スタジオでミックスの作業をしたり音楽専門雑誌を読んだりしていると、「63hzあたりをブーストして、、」なんて周波数の話がよくでてきますが、かなり経験しているか、ちゃんと勉強している人でないと「63hz」と言われてもあまりピンとこない話ですよね。でもある程度自分でミックス作業をしなければいけない人だったら知っておいて損する話ではまったくないはず。
Audiofile EngineeringがリリースしているQuiztonesはクイズ形式で周波数耳をトレーニングできるアプリです。たとえばクイズジャンル「サイン波」ではプレーボタンを押すと、ピーーーッとある周波数の音がなるのですが、その音は何hzの音か4つの選択肢から選んでいくクイズ。
クイズジャンル「EQ」ではギター、ドラム、ボーカルなど様々なタイプのオーディオファイルが用意されているのですが、その音は周波数のどの帯域がブーストされているのかを選択肢から選んでいくクイズ。
音圧レベルクイズも用意されており、2種類の音を聞いてこれらは何デシベル(dB)の違いがあるのかを答えていくクイズ。
ここ数日このアプリで遊んでいるのですが、かなりエキサイトしますよ。低い方の音は比較的分かりやすいですが、高い音はちと難しいです。やっぱ年をとると高周波が聞こえづらくなるっていいますからね。コンピューターの小さいスピーカーではちょっと分かりにくいので、大きなスピーカーを使って高得点目指してください。
Quiztones iOSバージョン ¥450
Quiztones Mac OSXバージョン $19.99 デモバージョンはホームページ右側 Download for Macからどうぞ
ThumbJamでおなじみのディベロッパーSonosaurus LLCによるニューアプリDrumJamは、エスニック風なリズム演奏を楽しむことができるアプリ。サウンドはパーカッショニストPete Lockettによる演奏が録音されており、楽器はアゴゴ、ボンゴ、カホン、クラップ、コンガ、カーベル、クラッシャー、シェイカー、ドイラ、ファンク+ロックドラムキット、ハット、スネア、ガタム、カンジーラ、Konnakol(インドの歌唱法)、レク(インドのタンバリン)、シーズ、スルド、タブラ、タンバリン、The Dube、トライアングル、ウッドブロックなど、ふだんあまり聞き慣れないパーカッションのサウンドも収録されているので、パーカッションについての知識を得ることもできるのが嬉しいです。
二つに分けられたコントロールエリア、画面上のメインエリアにパーカッションアイコンをドラッグすると自動的にプリセットパターンが再生され、アイコンの置き方によってボリューム、ステレオパンの設定ができるようになっています。またPartsページに入ると、それぞれの楽器に対して20種類のパターンが用意されてあり、ここでリズムパターンのバリエーションを選択することができます。Mute/Soloページではそれぞれの楽器のミュート/ソロを選択、Filterページでも同じくそれぞれの楽器のフィルター操作をすることができます。
画面下にあるソロパッドは、ループに合わせパーカッションのソロ演奏を楽しむことができるエリアで、パーカッションアイコンをパッドにドラッグすると演奏を始めることができます。クオンタイズ、エフェクター、ピッチの設定を変えながら演奏するとより気持ちは高まります。
録音機能、iTunesを使った録音ファイルのシェアリング、AudioCopy、CoreMIDIにも対応。外部MIDI機器との同期やソロパッドを使って外部MIDI機器のサウンドをトリガーすることも可能。ユーザーがループパターンを独自に作れないのは残念ですが、実用的な機能が満載で、iOSパーカッショニストとして飽きることのない演奏を楽しむことができます。こんなハードウェアドラムマシンがあっても面白いでしょうね。
App Storeにて現在¥350
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先日発表されたばかりのパイオニアのXDJ-AEROは、スマートフォンから音楽を再生することができる新しいタイプのDJプレーヤーで、発売を心待ちにしている人もたくさんいることでしょう。そんなXDJ-AEROよりも一足先にリリースとなったPioneer rekordboxは、XDJ-AeroでDJセットを組むための準備をするアプリです。
楽曲の管理、キューポイントの設定、ビートグリッドの調整などの準備を行うことができ、あとはこのソフトウェアに対応したパイオニアDJプレーヤーと接続すれば、すぐにDJプレイを始めることができます。移動中や外出先からでも作業できるのがいいところです。
他社のDJソフトウェアもこのようなアプリを作ってくれればいいのい、、とふと思いましたが、意外に見落としていたアイデアだったのかもしれませんね。
- PC/MAC版のrekordboxからWifi経由で音楽ファイルの転送
- キューポイント、ループポイント、ビートグリッドの設定
- コメント、レーティングの編集
- プレイリストの編集
- iPhone内の音楽ファイルのインポート
- iOSとAndroidサポート
伝説のシンセサイザーPPG WAVE。僕は見たことはありますがさわったことはありません。オシレータ波形が2000種類用意されていたという1980年代のドイツ産伝説のシンセサイザー。YouTubeビデオを検索してみると、80年代のきらびやかなサウンドが当時の記憶をよみがえらせます。そしてこのPPGが現在のWaldorfに繋がっていくらしいのですが、詳しいことはhttp://www.proun.netに書いてあったので参考にしてみてくさい。
そんなPPG Waveの開発者であるWolfgang Palm 氏(画像上)が新しいiPadアプリPPG Wave generatorを開発中。とうぜん並大抵のものではないことは予想できるわけで、iPadファンだけではなくシンセファンの間でも期待が高まっています。間もなリリース予定、現在ティーザービデオとデモ音源が公開されているので、まずはそのサウンドを聞いてみてください。
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CDの売り上げが下がっている今日この頃、世界中の音楽産業がそれに次ぐ新しいアイデアを練っているわけですが、BECKのアイデアは100年昔のもの。今年の12月の発売予定のBeckのニューアルバム「Song Reader」はCDでもデジタルフォーマットでもない形。全20曲のフルカラーの楽譜と美しいアートイメージがハードカバーにパッケージされ売り出される予定なのだそう。
リリースの後には模範演奏がMcSweeney’sのホームページに掲載される予定もあるのだそうです。でも模範演奏を聴く前に自分なりの演奏を考え出すのがきっとこのプロジェクトの醍醐味でしょう。
なんとも時代錯誤なアイデアと思う一方で、その昔は作曲家が譜面を書き、ミュージシャンが集まって演奏をしてから、初めて「音」になったという歴史をもう一度振り返ることができる美しい実験のようにも思えますよね。
楽譜を読めない人、、がっかりすることはありません。日本のテクノロジーがきっと助けてくれるはず。KAWAIから発売されているiPhoneアプリ「楽譜カメラ」が今こそ役に立つ時が来ているのかも。楽譜にカメラを向けるだけで、五線や音符を瞬時に認識。多少の湾曲、シワのある楽譜もOK。
via AV Club/ Create Digital music
iceGearによるポリフォニックシンセサイザーCassini のiPadバージョンがリリース。3 オシレーター、 2 フィルター 、アンプ、 9 エンベロープジェネレータ、 6 LFO、 3バンドEQ、 サチュレータ、 2 ディレイ、 アルペジエータを備えるアナログモデリングの本格派アプリ。サウンドも良く、全9ページからなるナイスなインターフェイスでは余裕のあるプログラム操作ができる。特に面白いと思ったのはLFOで、16ステップシーケンサーとアクセント・ファンクションとフェイズ・コントロールが備わり、新しい音表現が可能にする。特にベース、パッドサウンドが印象的。まずは下のデモンストレーションビデオをどうぞ。
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