コルグがArp Odysseyの復刻開発をしているとのニュースが流れたのは今年の2月のこと。その後発売の延期が発表されたことにより、より一層の期待が高まって来ている伝説のアナログシンセの復刻ですが、本日、コルグはそのArp Odysseyのティザーサイトの公開を開始しました。サイトには“Be prepared for a new evolution 1-22-15″ とのメッセージが書き込まれています。
この1-22-15が意味することは、2015年1月22日から始まるNAMMショー2015にてコルグArp Odysseyが一般公開されることのようです。スペックや価格などの記載はまだありません。
面白いのは、先週、ドイツの楽器メーカーBehringer も「Arp Odysseyの復刻」を匂わす書き込みをFaceBookにて行っていることです。この書き込みでは、本家ARP Odyssey MK I, MK II , MK III を再現するための3つのフィルター・モードの搭載、Midi/USBによる完全制御、価格はおよそ$500、などといった特徴をほのめかしています。発売時期に関する書き込みは行われていません。
この2社が果たしてどのようなコンセプトでArp Odysseyの復刻をしているのか気になるところです。早くもNAMM2015が待ち遠しくなってきました。
コルグVolca Sample、Volca Sample専用アプリAudio Pocket がリリースされたばかりです。Volca Sampleにはマイクロフォンが付いていないので、ユーザーはこのiOSアプリを使ってサンプリングを行い、サンプルデータを本体に転送することができるようになるという、iPhone大全盛時代ならではのモダンスタイルなサンプラーです。しかしここに留まらないのがVolca Sample!!
コルグは昨日Volca Sample SDK(ソフトウェア開発キット)を公開。このVolca Sample SDK はVolca Sampleのためのアプリを独自に開発するための手助けとなるもので、開発者のコーディングスキル次第では様々なタイプのサンプラーアプリを開発することができるようになるとのことです。Volca Smaple SDK の主な特徴は以下の4点。
- encode sample data for transfer into volca sample
- encode a 16 step sequence for transfer into volca sample
- delete specific samples in the volca sample
- delete all the samples in the volca sample
まずはAndroidデバイスでもサンプルレコーディングすることのできるアプリが開発されることは大勢の人が望んでいることでしょう。それ以外でも例えば、オートスライス機能であったり、オートシーケンスジェネレーターであったり、クリエイティブなツールが誕生することに期待したいです。私のようなコーディングに全く無知な者はGitHubに公開されるツールを使ってさらにVolca Sampleを楽しめることとなりそうです。「開かれたサンプラー」Volca Sampleに大きな拍手!!
コルグが今月下旬より販売開始予定をしているiPad専用アプリModuleはおよそ1GB分の高品位音源を搭載したサンプルプレイヤーです。5種類の音源(モジュール)をiPadに詰め込み、ライブパフォーマンスやスタジオでの音楽制作、もしくはキーボードの練習をする際に活躍しそうなアプリです。主な特徴は以下の通り。
- 5つのサウンドエンジン コルグのワークステーション型シンセサイザーで培われたテクノロジーによる高品位サウンド、サウンドエンジンにはAcoustic Piano、Electric Piano、Clav、Organ、Multiの5種類を搭載
- ライブパフォーマンスや音楽制作の音源 iPadに対応したMIDIキーボードと接続、ベロシティ対応。スタンダードMIDIファイルを使った音楽再生可能
- 音楽制作アプリKORG Gadgetの音源 Gadgetには「Salzburg」「Montreal」「Alexandria」「Firenze」「Glasgow」という5つの音源が追加され、他のガジェットと同様に扱える
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画像楽譜ビューアー PDFフォーマットの楽譜や画像の表示可能、iPad内蔵カメラを使った撮影、テキストエディット、テンポチェンジ可能な音楽プレイヤー「ミュージック」搭載
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拡張音源 Synthogy社製もコンサートグランドピアノ音源ライブラリー「Ivory」(2GB) ヴィンテージ・エレクトリック・ピアノ音源ライブラリー「Wurley Electric Piano」(120MB)アプリ内での購入可能。
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SoundCloud を使ったシェア
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Inter-App Audio、Audiobus、CoreMIDI、Virtual MID対応
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コルグがARP Odyssey の再開発をしているというニュースがあったのは今年の2月。来るべきリリースに向けて財布のひもを固くしている人も多いようですが、どうやら年内のリリースはないようです。そんなこともあり、ソフトウェアメーカーGFrorce がOdyssey のエミュレートソフトウェアOddity 2 のリリースを12月から開始するのは絶好のタイミングといえるかもしれません。
上のビデオでも紹介されているように、Oddity 2 ではOddity1 の機能をさらに強化、オリジナルマシンにはなかった機能も多く装備されています。モノフォニックレガートモード、ポリフォニックモード、3つのフィルターモード、アッディッショナルオシレーターを搭載、さらにメインスクリーンのほとんどすべてのスライダーをLFOやADSRにアサインすることも可能。力強いリード・ベースサウンドからテクスチャーサウンド・パッドまで幅広い音作りが可能になっているようです。
詳しい情報はGForce 公式サイトよりどうぞ。Oddity 2 は12月1日よりリリース(デモバージョンも同日リリース)現在プリオーダー特別プライス£99/$135、Oddity 1からのバージョンアップは£49/$69という価格になっています。
かわいいVolca、たのしいVolca、間もなく発売開始となるコルグVolca シリーズのニューファミリー、サンプルシーケンサーVolca Sample。発売を前に、「Volca Sample イントロダクションビデオ」と専用iOSアプリ「Audio Pocketイントロダクションビデオ」2種類のオフィシャルビデオが公開されています。
「Volca Sample イントロダクションビデオ」では、一つのサンプルサウンド(エレクトリックピアノ)から、キック・ハイハット・ベース・リムショットの音を作り出し、シーケンスパターンを作っていく様子が紹介されています。
Volca Sample では11個のパラメーターノブ(START POINT、LENGTH、HI CUT、SPEED、EG INT、Pitch ATTACK、Pitch DECAY、AMP LEVEL、PAN、Amp ATTACK、AmpDECAY)を使ったサウンドエディットが可能、さらにはこれらのノブを動かした情報を記憶するモーションシーケンス機能が大きな特徴となっています。また、これらのパラメーターをMIDI CC を使うことによって外部シーケンサーからコントロールすることも可能となっています。
Volca Sample におよそ100個のサンプルサウンドが内蔵されていますが、自分の身の周りの音をサンプリングしたい場合にはiOSデバイスと専用アプリ「Audio Pocket」を使うことが必要になります。Android ユーザーはコルグ宛に嘆願書を書きましょう。
専用アプリ「Audio Pocket」のイントロダクションビデオでは可愛らしい子供の声がiPhone でサンプリングされ、サンプルデータをエディットしています。iOSデバイスのヘッドフォン端子とVolca のシンクイン端子を接続することでデータの転送が可能になっているようです。Volca Sample のサンプル容量は4MB(最大65秒)、サンプリング周波数は31.25kHz、16bitとなっています。
サンプル容量が4MB(最大65秒)と、今の時代らしくはないスペックではあるのですが、こんな制限があるからこそ、コンピューターに慣れきってしまった人はもう一度、工夫をこらして音作りをする楽しみを味わえるのではないでしょうか。初めてサンプラーを手にする人はモーションシーケンサーを使ってじゃんじゃん音を加工してみてください。他の人とは全く違う音を作ることのできるチャンスです。他のVolca ファミリーと並べてジャムセッションを行なえばさらに楽しいこと間違いなし。