。
今度はCrudebyteによるJACK が新たなiOSのスタンダードを作るかも、というニュース。AudioBusはアプリとアプリのオーディオ信号をバーチャルに接続することのできる技術だったわけですが、このJACKはアプリとアプリのAudio 接続だけでなくMIDIの接続や同期も可能にするもので、その接続方法はユーザーがモジュールをケーブルでつなげていくような自由度を持ち、データの共有や、DAWソフトウェアや外部機器との接続も可能にするという。残念ながら今の時点でこのJACKをサポートするアプリはごくわずかでその効果を体験することはほとんどできない。しかし、このシステムコードはすでに無償公開されており、興味のあるディベロッパーならば誰でもすぐに試すことができる準備が整えられている。今後のiOS音楽アプリのあり方を大きく左右する要チェックの事項。詳しくは公式ホームページよりどうぞ。
App StoreにてJack Audio Connection Kit フリー
- Audio connections between apps and external devices¹.
- MIDI connections between apps and external devices¹.
- Record/Playback synchronization between apps.
- Multi Core CPU support for high performance (parallelized internal audio graph).
- Low Latency Performance (configurable, i.e. 2ms buffer sizes).
- Arbitrary, custom data sharing among apps (allows easy extensions of the system).
- Arbitrary amount of audio & MIDI ports per app, changeable at runtime.
- Intuitive user interface that allows you to easily manage all audio and MIDI connections, environment settings, monitor current overall CPU usage and more …
Apple GarageBandがバージョン1.4をリリース。なんとAudioBusに対応!Korgのアプリ、Animooog、Cubasis、PPG、Sunrizer,,,,などAudioBus対応のアプリのサウンドをGarageBandから直接再生録音できるようになりました。MIDIコントロールはまだできないようです。しかし、iOSアプリが一つにまとまる瞬間を見ているようでユーザーとしては単純に嬉しいです。
AudioBus は昨日よりSDKの一般公開始めました。本当にスタンダードになったAudioBusに乾杯!
App StoreにてAudioBus半額セール中
Garage band for iOS バージョン 1.4 の新機能
• Audiobus 対応の音楽AppをGarageBandから直接再生/録音できるようになりました*
• “グリッドに沿う”機能がオフにできるようになり、リージョンやノートの編集作業時により細かく精確にコントロールできるようになりました
• 他社製オーディオアクセサリをヘッドフォン/マイクロフォンジャックに接続している場合にフィードバックが発生する原因となる問題を修正しました
* iPhone 4S、iPod touch (第5世代)、iPad 2以降が必要です。Audiobusは別売です。
App StoreにてGarageBand for iOS ¥450
去年から待たされているAKAIのiPad専用コントローラケースMPC FLY 30がやっとリリースになるとのアナウンス。この30が意味することはiPadの旧式規格のコネクタ(30ピン)に対応してるということのようで、おそらく後に新規格のコネクタに対応するMPC FLY Lightning? とかMPC FLY 8? のようなバージョンがリリースされるのかもしれない。iPadアプリiMPCの専用コントローラとしてはもちろん、Core MIDIに対応したアプリにも(バーチャルに)対応しているというのはうれしい話。問題はパッドのたたき心地ですが、果たして。しかしiPadのケースとして考えてみるのも全く悪くなさそう。AKAI公式サイトのストアにて販売 $199 (アプリiMPCは別売り)
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