もうおなじみのシンセシスドラムマシンMoDrum for iOS、洗練されたインターフェイスとTR-808スタイルのシーケンサー 、そしてCoreMIDIやバーチャルMIDIをサポートするなどiOSドラムマシーンの中でも先端を走っているアプリ。そんなMoDrumがバージョン3.0をリリースしたばかり。期待通りのバージョンアップといった感じで大変満足しています。主な新しい機能は次の通り。

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ミクロコスモスは何千もの音声からなるソニッククラウドです。スノードームのような仕組みで動きます。この装置をどの方向にでも良いので動かしてみてください。すると、重力が地面に粒子をひきつけ、それにより音声が放出します。ミクロコスモスを揺すると、音が粉々に砕け散ります。収録されたいくつかのサウンドスケープからお選びください。

 

 iOSが持つナチュラルインターフェイスの利点を使い、複雑なグラニュラーシンセサイザーを簡単に操作することを目的とした実験的なアプリMicrocosm。先日このディベロッパーであるApposite Labのメンバーの一人と話をする機会があり、このアプリがどのようにして作られているのかを尋ねてみた。

グラニュラーシンセ とても科学的なイメージが強いグラニュラーシンセだが、昨今ナインインチネイルズのTrent Reznorが使用しエモーショナルな音楽表現としての一面を見せるなど、まだまだ可能性の高いシンセシス。(グラニュラーシンセについての詳しい解説は漫然解析Fruity Granulizer」を参照してください)

I: このアプリのシンセエンジンはどのようなプログラム言語によって書かれているのですか?Max/mspなどを使うのでしょうか?

A: このアプリに含まれるシンセエンジンはC++言語で書かれている。Maxよりもずっと低いレベルのものだけれどね。かなりチャレンジが伴うプログラム言語だけどいろいろなものが作れてしまうものだ。基本的には数値をハードウェアに入力するとそれが音に変換される仕組みだ。

 

I: つまりこのアプリではC++言語で作られたシンセがユーザーの操作に合わせて音を変化させていくという仕組みなんですよね??

A: 画面にあるたくさんの粒子(カラフルなドット)が接近してまとまっている時は音の拡散が少ない。ディバイスを振ると粒子は四方八方に飛び散り音も拡散する。つまりユーザーはグラニュラーシンセがどのように動いているのかを目で見るることができるんだ。操作方法も「ディバイスを振る」という体から発するごく自然な方法だ。そしてこのミクロコスモスの舞台は宇宙空間、放っておけば粒子は重力に引っ張られ自然とおとなしくなっていき、音もおとなしくなっていく。

 

I: iOS5に含まれるAU(オーディオユニット)エフェクターは使用しているのですか?

A: アップルのAUはとても役に立つね。このアプリでは3D Mixer audio unitを使用していているのだけれど、ユーザーが実空間にいるような感覚を与えるのと、音の距離感をコントロールするのに役立った。加えてコンプレッサーやリミッターのようなAUもサウンドをより本格的にするために使用している。

 

 

I: スクリーン上の粒子の動きと音がシンクロするわけですが、どのような方法を使っているのでしょう?素人ながらに思うのは、自然な動きを演出するのには大変な苦労があるような気がするのですが。

A: まず通常のオーディオレコーディングを思い出してみよう。音はスムーズで継続的なものだよね。グラニュラーシンセの第一歩としてまずこのレコーディングされたオーディオデータを何百万とかいうレベルまで細かく切り刻むことから始まる。それぞれの切り刻まれたデータ(グレイン)は何ミリ秒単位の長さのものだから、ものすごく短いクリック音のようにしか聞こえない。ここで数千のグレインを同時に聞いたとすると、それは音の群れのようなものになる。

さて、ミクロコスモスがビジュアルとどのようにシンクロするのか?画面上に写るの一つ一つの粒子は刻まれた音のグレインだと考えてもらっていい。粒子は画面上を飛び回りその色も変化する。つまりそれはオーディオデータの再生する場所を変えているということだ。

たとえばオーディオデーターが鐘の音だったとしよう。鐘の音のオーディオデーターの最初の部分はいわゆるビッグバンみたいなもの。最初に強いアタックが来て、時間とともに音はフェードアウトしていく。粒子が画面の中心に来た時、粒子の色はより明るくなり、オーディオデータの中のビッグバンの部分のグレインをならす。粒子が外に行った時、粒子の色は暗くなり、オーディオデータの中の最後(フェードアウトし始めた部分)をならす。このような考えで音とビジュアルがシンクロしていくんだ。

大変だったのは粒子の動き方、物理学的なシュミレーションをプログラムしているからね。その複雑な動きをどのようにすれば美しく見せることができるかというあたりで苦労した。いろいろな物理的な実験を行って、一番正しい動きだと納得できたモデルを最終的には取り入れたよ。数学的考えも含まれるのがまた厄介でね。数千の粒子は時々衝突も起こすわけで、その衝突や衝突によるバウンスについても検知しなければならなかった。長くて手間がかかる開発だったけれど、最終的には満足しているよ。

 

I: そして最終的にこのミクロコスモスはどのくらいのサイズのアプリなったんですか?

A: だいたい4MBかな。あまり大きくないね。ミクロコスモスは基本的にはサウンドトーイなんだ。グラニュラーシンセというとても複雑なものをユーザーが手に取ってすぐに遊べるものを作ることがゴールだったんだ。グラニュラーシンセがどのようなものか知らない人でも、ミクロコスモスを手に取れば面白いサウンドを作る事ができる。それはやはりiOSが持つナチュラルインターフェイスという特徴を利用しているから可能になるんだ。そしてナチュラルインターフェイスは僕らApposite Labsがもっとも興味を持っている事でもあるんだ。複雑なデータと対話するための新しい方法を模索するってことかな。

 

Apposite Labs

App Storeにてフリー

条件:iOS 5.0/armv7/accelerometer/opengles-2

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CoreMIDI対応アプリFunkbox(ドラムマシン)とLittleMidiMachine(シーケンサー)を使ったデモンストレーションビデオ。iOSアプリはもはやオモチャではない!という熱いメッセージが伝わってくる手の込んだビデオ。

  • Funkbox(iphone)>>>iRigインターフェイス>>>Kenton(Midi/CVコンバーター)>>>Korg Monotribeでリズムのパートを演奏
  • Little Midi Machine(iPad)>>>iRigインターフェイス>>>Moogでベースのパートを演奏
  • Funkbox(iPad)>>>iRig>>>Tatoo(PC上のプラグインソフト)で細かいリズムパートを演奏
  • Little Midi Machine(iPhone)>>>iRig>>>Arctic Keys(iPad)でシンセパートを演奏
  • Little Midi Machine(iPad)>>>iRig>>>Nlog Syn(PC上のプラグインソフト)でシンセパートを演奏

すべてリアルタイムで演奏されているビデオではないにせよ、この1年でiOS音楽アプリが大きく成長したことを感じさせてくれる。特にMIDIに対応するアプリが多くなってきたことで「使いたい」と思うアプリが以前よりも断然増えてきているのでは?そしてやはり値段が普通の音楽機材に比べて安いのも魅力の一つだ。このLittle Midi Machineはフリー。Funkboxはたったの350円。早くからMIDIやMIDIクロックに対応するなど、この二つのアプリのディベロッパーSynthetic Bitzには敬服する、、。

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iPhone/iPadのアクセロメーターを利用したモーションMIDIコントローラー。iPhoneをシェイクするとMIDIノートを発信し、Wifi接続されたコンピューターやもう一台別のiPhoneをワイアレスで演奏することができる。例えば下のビデオにあるように、iPhoneを靴の中に仕込んでおけば、足でビートを刻むたびにドラムの音をならすことができる。音楽制作というよりパフォーマンス用に面白いことができそうなアプリ。

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バージョン1.0のリリースからはや2ヶ月、友人知人にipad音楽アプリをデモンストレーションする際には必ず見せるようにしているこのアプリ。人によってはこの色使いが下品だとか言う人もいるのですが、iMS-20やiElectribeのようなやや真面目な音楽アプリとは違い、単純にスクリーンをタップするだけで誰もが音楽を楽しむ事ができ、iOS音楽アプリのシーンを盛り上げている代表的なアプリと感じる。

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早くからネットワークMIDIやバーチャルMIDIに対応するなど、先を走っている感のある二つのドラムマシン。MoDrumはイタリアから、Moltenはオーストラリアからのようです。今日はこの二つのアプリを比較してみたいと思います。

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