You TubeチャンネルBigDragon43 に投稿されている「Japanese 1980s Funk Part1」 と「Part2」 は1980年代の日本のファンク・ポップをミックスした70分間に及ぶテープだ。プレイリストを見てみると、杏里、角松敏生、荻野目洋子、大橋純子、、ここ数十年の間、中古CD ショップで見かることはあっても手に取ることはほとんどなかったようなアーティスト名が並んでいる。しかしどういうわけだろうか、今、このミックスを聞いてみると意外にも新鮮に聞こえる。煌びやかなシンセサウンド(FMシンセ+Lexiconのリバーブ)、ヨーロッパのゲイディスコで流れていそうなスローなグルーブ。当時のフュージョンブームを背景としたミュージシャンの演奏力の高さにも目を見張るものがある。
ミックスの中には英語詞の楽曲も収録されている。これらが「海外進出向け」に作られたものなのかどうかはわからないが、80年代のポップスは今よりも多くの英語詞を、それもかなり流暢に使っていたような気がする。バブル経済真っ只中の80年代、「ロサンジェルス録音」などと書かれたレコード帯をよく見かけていたことも思い出す。今の音楽産業と比べたら比較にならないくらいのバブリーさだ。
だからなのか?今このミックステープを聞いていると、ただのノスタルジーではない、プラスティックの玉手箱をひらいたような気分になるのだ。
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