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今日はGarageBand、Logic Pro Xのアップデートだけでなく、アップルの全く新しい音楽アプリMusic Memosもリリースされました。Music Memos は作曲支援ソフト、マイクロフォンを使い音楽的なアイデアをスケッチしておくことができるシンプルなアプリです。とは言ってもよくある「ボイスメモ」的なアプリとは違います。Music Memosはこのボイスレコーダーの機能に音楽的機能(チューナー、コード表示、伴奏機能など)が備わり、さらにGarageBandやiCloud Driveとの連携が加わったアプリと言えます。アップルの環境で音楽制作をしているミュージシャンにとってはかなり重宝しそうです。しかも無償。使用感は後ほどレポートします!

 

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Music Memos 

• どんな曲のアイデアもシンプルなインターフェイスを使って簡単に録音できます。
• 録音した曲のアイデアを、仮想のドラマーとベースプレイヤーの演奏付きですぐに聴くことができます。まるで同じ部屋に生バンドがいるかのように、あなたの曲に合わせて演奏します。
• シンプルで直感的なコントロールを使ってドラムやベースのグルーブとサウンドを調節すれば、あなたの曲のアイデアを様々なトーンで聴いてみることができます。
• あなたのギターを内蔵の楽器チューナーでチューニングできます。

曲のアイデアをライブラリにまとめられます
• 曲のアイデアに名前をつけたり、不要な録音を削除することができます。
• 曲のアイデアにタグをつけられるので、あとで見つけやすくなります。ヴァース、コーラス、メロー、エネルギッシュなどのキーワードを使うことも、オリジナルのタグを追加することもできます。
• 曲のアイデアに1〜5個の星でレートを付けられるので、気に入っているアイデアを見つけやすくなります。
• iCloud Driveに対応しているので、曲のアイデアのライブラリはいつも安全に保存され、あなたのすべてのiOSデバイスからアクセスできます。

曲のアイデアを表示、編集、記録できます
• あなたが演奏したメロディを自動的に分析して、小節と予測されるコード名を表示します。
• 曲のどの部分でも、コード名を変更したり、さらに詳しい情報を追加することができます。
• コードやリズムをどのように編集しても、ドラムとベースの演奏が瞬時にそれに合わせます。
• 録音したサウンドの始めの部分と終わりの部分から、不要な部分をトリミングできます。
• コメント、歌詞のアイデア、ほかのギターチューニング、カポの位置を記録できます。

あなたの新しい曲を共有できます
• iCloud Driveを使えば、あなたのすべてのiOSデバイスから曲のアイデアにアクセスできます。
• 曲のアイデアをEメールで送って、友だちと共有したり、ほかのミュージシャンとコラボレーションすることができます。
• あなたのアイデアをiOSのためのGarageBandですばやく開いて、音源をさらに追加したり、曲作りを続けることができます。
• 曲のアイデアをMacに書き出せるので、GarageBandやLogic Pro Xを使って完全なマルチトラックで音楽制作を行うこともできます。
• SoundCloud、YouTube、Apple Music Connect*に投稿できます。

 

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多くの新機能を備えたGarage Band for iOSのニューバージョン2.1がリリースされました。目玉となる新機能は、音源ループやDJスタイルのエフェクトをリアルタイムでトリガーしながら曲を構築できるLive Loops(画像上)です。これまでのようにタイムラインに沿ったシーケンスだけではなく、パターンベースでの曲作りが可能になります。

さらに、デスクトップバージョンのGragebandやLogic Pro Xにはすでに搭載されているバーチャルDrummer機能や、オートメーション機能が追加、iPhone 6sの3D Touch技術を使うアフタータッチ機能にも対応しています。また、iOS 9の新機能である「AU(Audio Unit)プラグインの読み込み」にもやっと対応しました。

 

GarageBand 2.1の主な新機能

  • バーチャルなセッションドラマーを曲に追加
  • シンプルEQ、Compressor、コントロール記録を使ってミキシング
  • 音量のオートメーション操作
  • Touch Instruments のコントロールを記録
  • マルチトラック録音 (iPhone 5s、ipad Air、iPad mini2以降のデバイス、他社製のオーディオインターフェイスの使用で32トラックの同時録音)
  • Live Loopsを使ってDJスタイルで音楽を作成(iPhone 5、5c、iPad 4G以降のデバイスに対応)
  • ベースプレイヤーのための新しいAmp
  • 1000以上の新しいサウンドとループ
  • iCloud Driveへのプロジェクトセーブ、ロード
  • 3Dタッチ(iPhone 6s、6s Plusのみ対応、ポリフォニックアフタータッチの演奏)
  • AU(Audio Unitプラグイン対応)
  • Appleの新アプリ、Music Memosとの連携

 

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昨年末、Abletonはデバイス間のタイミングをワイヤレス・ネットワークを介して同期するテクノロジーLinkを発表しました。複数のAbleton Liveの同期だけではなく、Link対応のiOSアプリ間での同期も行うことができる技術です。Ableton Liveに搭載するLinkはまだベータバージョンの段階で、一般に公開されていませんが、Link対応のiOSアプリはすでにいくつかリリースされています。私もいくつか試していますが、正直言って大満足です。驚かされるのはそのタイミング精度の良さ、そして設定に全く手間がかからないことです。

これで Ableton LiveとiOSアプリの同期問題はほぼ解決です。ではハードウェアも使ってセッションしたい場合はどうしたらよのでしょうか?

新しくリリースされたLINK TO MIDIは、ハードウェア機材にAbleton Link機能を加える無償iOSアプリです。iPhone/iPadをMIDIクロックに対応するハードウェア機材に接続することによって、ハードウェアもLinkセッションに参加できるようになります。

接続には適切なMIDIインターフェイス(カメラコネクションキット、iRig、iConnectivityなど)が必要となります。まずはAira TR-8を使ったデモンストレーションビデオをどうぞ。

 

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最新のiPhone 6sと6s Plus は、画面をタップする指の圧力を感知する「3D Touch」という技術を搭載し、これまでの「タップ」「スワイプ」「ピンチ」といったジェスチャーに加え、画面を押し込む「peek」と「pop」という新ジェスチャーが認識できるようになっています。例えばiPhone 6sのホーム画面で、音楽プレイヤー「ミュージック」アイコンを強く押し込むと、デバイスはプルっと振動し、検索ページやRadio機能へ近道することができます。音楽制作のカテゴリーでもこの3D Touchに対応するアプリがリリースされてきたので、今日はそのうちのいくつかを紹介してみましょう。

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Native Instrumentsの人気iOSアプリiMASCHINEが大きくリニューアルしてiMASCHINE 2として新たにリリースされました。iMASCHINEは全4トラック、4×4のパッドや簡易キーボード、エフェクターを装備するモバイル・ドラムマシン・アプリです。

iMASCHINE 2 はiMASHCINE 1のバージョンアップではなく、全く新しいアプリとしてリリースされました。iMASCHINE 1の機能はほぼそのまま残っていますが、新しい機能がいくつも取り入れられ大きくパワーアップしています。特に注目の機能はアレンジ機能が追加されたことで、これからはiMASCHINE 2だけでフルトラックの制作が可能になます。またアップルの新技術3D Touchに対応(iPhone 6sと6s Plusのみ)しているのも注目で、パッドを指で押す強さに応じてベロシティーを制御したり、ノートリピートのスピード値を操作できるようになります。ハードウェアコントローラに近い感覚で操作できるようになり、iOS音楽アプリの新しい境地を感じることができます。

 

 

どこにいても、どんな時も、思い立った時にいつでも音楽制作が可能になるアプリiMASCHINE 2です。インスピレーションが思い立った時に音に出して形にしておかないと、そのインスピレーションはすぐに消えてしまいます。また、外出先で面白い音を見つけた時に、iMASCHINE 2 をレコーダーとして使い、すぐにレコーディングを始められるのも便利です。これならば、通勤時間や移動時間も退屈しません。

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Ableton Live の新機能Linkは、複数のiOSデバイスや複数のAbleton Liveソフトウェア(Mac&Win)をWifiネットワークを使って同期演奏させることができる機能です。これまで複数のAbleton Liveを同期させるには通常はMIDIクロックを使ってきたわけですが、ジッター問題等によって必ずしもタイトな同期が行えるとは言いがたいものがありました。また、Wifi-MIDIに関しても同様で、決して信頼性の置けるものではありませんでした。これまで見てきた実験結果から考えて、Abletonがこのような同期機能を大々的に取り入れたことに関してはやや懐疑的な部分もありました。でも昨日から流れているニュース/レビュー記事を見る限り、このLinkはゲームチェンジャーと言えるような、素晴らしい仕上がりであるようなのです。

iOSアプリElasticDrumsのディベロッパーOliver Greschke氏はいち早くAbleton Link機能を取り入れたアプリの開発に取り組んでいます。私も彼とほんのわずかな時間チャットをしたのですが、彼もLinkがお気に入りのようで、「Abletonはかなりいい仕事をしたのではないか」と、かなりポジティブな印象を持っていました。

そのOliver氏による実験ビデオ(3台のiOSデバイスとAbleton LiveをLinkで同期)が昨日より公開されており、ビデオでは途中でスピードを変えたり、一度シーケンスをストップしてもう一度セッションに参加するなどの実験が試みられています。このビデオから見ても、かなりタイトな同期ができていることが分かります。

 

 

Linkは近日公開されるアップデートバージョンに搭載されるとのこと。またディベロッパー向けの開発用プログラムが配布されているので興味あるディベロッパーの方は是非。コルグのアプリも一番乗りしているようです。はやく試してみたいです。

AbletonがやっとiOSアプリに門を開いたということは一つの嬉しいニュースですが、それよりも、エレクトロニック・ミュージシャンがラップトップやiPadを持ってスタジオに集まり、かつてのバンドブームのように、ジャムセッションを楽しむ、そんなカルチャーが盛り上がったら面白いに違いありません。それが派生してコンピューターバンドブームが起こったらそれはそれで吉。

 

Ableton Link

Elastic Drums

 

追記11/4

こちらのデモンストレーションビデオはiOSアプリtriqtraqのデモンストレーションビデオです。triqtraqもLink技術への対応が決まっています。

 

 

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