コンピュータに接続してあるコントローラを使ってiPadアプリを演奏したり、iPadのシーケンサーアプリを使ってコンピューター上のソフトウェアシンセを演奏したり、そんなことが行えるようになるアプリmidimuxがリリースとなった。これまでにも同様のことを行う手段はあったのだが、midimuxの場合、コンピュータとiOS デバイスを接続する方法は通常の 充電用30pin/lightning USBケーブルだ。これまでストレスの多かったワイヤレス設定や、特別なMIDIインターフェイスも必要としない。 必要なものはケーブルと、公式サイトからダウンロードするmidimuxサーバーアプリだけ。
サーバーのインストールを終え、iOSとMacを接続すると、Macのメニューバーには小さなアイコンが表示される。特別な設定画面のようなものは表示されず、ごく小さなサイズのプログラムがシステム内で動作することになる。
midimuxの画面には、コンピューターに接続してあるコントローラやMIDI機器、iPadの中で起動しているアプリが表示される(画像上)。私の場合はiPadにはiPolysixとiElectribeとModStep(シーケンサーアプリ)が起動してあり、コンピュータにはKontrol S、Maschine、TR-8が接続してある。
ここでAbleton liveを立ち上げてみる。MIDI設定画面を見てみると、iOSデバイスに立ち上げてあるアプリの名前が表示されているのだ。これは分かりやすい!!
Continue reading »
iOSアプリ「DuetDisplay」はiPadやiPhoneを追加ディスプレイとして使用することが可能になるアプリだ。接続には普段使っているUSBケーブルを使うことができる。これまでにもiPadを追加ディスプレイにすることのできるアプリはあったのだが、Wifi を使う接続方法だったこともあり遅延が大きく発生してしまい実用的とは言い難いものがあった。
「DuetDisplay」のiTunesの解説によると、
Apple出身のエンジニアチームにより開発されたduetは遅延のない、これまでにない高いパフォーマンスソリューションです。duetでもっと仕事の効率を高めましょう。ディスプレイを追加することで、エンジニア、ミュージシャン、デザイナーおよびアーティストの生産性を最大48%も向上させることができます。
機能:
-遅延なし
-プラグ・アンド・プレイセットアップ
-60フレーム/秒
-Retinaディスプレイ (オプション)
-セキュアなケーブル接続
-Touch使用可能
-即日サポート
という説明が書かれている。「生産性48%の向上・・」とういう意味はよくわからないにしても、「遅延がない・・」という説明には魅力を感じる。しかも接続したiPadではタッチ操作も可能になるという。ではDAWソフトウェアを使った時にはどのようなことになるのだろうか?というのが今日のトピック。
Continue reading »
ドイツのシンセサイザーメーカーWaldorfが2015年第2四半期にリリースを予定しているiPad ドラムマシンAttack の詳細が発表になりました。Attackは同社によって2001年にVST プラグインシンセとしてリリースされ、今なお特にテクノアーティストの間では人気のあるドラムシンセサイザーの一つ。このAttackが2015年にはiPad アプリとして復刻、iPadミュージシャンにとっては願ってもないニュースに違いない。対応するiPadのバージョンはiPad 3 (Retina), iPad mini (1,2,3), iPad Air (1,2)となっている。
iPad バージョンのAttackには24種類の音色が備わり、各音色はタッチユーザーインターフェイスを使いながらフルにプラグラムしていくことが可能。そして16ステップのシーケンサーを使いリズムパターンを作っていくことになる。オシレーターは太く、フィルターは柔軟性に富み、エンベロープは早くキレのあるサウンドを作ることができる。各ドラムサウンドには4つのインサートエフェクターを掛けることができ、エフェクターの種類はディレイ・イコライザー・ドライブ・フェーザー・フランジャー・コーラス・フレーズボコーダーなど。フレーズボコーダー?おそらくWaldorf NAVE に搭載されていたものと同様、歌詞を入力することによってボコーダートーンでの発声が可能になるもののようだ。またAttackのシンセエンジンはポリフォニックでの発音も可能で、シンセ・ベース・リードサウンドを作ることもできる。ドラムパターンと掛け合わせることでナイスなグルーブパターンが作れるに違いない。NAVEと同様、ディープなサウンドメイキングを可能とするAttackはiPadの必須音楽アプリとなるだろう。価格は17.99$となっている。
Continue reading »
Elastic Drums は全6トラックを使い、MPCやNI Maschine と同様の4×4のドラムパッドをタップしながらグルーブパターンを作っていくものです。それぞれのサウンドはサンプルサウンドを使わないシンセエンジンが 使われているので、様々なドラムサウンド(キック・スネア・ハット・クラップ・タム)を作っていくことができます。FM・Square・Wobble・ Grain のようなエンジンも搭載しているのでベースラインやノイズ・シンセエフェクトのような類の音色も作っていくことができます。プリセットも充実しています。
それぞれのサウンドパラメーターをリアルタイム・オートメーションでグルグルと動かすこともでき、ベースラインのようなものを作りたいときにはautom(オートメーション)スイッチを押した後にPitchノブを回してみてください。
さらに、エフェクターを4系統使うことができ、FX1、FX2はモノエフェクター、FX3、FX4はステレオエフェクターとなっています。エフェクターの種類もかなりエッジーなものが揃っており、X−Yパッドを使ってパラメーターをいじりまくることで、サウンドはさらに過激なものとなります。トータルミックスにもX−Yパッドが付いていて、スィング値を動かしたり、ディレイ・フリーズ・コンプ・ストップ(レコードが止 まるような効果)を付け加えることができます。
オプションメニューの中にはランダムスイッチが付いているので、スイッチ一つで音色を自動的に変えてしまうことや、パターンを自動的に変えてしまうようなこともできます。作ったパターンを並べていきソングを作ることや、ミキサー画面で各トラックのレベル調整をすることもできます。AudioBusにも対応。
Continue reading »
2年以上前のことですが、iPadで48トラックのオーディオレコーディングシステムが実現するということで業界の大きな注目を浴びたWavemachine Labs のAuria。このAuriaがついにMIDI 機能を装備し、Auria Pro としてこの春にリリースとなる事がアナウンスされました。
Auria ProはMIDI機能のフル装備だけでなく、リアルタイムオーディオワーピング(Elastique Pro v3) やオーディオクオンタイズ、柔軟なオーディオのバスルーティングなどオーディオ機能の強化も図られています。オーディオファイルをMIDIに変換する機能、二つのシンセサイザー(FabFilter製)も内臓するとのことで、かなり本確定なDAWアプリとして進化した様子です。Steinberg Cubasis との比較が面白いことになりそうです。
発売は2015年春、価格は$49.99、これまでのAuria オーナーはアップグレード可能となるそうです。NAMM 2015 でも披露されるとのことです。
Continue reading »
ウェアラブルデバイスのニュースがとても多い今日この頃ですが、この Link は特にプラクティカル。Link は最大で1TB のSSDストレージを内蔵するリストバンドで、専用アプリを使うことでほとんどすべてのデバイス(iOS・MAC・Windows ・Android ・Linux)とワイヤレス(Wifi もしくはBluetooth)でのストリーミングが可能になるものです。しかも最大で20のデバイスとの同時接続も可能、フル充電が行われている場合では12時間の利用可能、しかもウォータープルーフです。
好きな音楽、好きな映画、ミュージシャンならば重要なプロジェクトファイルをいつも身につけて持ち歩きできるのは嬉しいことですが、それよりも、iPhoneを使って長時間のレコーディングを行う時には大いに活躍しそうです。NI KOMPLETEのような膨大なサウンドライブラリーを持ち歩くことはできても、いざ使うとなった時にはどうなるのでしょうか?近い将来そんなKOMPLETEにも期待したいところです。でも通信速度もなかなかのものです。
Linkは現在クラウドファンディングIndieGOGO にて出資者募集中。128GB SSD が$199、256GB SSD が$279、512GB SSD が$449、1TB SSD がど$799となっています。
詳しくはIndieGOGO サイトよりどうぞ。
Continue reading »